KBS韓民族放送

KBS韓民族放送について

KBS韓民族放送は、韓国放送公社（KBS）が運営する国際放送です。その前身は1972年8月15日に放送を開始した「社会教育放送」で、当初は反共宣伝を主な目的としていました。しかし、金大中政権以降は反共の色彩が薄れ、2007年8月15日に現在の名称に変更されました。

主な対象聴取者は、韓国国内だけでなく、北朝鮮、日本（在日韓国・朝鮮人）、中国の延辺[[朝鮮族自治州]]、ロシアの沿海州・樺太に住む韓国・朝鮮民族の人々です。これは、北朝鮮の平壌放送が周辺諸国に向けて朝鮮語番組を放送しているのと同様の趣旨に基づいています。

放送内容はニュース解説が中心ですが、音楽番組では懐メロが多く、離散家族や脱北者をテーマにした番組も存在することから、聴取者層は比較的高齢であると推測できます。なお、KBS韓民族放送は公然放送であり、地下放送である希望のこだま放送とは放送形態が異なります。

放送チャンネルと周波数

KBS韓民族放送には第一放送と第二放送の2つのチャンネルがあります。第一放送は韓国標準時（KST）で13:00から翌9:00まで、第二放送は23:00から13:00まで放送されています。両チャンネルは基本的に同じ番組を放送しており、放送時間が重なる時間帯はサイマル放送が行われます。また、インターネットでは24時間サイマル放送を実施しており、KBSのウェブサイトやラジオ専用アプリで聴取できます。

第一放送

周波数: 不明
放送時間: 13:00 - 翌9:00 (KST)

第二放送

周波数: 不明
放送時間: 23:00 - 13:00 (KST)

送信所は全北特別自治道金堤市、忠清南道唐津市、京畿道水原市にあります。かつては短波による送信も行っていましたが、2007年に一旦廃止され、2010年に6015kHzで再開されました。第二放送の周波数は、19:00から23:00の間はKBSワールドラジオに貸与され、時間帯ごとに朝鮮語、日本語、ロシア語、中国語の放送が流れます。この時間は韓民族放送の編成には含まれません。

その他

MBSラジオ（1179kHz）の近隣周波数である第二放送（1170kHz）の強力な電波（500kW）の影響で、日本の関西地方では混信が発生することがあります。また、KBS京都（1143kHz）との混信も報告されています。過去には、KBS第1ラジオの国内向け放送（ソウル711KHz他）で、深夜から未明にかけて同時生放送されていた時期もありました。

関連情報

関連団体: 韓国放送公社（KBS）
関連キーワード: プロパガンダ、国際放送、対北放送
公式サイト: KBS 한민족 방송 공식 홈페이지
YouTubeチャンネル: KBS한민족방송 - YouTubeチャンネル

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