PandaBoard

PandaBoardは、テキサス・インスツルメンツのOMAP4430 System-on-a-Chip（SoC）をベースにした、低消費電力かつ低コストのシングルボードコンピュータ開発プラットフォームです。2010年10月27日に174米ドルで発売され、コミュニティによってサポートされるオープンな開発環境を提供していました。

後継モデルのPandaBoard ESは、OMAP4460 SoCを搭載し、CPUとGPUのクロック周波数が向上しています。こちらは2011年11月16日に182米ドルで販売が開始されました。PandaBoardと同様に、PandaBoard ESもまたコミュニティサポート型の開発プラットフォームとして利用されています。

スペック詳細

CPU

PandaBoard: 1GHz デュアルコア ARM Cortex-A9 MPCore
PandaBoard ES: 1.2GHz デュアルコア ARM Cortex-A9 MPCore

GPU

OpenGL ES 2.0, OpenGL ES 1.1, OpenVG 1.1, EGL 1.3に対応
PandaBoard: 304MHz SGX540
PandaBoard ES: 384MHz SGX540

DSP

C64x

メモリ

1GB LPDDR2 SDRAM

ストレージ

SDカードスロット：最大32GBまで対応

ネットワーク

10/100Mbps イーサネット
無線LAN 802.11 b/g/n
Bluetooth 2.1+EDR

映像出力

DVI
HDMI

音声出力

3.5mmオーディオコネクタ

USB

USB 2.0 ホスト x2
USB On-The-Go 2.0 x1

オペレーティングシステム

AndroidとUbuntuがLinaroから配布されています。
AndroidはGoogleの公式gitリポジトリでも実験的にサポートされています。

関連事項

Parallella
BeagleBoard
Raspberry Pi

外部リンク

公式ウェブサイト
PandaBoard ES
Texas Instruments OMAP4430 site

PandaBoardとPandaBoard ESは、その低価格とオープンな開発環境から、組み込みシステム開発や教育分野で広く利用されていました。コミュニティによる活発なサポートが、これらのプラットフォームの利用をさらに促進していました。

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