名前をつけてやる
スピッツの2枚目のオリジナルアルバム『名前をつけてやる』は、1991年11月25日にポリドールよりリリースされました。
デビュー直後から制作が開始され、前作のレコーディングでの反省点を踏まえ、プリプロダクションを入念に行った上で、計画的にレコーディングが進められました。
草野マサムネが当時影響を受けていた、ライドやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインといったシューゲイザーの要素と、前作でも見られた歌謡曲の要素を融合させた、メンバー曰く「ライド歌謡」を目指して制作されました。このアルバムでは、より深化したバンドサウンドと、草野の独特なボーカルスタイルが融合し、スピッツ独自の音楽性を確立する上で重要な作品となりました。
2013年現在、オリジナル盤は廃盤となっていますが、2002年10月16日にLAのエンジニア、スティーヴン・マーカッセンによってリマスタリングが施された再発盤がリリースされました。この再発盤には、『snoozer』編集長であった田中宗一郎氏によるライナーノーツが封入されており、田中氏は「スピッツは日本初のオルタナティブ・ロックバンドであり、今後10年以上、この作品に匹敵する存在は現れないだろう」と、本作を高く評価しています。
また、アルバムのジャケットに写っている猫の名前は「このみちゃん」です。
収録曲は、
1. ウサギのバイク
2. 日曜日
3. 名前をつけてやる
4. 鈴虫を飼う
5. ミーコとギター
6. プール
7. 胸に咲いた黄色い花
8. 待ちあわせ
9. あわ
10. 恋のうた
11. 魔女旅に出る
となっています。
ウサギのバイク
アルペジオで始まるイントロが印象的な楽曲です。1番は「ラララ…」「TuTuTu…」とスキャットのみで歌われています。草野自身も非常に気に入っており、「自分の好きな曲ベスト10には絶対入る」と語るほどの思い入れのある曲です。
日曜日
名前をつけてやる
アルバムの表題曲であり、草野は「その辺の猫や草木に名前をつけてやると強がっている曲」と語っています。
鈴虫を飼う
歌中の「乗り換えする駅」とは、草野が学生時代によく利用していた国分寺駅のことを指しています。
ミーコとギター
ミーコとは架空の女の子の名前です。
プール
アニメ『ハチミツとクローバー』の挿入歌としても使用されました。
胸に咲いた黄色い花
ギターリフはXTCの「Mayor of Simpleton」へのオマージュです。当時メンバーは黄色い花を贈られることが多かったというエピソードもあります。初期のアルバム曲ながら、1994年にテレビユー福島の音楽番組に出演した際、ライブで披露されたことがあります。
待ちあわせ
あわ
ジャズを意識した4ビートの楽曲です。仮タイトルは「シャボン」で、デビュー前にはライブで「シャボンの歌」として演奏されていましたが、今作で初めて音源化されました。
恋のうた
スピッツがパンクロックから転向するきっかけとなった楽曲です。草野がアコースティックギターで作曲した初めての曲であり、これまで8ビートばかり叩いてきた﨑山はドラムをどう叩けばいいか悩んだというエピソードがあります。三輪は「この曲でスピッツの方向性が決まった」と語っています。インディーズアルバム『ヒバリのこころ』にも収録されていますが、そちらでは歪んだギターストロークが入ったアレンジとなっており、本作ではアルペジオが主体となっています。ライブでは草野がシェイカーを鳴らしながら歌います。
魔女旅に出る
3rdシングル。バンド演奏にストリングスを導入した初めての楽曲であり、スピッツ史上初のタイアップソングです（石川県内のスキー場のイメージソング）。この曲で組んだ長谷川智樹とは、後にミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』を制作することになります。
1997年6月6日には、Spitz Analog Disc Collection Vol.6として、アナログ盤もリリースされました。このアナログ盤はブラウン・クリア・ビニール仕様で、南Q太によるオリジナルコミックが収録されています。
スピッツ
草野マサムネ - ボーカル、アコースティック・[[ギター]]
三輪テツヤ - エレクトリック・[[ギター]]、アコースティック・[[ギター]]、マンドリン、コーラス
田村アキヒロ - ベース
﨑山龍男 - ドラムス、パーカッション
外部ミュージシャン
広谷順子 - コーラス（1曲目）
青木成美（81プロデュース） - 笑い声（2曲目）
矢代恒彦 - Memory Moog、キーボード（6、9、10曲目）
鈴木直樹 - シンセサイザーオペレート（6、9、10曲目）
友田グループ - ストリングス（11曲目）
平内保夫 - トロンボーン（11曲目）
岡田澄雄 - トロンボーン（11曲目）
南浩之 - フレンチホルン（11曲目）
藤田之比古 - フレンチホルン（11曲目）
旭孝 - ピッコロ（11曲目）
新谷祥子 - グロッケンシュピール（11曲目)
『名前をつけてやる』は、スピッツの音楽性を大きく飛躍させた重要な作品であり、現在でも多くのファンに愛され続けています。
