JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022-23 DIVISION 3

ジャパンラグビーリーグワン2022-23 ディビジョン3：激動のシーズンと新たな昇格チーム

ジャパンラグビーリーグワン2022-23ディビジョン3は、2022年12月17日から2023年4月23日にかけて開催された、日本のラグビーユニオン社会人リーグの3部リーグ戦です。今シーズンは、NTTグループのラグビーチーム再編や、参加チームの変動など、いくつかの特徴的な出来事がみられました。

チーム再編と変則リーグ戦

まず、NTTグループのラグビーチーム再編により、ディビジョン2にはNTT Sports Xが運営するプロ選手中心の浦安D-Rocksが、ディビジョン3にはNTTドコモが運営する社員選手中心のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が参戦しました。さらに、前年度参加していた宗像サニックスブルースが今シーズンから撤退したため、ディビジョン3は5チームという奇数チームでのリーグ戦となりました。このため、各節で必ず1チームが休みとなる変則的なスケジュールとなりました。リーグ戦全体の試合数を確保するため、15節・12試合をホーム・アンド・アウェー方式の3回総当たり戦というフォーマットで開催されました。リーグ戦の上位3チームは、ディビジョン2との入替戦に臨むことになります。

予想外の展開：日野レッドドルフィンズの出場辞退

シーズン途中、2023年3月2日に大きな波乱がありました。ディビジョン2の日野レッドドルフィンズが入替戦を含む全試合の出場を辞退したのです。これにより、日野レッドドルフィンズはディビジョン3への自動降格が決まりました。この出来事により、ディビジョン3で首位を走っていたNTTドコモレッドハリケーンズ大阪は、入替戦を経ることなく、自動的にディビジョン2への昇格を果たしました。

各部門の個人記録

今シーズンのディビジョン3リーグ戦では、多くの選手が素晴らしい活躍を見せました。主な個人記録は以下の通りです。

最多得点: アンドリュー・ディーガン（クリタウォーターガッシュ昭島）109点
最多トライ: 吉澤太一（NTTドコモレッドハリケーンズ大阪）11トライ
最多ボールキャリー: ボークコリン雷神（NTTドコモレッドハリケーンズ大阪）129回
最多ゲインメーター: 濱副慧悟（クリタウォーターガッシュ昭島）1,080m
最多ラインブレイク: サム・ヴァカ（九州電力キューデンヴォルテクス）15回
最多ディフェンス突破: サム・ヴァカ（九州電力キューデンヴォルテクス）73回
最多オフロードパス: トム・イングリッシュ（クリタウォーターガッシュ昭島）21回
最多タックル成功: ロックラン・オズボーン（マツダスカイアクティブズ広島）123回
* 最多ラインアウト成功: ロックラン・オズボーン（マツダスカイアクティブズ広島）57回

入替戦

当初予定されていたディビジョン2とディビジョン3の上位3チームによる入替戦は、日野レッドドルフィンズの出場辞退により、予定通り実施されませんでした。その結果、ディビジョン3の上位2チームがディビジョン2への昇格をかけた入替戦を行い、九州電力キューデンヴォルテクスがディビジョン2へ昇格。クリタウォーターガッシュ昭島はディビジョン3に残留しました。

まとめ

ジャパンラグビーリーグワン2022-23ディビジョン3は、チーム再編や、予想外の出場辞退など、多くのドラマが詰まったシーズンでした。NTTドコモレッドハリケーンズ大阪のディビジョン2昇格は、チームの努力と、リーグ全体の状況が複雑に絡み合った結果と言えるでしょう。各チームの今後の活躍にも期待が高まります。

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