PlayStation 2のゲームタイトル一覧 (2003年)

PlayStation 2は2003年に多くのゲームタイトルが発売され、多様な進化を遂げました。全453タイトルが発売され、各社から意欲的な作品が登場し、PS2のゲーム史を彩りました。

話題を呼んだゲーム

魔界戦記ディスガイア

日本一ソフトウェアから発売されたシミュレーションRPGです。「史上最凶のやり込みSRPG」というキャッチコピーの通り、その奥深いゲームシステムと豊富なやり込み要素が評価され、同社を代表する作品となりました。登場キャラクターのプリニーは、同社の看板キャラクターとして親しまれています。

ドラゴンボールZ

週刊少年ジャンプ編集部の監修のもと、原作漫画とテレビアニメのリバイバルブームに乗って大ヒットしました。原作を忠実に再現したゲーム内容は、多くのファンを魅了し、シリーズ化されるほどの人気を博しました。

新世紀エヴァンゲリオン2

メディアミックス作品『新世紀エヴァンゲリオン』を題材とした作品で、プレイヤーの行動によってキャラクターとの関係性が変化するシステムが特徴です。原作ではありえない展開が楽しめる点が評価され、後にPlayStation Portable向けに強化版が発売されました。

ドラッグ オン ドラグーン

スクウェア・エニックス（合併後）から発売された本作は、剣と魔法の世界を舞台にしたダークな物語が特徴です。ゲームクリエイター、ヨコオタロウ氏の出世作としても知られています。武器のレベルを上げると背景となる物語が解放される「ウェポンストーリー」は、後のヨコオ作品でも定番となりました。

ファイナルファンタジーX-2

スクウェア・エニックスの看板タイトルであるファイナルファンタジーシリーズの作品で、前作から続く物語を描いています。その人気は高く、ファミ通2003年間ランキングで1位を獲得しました。

Grand Theft Auto III

オープンワールドというジャンルを確立した作品です。その反社会的な内容から日本では発売が難航しましたが、カプコンがテイクツー・インタラクティブと提携することで発売に至りました。しかし、2005年には有害図書に指定され、CEROレーティング改正のきっかけの一つとなりました。

SIREN

SCE（現ソニー・インタラクティブエンタテインメント）から発売されたホラーゲームです。廃村を舞台に、異形の存在「屍人」から逃れるという内容で、独特な世界観とゲームシステムが評価されました。視界ジャックというシステムや、クリア後も考察の余地を残すシナリオが評判を呼び、続編やリメイク版も発売されました。

THE 地球防衛軍

ディースリー・パブリッシャーの「SIMPLEシリーズ」の一作として発売され、地球防衛軍の一員として巨大な敵に立ち向かうというシンプルな内容ながら、その爽快感とやりごたえのあるゲームプレイが口コミで広がり、人気シリーズとなりました。

ネットワーク機能の進展

2003年には、「PlayStation BB Unit」が一般販売され、オンラインゲームが普及し始めました。KDDIの「マルチマッチングBB」も開始され、『アウトモデリスタ U.S.-tuned』や『バイオハザード アウトブレイク』などの対応ソフトが発売されました。また、「4社合同ガンダムプロジェクト」として『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』が発売されるなど、オンライン対戦ゲームも登場しました。

海外展開

2003年12月には中国でPlayStation 2が発売されました。しかし、海賊版が横行し、ゲーム開発の人材不足などの課題も浮き彫りになりました。

2003年は、PlayStation 2にとって多様なジャンルのゲームが登場し、オンライン機能が本格的に普及し始めた年でした。しかし、問題作の登場や海賊版問題など、課題も多く見られました。

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