JAMBOREE 1

『JAMBOREE 1』は、日本のロックバンド、スピッツが初めてリリースしたライブビデオ作品です。1996年10月10日にポリドールからVHSとLDの2形態で発売されました。

この作品は、「JAMBOREE TOUR “TONGARI '95-'96”」と「JAMBOREE TOUR LIMITED '96 “カゲロウの集い”」という、異なる2つのツアーの模様を収録しています。それぞれのツアーから選りすぐりのライブパフォーマンスが収められているだけでなく、貴重なオフショット映像も随所に盛り込まれており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。

また、本作のカバーモデルには、発売から2週間後にリリースされた7thアルバム『インディゴ地平線』のジャケットを飾った小倉智栄が起用されています。この点も、スピッツのファンにとっては興味深いポイントと言えるでしょう。

さらに、『JAMBOREE 1』は、2001年6月6日に発売されたDVD『ジャンボリー・デラックス』にも収録されました。ただし、エンディングテロップで使用されていた「不死身のビーナス」のライブ映像はカットされています。これはDVD版での唯一の変更点となります。

収録されている楽曲は以下の通りです。

1. 恋は夕暮れ
2. 魔女旅に出る
3. 惑星のかけら
4. 名前をつけてやる
5. スパイダー
6. ベビーフェイス
7. 迷子の兵隊
8. うめぼし
9. ラズベリー
10. チェリー
11. ヒバリのこころ
12. 不死身のビーナス

上記のうち、1、2、6～10は1996年5月26日に名古屋センチュリーホールで行われた【JAMBOREE TOUR LIMITED '96 “カゲロウの集い”】の模様が収録されています。一方、3～5、11、12は1996年2月17日にNHKホールで行われた【JAMBOREE TOUR “TONGARI '95-'96”】の映像が使用されています。

ライブの演奏には、スピッツのメンバーである草野マサムネ（ボーカル、ギター）、三輪テツヤ（ギター、バックボーカル）、田村明浩（ベースギター、バックボーカル）、崎山龍男（ドラム、バックボーカル）が参加しています。さらに、ツアーによってサポートメンバーが異なります。

“TONGARI '95～'96”ツアーでは、明石敏子がキーボードとバックボーカルを担当しました。一方、“カゲロウの集い”ツアーでは、笹路正徳が編曲と指揮を担当し、川瀬正人がラテンパーカッション、ボブ・ザングと近藤和彦がサックス、数原晋と河東伸夫がトランペット、中川英二郎と清岡太郎がトロンボーン、篠崎正嗣、村田幸謙、城戸喜代、山本純、押鐘貴之、高橋直之がバイオリン、鈴木民雄と大沼幸江がビオラ、堀沢真己と柏木広樹がチェロ、明石敏子がキーボードとバックボーカルとして参加しています。豪華なミュージシャンたちがスピッツのライブを彩っています。

『JAMBOREE 1』は、スピッツの初期のライブパフォーマンスを堪能できる貴重な映像作品であり、彼らの音楽活動の歴史を語る上で欠かせない作品の一つと言えるでしょう。

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