NTTドコモの主な携帯電話端末納入メーカー

NTTドコモの主な携帯電話端末納入メーカー

NTTドコモの携帯電話端末は、多岐にわたるメーカーによって供給されてきました。ここでは、現在納入しているメーカーから、過去に供給していたメーカーまでを詳細に解説します。

現在の主な納入メーカー

2023年6月現在、NTTドコモに端末を納入している主なメーカーは以下の通りです。

日本メーカー

シャープ
略称：SH（PHS端末はS）
液晶技術とカメラ機能に強みを持ち、ドコモ、ソフトバンク、auで高いシェアを誇ります。特に「AQUOS」ブランドのスマートフォンは高画質液晶が特徴です。
FCNT
略称：F
旧富士通コネクテッドテクノロジーズ。らくらくホンやキッズケータイなど、個性的な端末を提供し、GPSや指紋認証など最新技術の導入に積極的です。
ソニー
略称：SO
かつてはソニー・エリクソンとして、独特の操作体系とデザインで固定ファンを多く獲得。現在は「Xperia」ブランドでスマートフォンを展開し、幅広いラインナップを提供しています。
京セラ
略称：KY
法人向けやタフネススマホに注力しつつ、DIGNOブランドで携帯電話を販売しています。

海外メーカー

サムスン電子
略称：SC
「Galaxy」シリーズを中心に、スマートフォンやタブレット端末を提供。高性能なカメラやディスプレイ技術が特徴です。
Apple
略称：なし
「iPhone」シリーズを販売。2013年からドコモでの取り扱いが開始されました。
Google
略称：なし
「Google Pixel」シリーズを販売。2018年からドコモでの取り扱いを開始しました。また、ウェアラブル端末「Fitbit」も提供しています。

過去に納入していた主なメーカー

以下は、過去にNTTドコモへ端末を供給していたものの、現在は撤退または供給が途絶えているメーカーです。

ファーウェイ
略称：HW
フォトパネルやキッズケータイなどを提供していましたが、現在は新機種の発売はありません。
NECカシオモバイルコミュニケーションズ・NEC
略称：N, CA
折りたたみ型端末のパイオニアで、「ニューロポインター」などの独自技術が特徴。2013年にスマートフォン事業から撤退しました。
バッファロー
略称：BF
モバイルWiFiルーターを供給していましたが、現在は新機種の発売はありません。
日立国際電気
略称：KO
初期のドコモ端末を提供していましたが、一般ユーザー向け携帯電話事業から撤退し、業務用組込機器に注力しています。
ブラックベリー
略称：なし
法人向けにBlackBerry端末を提供していましたが、現在は新機種の発売はありません。
日本無線
略称：R
アナログ時代から参入し、業務用無線機メーカーとして耐久性のある端末を提供していましたが、現在はドコモ向け端末の供給はありません。
HTC
略称：HT
主にスマートフォンを提供し、日本初のAndroid OS搭載端末を発売しましたが、現在はauにのみ端末を製造しています。
パナソニック モバイルコミュニケーションズ
略称：P
薄型・小型端末を得意とし、「ワンプッシュオープンボタン」などの独自機能が特徴。2013年以降はフィーチャーフォンのみの供給となりました。
LGエレクトロニクス
略称：L
「SIMPURE」シリーズで日本市場に参入し、デザイン性の高い端末を提供。2021年にスマートフォン事業から撤退しました。
三菱電機
略称：D
フリップ型端末や「スピンアイ」構造が特徴で、ATOKを搭載していました。2008年に携帯電話端末の開発・生産から撤退しました。
富士通モバイルコミュニケーションズ
略称：T
ドコモbyとして参入していましたが、一時撤退。後にスマートフォンで再参入しましたが、現在はFCNTに統合されました。
デンソー
略称：DE
ドコモbyとして参入していましたが、後に撤退しました。
モトローラ
略称：M
ビジネスマン向け端末や薄型端末を提供していましたが、2009年に日本国内向け携帯電話のサポートを終了しました。
ノキア
略称：NM
2006年に日本市場に再参入しましたが、2008年に一般向け端末供給から撤退しました。
三洋電機
略称：SA
au向けが主体でしたが、FOMA端末も開発・販売しました。2008年に京セラに事業を承継しました。

各メーカーの詳細

ソニー

ソニーは、ソニー・エリクソン時代から独自の操作体系やデザインで多くのファンを魅了しました。ジョグダイヤルや予測変換システム「POBox」が特徴で、メモリースティックを利用したVAIOとの連携機能も独自性がありました。FOMAではシャープとSymbian OSを共有し、初のFOMA端末「SO902i」を発売。その後もワンセグ対応の「BRAVIAケータイ」などを展開。2010年にはAndroidスマートフォン「Xperia」を発売し、現在に至ります。

シャープ

シャープは、液晶技術とカメラ技術に強みを持ち、ドコモ向けには「AQUOS」ブランドで展開。2004年にはWord、Excel、PDFファイルの閲覧に対応した「SH900i」を発売。Symbian OSを採用し、着うたフルやGPSに対応した「SH903i」やワンセグ対応の「AQUOSケータイ SH903iTV」を発売。2011年からはスマートフォンにも注力し、「AQUOS PHONE」シリーズを開発。2023年にはAQUOS R8をドコモが国内キャリアで唯一取り扱いました。

FCNT

FCNTは、旧富士通コネクテッドテクノロジーズで、らくらくホンやキッズケータイなど、個性的な端末を提供。ドコモ初のカラー液晶やiアプリ対応機種を開発。ビジネスマン向けにはパソコンとのデータシンク機能を重視した端末を展開。FOMA端末ではSymbian OSを採用。2006年には音楽配信サービスに対応した「F902iS」やGPS搭載の「F903i」を発売。「ヨコモーションケータイ」やサイクロイドスタイルの端末も展開しました。2023年にはレノボによる買収を経てFCNT合同会社として再スタートしました。

京セラ

京セラは、ドコモbyとして参入後、一時撤退。その後、三洋電機の携帯電話事業を継承し、2018年に20年ぶりに自社開発機種「カードケータイ」を発売。2023年にはDIGNOケータイを投入しました。法人向け携帯電話やタフネススマートフォンに注力しており、個人向けスマートフォン事業からは撤退予定です。

サムスン電子

サムスン電子は、2009年にWindows Mobile搭載のスマートフォン「SC-01B」でドコモに参入。2010年からは「Galaxy」シリーズを中心に展開。スマートフォンだけでなく、タブレット端末も提供しています。2021年には折りたたみスマホの販売を開始し、ストレージ容量の選択肢も増やしています。

Apple

Appleは、2013年からiPhoneの販売に参入し、ドコモでもiPhone 5sとiPhone 5cの販売を開始。2014年にはiPadの取り扱いも開始しました。2020年には5G対応のiPhone 12を発売しました。

Google

Googleは、2018年に「Google Pixel」シリーズの販売を開始。2020年から2022年の間はドコモにおける新機種の取り扱いはありませんでしたが、2023年にGoogle Pixel 7aを発売し、販売を再開しました。また、ウェアラブル端末Fitbitも提供しています。

その他のメーカー

その他のメーカーについても、それぞれの特徴的な端末や歴史について記載しています。

まとめ

NTTドコモの携帯電話端末は、多くのメーカーによって支えられてきました。各メーカーの技術力や個性的なデザインが、多様なニーズに応えてきました。この記事を参考に、自分に合った端末を見つけてみてください。

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