Rekoo

Rekoo(レクー)とその関連企業について



Rekoo(レクー、中国語: 热酷)は、かつてソーシャルゲームの企画・運営・パブリッシング事業を展開していた企業です。中国の北京に本社を構え、日本にも法人を設立していましたが、その歴史の中で複数の関連会社が設立・再編を繰り返しており、複雑な企業構造となっています。

本記事では、Rekooの歴史を振り返るとともに、関連の深い企業であるJOYTEA株式会社、JOYCOIN株式会社、Restar Games株式会社、Revitalization Games株式会社、Sunshine Games株式会社についても解説します。

Rekooの沿革



前史


Rekoo設立以前の2003年11月、劉勇はSNS「億友網 (eFriendsNet)」を設立しました。この際、ミクシィの笠原健治(現・会長)と知り合ったとされています。2006年1月には、このサービスを2000万ドルで売却しています。

Rekoo Games時代


2009年8月、インフィニティ・ベンチャーズLLPらの働きかけにより、mixiで日本語版『サンシャイン牧場』がリリースされました。同年10月には、インフィニティ・ベンチャーズLLPの小野裕史がRekoo Japan株式会社を設立し、社長に就任します。さらに同年12月には、KDDI、DeNA、ミクシィなどが参加するIVP Fund(インフィニティ・ベンチャー・パートナーズ ファンド)がRekoo本社に150万ドルを出資しました。

2010年4月には、株式会社アドウェイズを通じて、『サンシャイン牧場』のゲーム内有料通貨「Kコイン」が獲得可能になりました。この時期には、後に重要な役割を果たすことになる鄧厚鋆(邓厚鋆)がアドウェイズでプロダクトディレクターなどを務めていました。

2014年1月、Rekoo本社は「千万流水保障計画」を発表し、配信事業に軸足を移します。しかし、2015年3月には、World of Warcraftへの著作権侵害の疑いで配信タイトルの差止命令を受け、翌2016年8月には敗訴。ブリザード・エンターテイメント網易に対して損害賠償命令等が下されました。

この訴訟を機に、「熱酷遊戯は日本市場に全面進軍する」とのアナウンスを残して、Rekoo本社の表立った活動は途絶えることになります。

JoyTea Games時代



2016年8月には、JoyTea Games名義で『エレメンタルリーグ~精霊獣と世界樹の葉~』がリリースされました。この際、以下の企業構造が形成されました。

中国本社所在地に千诺纪元网络科技有限公司および亿诺纪元网络科技有限公司を設立
中国本社のCOOであった巴芳が社長に就任
日本支社所在地にJOYTEA株式会社を設立
日本支社の執行役員(COO)であった小野田諭が社長に就任

2018年1月には、鄧厚鋆が復星集団に入社し、ゲーム事業部副部長に就任。同時に、中国本社所在地で、巴芳が株式の99%を保有する盛游时代网络科技有限公司が設立されました。このチームは、Rekoo、パーフェクト・ワールド(復星国際傘下)、西山居などの出身者で構成されているとされています。

2018年5月、劉勇と巴芳らは中国本社所在地で仮想通貨取引所の币尚网络技术有限公司 (BiUP) を設立。同時期に、小野田諭が日本支社所在地でJOYCOIN株式会社を設立しました。

2019年7月には、王磊がJOYTEA関係者として議論に参加する記事が掲載されています。

Restar Games時代



2019年7月、盛游時代は復星集団(復星国際)系列の復娯文化に併合され、Restar Gamesと名乗るようになりました。同時に、鄧厚鋆が日本支社所在地でRestar Games株式会社を設立しました。同年12月には、Restar Games株式会社はRevitalization Games株式会社に社名変更しています。

2019年10月には、JoyTeaは事業を現Revitalization Gamesに移し、バーチャルオフィスに移転。馬開雄が代表取締役に就任しました。

2021年6月には、王磊がRestar Games関係者として取材に応じる記事が掲載されています。

2021年10月、鄧厚鋆が復娯文化を再編した復星体育集団の代表に、巴芳も副社長に就任しました。

2021年11月、小野田諭が日本支社所在地でSunshine Games株式会社を設立。

2023年6月には、巴芳へのインタビュー記事が掲載され、2023年11月には、杜偉がSunshine Games代表取締役に就任しました。

まとめ



Rekoo、JoyTea Games、Restar Games、Revitalization Games、Sunshine Gamesと、その名前を変えながら事業を継続してきた企業グループ。これらの企業は、一連の変遷をたどりつつも、設立当初のメンバーが中心となって運営されていることがわかります。なお、これらの企業はいずれも書類上は解散していません。

概要



これらの企業群は、主にiPhoneやAndroidなどのスマートフォン向けにソーシャルゲームの制作・配信を行ってきました。

主なゲーム



日本支社系

サンシャイン牧場
エレメンタルリーグ~精霊獣と世界樹の葉~

中国本社系

(詳細不明)

関連項目



ソーシャルゲーム
復星国際

脚注



(脚注は省略)

外部リンク



Rekoo Japan
Restar Games
Revitalization Games
Sunshine Games

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