デビュー直後から制作が開始され、前作のレコーディングでの反省点を踏まえ、プリプロダクションを入念に行った上で、計画的にレコーディングが進められました。
草野マサムネが当時影響を受けていた、ライドやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインといったシューゲイザーの要素と、前作でも見られた歌謡曲の要素を融合させた、メンバー曰く「ライド歌謡」を目指して制作されました。このアルバムでは、より深化したバンドサウンドと、草野の独特なボーカルスタイルが融合し、スピッツ独自の音楽性を確立する上で重要な作品となりました。
2013年現在、オリジナル盤は廃盤となっていますが、2002年10月16日にLAのエンジニア、スティーヴン・マーカッセンによってリマスタリングが施された再発盤がリリースされました。この再発盤には、『snoozer』編集長であった田中宗一郎氏によるライナーノーツが封入されており、田中氏は「スピッツは日本初のオルタナティブ・ロックバンドであり、今後10年以上、この作品に匹敵する存在は現れないだろう」と、本作を高く評価しています。
また、アルバムのジャケットに写っている猫の名前は「このみちゃん」です。
収録曲は、
1. ウサギのバイク
2. 日曜日
3. 名前をつけてやる
4. 鈴虫を飼う
5. ミーコとギター
6. プール
7. 胸に咲いた黄色い花
8. 待ちあわせ
9. あわ
10. 恋のうた
11. 魔女旅に出る
となっています。
楽曲解説
ウサギのバイク
アルペジオで始まるイントロが印象的な楽曲です。1番は「ラララ…」「TuTuTu…」とスキャットのみで歌われています。草野自身も非常に気に入っており、「自分の好きな曲ベスト10には絶対入る」と語るほどの思い入れのある曲です。
日曜日
名前をつけてやる
アルバムの表題曲であり、草野は「その辺の猫や草木に名前をつけてやると強がっている曲」と語っています。
鈴虫を飼う
歌中の「乗り換えする駅」とは、草野が学生時代によく利用していた国分寺駅のことを指しています。
ミーコとギター
ミーコとは架空の女の子の名前です。
プール
アニメ『ハチミツとクローバー』の挿入歌としても使用されました。
胸に咲いた黄色い花
ギターリフはXTCの「Mayor of Simpleton」へのオマージュです。当時メンバーは黄色い花を贈られることが多かったというエピソードもあります。初期のアルバム曲ながら、1994年にテレビユー福島の音楽番組に出演した際、ライブで披露されたことがあります。
待ちあわせ
あわ
ジャズを意識した4ビートの楽曲です。仮タイトルは「シャボン」で、デビュー前にはライブで「シャボンの歌」として演奏されていましたが、今作で初めて音源化されました。
恋のうた
スピッツがパンクロックから転向するきっかけとなった楽曲です。草野がアコースティックギターで作曲した初めての曲であり、これまで8ビートばかり叩いてきた﨑山はドラムをどう叩けばいいか悩んだというエピソードがあります。三輪は「この曲でスピッツの方向性が決まった」と語っています。インディーズアルバム『ヒバリのこころ』にも収録されていますが、そちらでは歪んだギターストロークが入ったアレンジとなっており、本作ではアルペジオが主体となっています。ライブでは草野がシェイカーを鳴らしながら歌います。
魔女旅に出る
3rdシングル。バンド演奏にストリングスを導入した初めての楽曲であり、スピッツ史上初のタイアップソングです（石川県内のスキー場のイメージソング）。この曲で組んだ長谷川智樹とは、後にミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』を制作することになります。
1997年6月6日には、Spitz Analog Disc Collection Vol.6として、アナログ盤もリリースされました。このアナログ盤はブラウン・クリア・ビニール仕様で、南Q太によるオリジナルコミックが収録されています。
参加ミュージシャン
スピッツ
草野マサムネ - ボーカル、アコースティック・[[ギター]]
三輪テツヤ - エレクトリック・[[ギター]]、アコースティック・[[ギター]]、マンドリン、コーラス
田村アキヒロ - ベース
﨑山龍男 - ドラムス、パーカッション
外部ミュージシャン
広谷順子 - コーラス（1曲目）
青木成美（81プロデュース） - 笑い声（2曲目）
矢代恒彦 - Memory Moog、キーボード（6、9、10曲目）
鈴木直樹 - シンセサイザーオペレート（6、9、10曲目）
友田グループ - ストリングス（11曲目）
平内保夫 - トロンボーン（11曲目）
岡田澄雄 - トロンボーン（11曲目）
南浩之 - フレンチホルン（11曲目）
藤田之比古 - フレンチホルン（11曲目）
旭孝 - ピッコロ（11曲目）
新谷祥子 - グロッケンシュピール（11曲目)
『名前をつけてやる』は、スピッツの音楽性を大きく飛躍させた重要な作品であり、現在でも多くのファンに愛され続けています。
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