Mobile Hi-Vision CAM Wooo

Mobile Hi-Vision CAM Wooo（モバイル ハイビジョン カム ウー）は、KDDIと沖縄セルラー電話が展開するauブランドのCDMA 1X WIN対応音声用端末として、日立コンシューマエレクトロニクス（現・日立製作所）とカシオ日立モバイルコミュニケーションズ（現・日本電気）によって共同開発されました。製造型番はHIY01です。

この端末は、2011年9月30日にバッテリーパックの不具合による発煙・融解の危険性が発覚し、回収・交換が発表されました。出荷台数約15万台のうち、稼働中の約10万台については新しいバッテリーパックが送付され、解約や機種変更時に回収できなかった対象者には案内文が送付される予定です。

概要

Mobile Hi-Vision CAM Woooは、国内向け携帯電話としては初めて1280×720画素のハイビジョン動画撮影に対応し、最高30fpsでのステレオ音声記録が可能でした。さらに、携帯電話としては世界初となるHDMI端子（HDMI Mini Connector）を搭載しており、撮影したハイビジョン映像を手持ちのハイビジョン機器やパソコンで再生できる画期的な機能を持っていました。

また、日立製携帯電話としては初めて最大8GBのmicroSDHCメモリーカードに対応し、最長4時間のハイビジョン動画を保存することができました。microSDHCカードを介してパソコンに動画を転送し、付属のPowerDirector体験版や優待価格で購入できる製品版を利用すれば、動画の編集やオーサリング、BD-RやDVD-Rへの記録が可能でした。これにより、市販のBDプレイヤーやDVDプレイヤーで再生することもできました。

静止画機能については、500万画素と携帯電話としては一般的な水準でしたが、ハイビジョンムービー撮影に加えて、2010年5月時点では画質の劣化を伴うデジタルズームではなく、画質を損なわない3倍光学ズーム機能を搭載した数少ない機種の一つでした。さらに、この機種特有の点として、OK音のテンポが少し速めに設定されていました。内蔵サウンドはカウントダウンタイマー音を除いて、同時期に発売されたH001と共通でした。

歴史

• - 2009年5月25日：KDDIと日立製作所（当時）が公式発表。
• - 2009年7月30日：関西地区で発売。
• - 2009年7月31日：関西地区以外の地域で発売。
• - 2010年3月：販売終了。
• - 2011年9月30日：バッテリーパックのリコールを発表。

主な機能・サービス

Mobile Hi-Vision CAM Woooは、当時としては先進的なハイビジョン撮影機能を中心に、以下のような特徴がありました。

• - ハイビジョン動画撮影：1280×720画素、30fps、ステレオ音声
• - HDMI端子：撮影した動画を外部機器で再生可能
• - microSDHC対応：最大8GBのストレージに対応
• - 光学3倍ズーム：画質の劣化がないズーム機能

不具合および新機能の追加

2010年6月30日には、ケータイアップデートにより、以下の新機能が追加されました。

• - 宅内用小型基地局「auフェムトセル」に対応

注

特筆すべき点として、本機種は当時としては珍しく、ハイビジョン動画撮影機能とHDMI端子を搭載していました。また、光学ズーム機能やmicroSDHC対応など、先進的な機能が搭載されていました。これらの特徴により、当時としては高機能な携帯電話として注目されました。

関連項目

• - Wオープン
• - Woooケータイ
• - Wooo
• - ECN-H101：本機種をベースモデルとしたECナビケータイの端末
• - グローバルパスポートCDMA：海外ローミング非対応機、またはグローバルパスポートGSMのみ対応の端末利用者がCDMAローミングエリアで利用するための機種として使用

外部リンク

• - Mobile Hi-Vision CAM Wooo (HITACHI)
• - 製品アーカイブ | Mobile Hi-Vision CAM Wooo (au) - ウェイバックマシン（2011年2月2日アーカイブ分）

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