Nook Tablet

Nook Tabletとは

Nook Tabletは、バーンズ・アンド・ノーブルが販売したタブレット型端末です。電子書籍リーダー市場への対抗を目的とし、Nook Colorの後継機として開発されました。7インチディスプレイ、デュアルコアプロセッサ、microSDHCカードスロットを搭載し、多様なファイル形式に対応しています。

主な仕様

ディスプレイ: 7インチ(18cm)の液晶ディスプレイを採用。
ストレージ: 16GBモデルと8GBモデルが存在。microSDHCカードスロットによる最大32GBまでの容量拡張が可能。
プロセッサ: 1GHzデュアルコアプロセッサを搭載。
ファイルシステム: FAT32ファイルシステムに対応。
RAM: 16GBモデルは1GB、8GBモデルは512MB。
ROM: 16GBモデルは16GB eMMC ROM(11GB使用可能)、8GBモデルは8GB eMMC ROMを搭載。

デザイン

デザインは、Fuseprojectのイヴ・ベアールが手がけたNook Colorをベースとしています。グレーのフレーム、左下隅がめくられたページのような形状、織り目加工の背面が特徴で、持ちやすさを考慮した設計となっています。

対応ファイル形式

電子書籍: EPUB(Adobe DRM/DRMフリー)、PDF、CBZ。
文書: XLS, DOC, PPT, TXT, DOCM, XLSM, PPTM, PPSX, PPSM, DOCX, XLSX, PPTX。
オーディオ: MP3, MP4, AAC, AMR, WAV, Ogg (コーデック: MP3, AAC, AMR, LPCM, Vorbis)。
画像: JPEG, GIF, PNG, BMP (アニメーションGIFは非対応)。
ビデオ: MP4, Adobe Flash, 3GP, 3G2, MKV, WebM (コーデック: H.264, MPEG-4, H.263, VP8)。

各モデルの違い

16GBモデル
2011年11月7日に発表され、17日に249USドルで発売。
16GBの内蔵ストレージのうち、13GBがコンテンツ用、1GBがサイドロード用。
後に、バーンズ・アンド・ノーブルはサイドロード容量を増やすためにパーティション変更を可能にした。

8GBモデル
2012年2月22日に発売。
199USドルで販売。
512MBのRAMと8GBの内蔵ストレージを搭載。
内蔵ストレージのうち、5GBがユーザーデータ用、1GBがNOOK Storeコンテンツ用。
Kindle Fireへの対抗を意識したモデル。

Nook Tabletのカスタマイズ

Root化

Root化によって、ファイルシステムへの深いアクセスやアプリケーションの実行が可能になります。これにより、Titanium Backupなどのアプリでバックアップや復元を行えるようになります。多くのウェブサイトでRoot化の手順やソフトウェアが公開されています。

代替OS

純正のファームウェアに加えて、フリーOSやサードパーティ製のAndroid代替OS(CyanogenModなど)の導入も可能です。代替OSには、Bluetooth、オーバークロック、Google PlayストアやAmazon Appstoreへのアクセスなどの機能が含まれている場合があります。OSは、内蔵ストレージかmicroSDカードから起動でき、SDカード優先で起動します。代替ファームウェアは無料で入手でき、インストール方法も簡単です。プリインストールされたSDカードも販売されています。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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