Xmini

Walkman Phone, Xmini (W65S) について

「Walkman Phone, Xmini」（型番：W65S）は、ソニー・エリクソン（現ソニー）が開発し、KDDI/沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。この端末は、特に音楽再生機能に重点を置いており、小型かつ軽量であることが特徴です。スライド式のデザインは、閉じるとまるでポケットサイズのデジタルオーディオプレーヤーのようになり、従来の携帯電話とは一線を画しています。

デザインと特徴

Xminiのデザインは、海外のソニー・エリクソン端末に似ており、そのシンプルで洗練された外観が魅力です。スライドを閉じると、携帯電話というよりも音楽プレーヤーとしての印象が強くなります。ソフトウェアにはKCP+が採用されています。

音楽再生機能においては、内蔵の約4GBフラッシュメモリ（うち約3.5GBを音楽データ保存用）に、着うたフルなら約2300曲を保存できます。スライド上部のタッチセンサーキーで、本体を閉じたまま曲の再生や停止、早送り、音量調整などの基本操作が可能です。アルバム選択など、より詳細な操作にはスライドを開ける必要があります。

音質面では、ソニーのクリアオーディオテクノロジーを搭載しており、高音質配信サービス「EZ着うたフルプラス」に対応しています。ただし、1曲あたりの演奏時間が6分以上の場合は最大ビットレートが制限されます。

充電は、本体のコネクタに直接ACアダプタを挿す方式のみで、充電スタンドは用意されていません。

プリインストール曲として、倖田來未の「Stay with me」が収録されており、テレビCMでも使用されました。

その他の特徴

近年、大型・高精細なディスプレイを搭載する携帯電話が多い中、Xminiは1.8インチの小型液晶ディスプレイを採用しています。質量は75gと非常に軽量で、当時のau向け音声端末としては最軽量でした。音楽再生に特化しているため、カメラ、GPS、EZ Felicaは搭載されていませんが、Bluetoothによる音楽鑑賞は可能です。

付属品として、ソニー製の「大口径13.5mmEX高音質ステレオイヤホン」と専用ネックストラップが同梱されています。従来の音楽特化モデルに付属していた「マイク付きミュージックコントローラー」は付属せず、通常の平型イヤホン変換アダプタが採用されています。

2009年春モデル以降、型番改編が行われたため、Xminiは既存の「CDMA 1X WIN」シリーズのW00番台として最後に新規開発された機種となりました。

沿革

2008年12月8日：KDDIとソニー・エリクソンから公式発表。
2008年12月23日：関東、北陸、関西地区でグリーン×ブルーとパープル×ピンクが発売。
2008年12月24日：沖縄地区でグリーン×ブルーとパープル×ピンクが発売。
2008年12月25日：北海道、中国、四国、九州地区でグリーン×ブルーとパープル×ピンクが発売。
2008年12月26日：東北、中部地区でグリーン×ブルーとパープル×ピンクが発売。
2009年1月10日：東北、北陸、関東、中部、関西、沖縄地区でホワイト×ターコイズとブラック×ブラックが発売。
2009年1月16日：北海道、中国、四国、九州地区でホワイト×ターコイズとブラック×ブラックが発売。
2009年5月下旬：販売終了。
2015年1月31日：修理受付終了。
2022年3月31日：CDMA 1X WIN（au 3G）サービス終了により利用不可。

主な機能・サービス

音楽再生機能（EZ着うたフルプラス対応）
Bluetoothによるワイヤレス音楽再生
タッチセンサーキーによる操作

不具合

2009年2月18日と25日に、以下の不具合修正と変更が行われました。

データフォルダのデータが参照できない問題の修正。
LISMO Playerでイヤホン接続時にスピーカーから音が出る問題の修正。
タッチセンサーの操作性向上のための注意喚起ポップアップ追加。

脚注

W42S: 当機と同様にウォークマンのブランドを名乗る端末。
W52S: 当機と同様にウォークマンのブランドを名乗る端末。
W65T: 当機より先行してEZ「着うたフルプラス」に対応したスライド式音声端末。
Premier3: 当機に続く「Walkman Phone,」を名乗る端末。

外部リンク

Xmini W65S (Sony Ericsson)
Xmini W65S (au) - ウェイバックマシン（2008年12月25日アーカイブ分）

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