SMILEVIDEO

SMILEVIDEO（スマイルビデオ）は、かつてニワンゴが運営していた動画投稿サービスです。このサービスの特徴は、投稿された動画が同じくニワンゴが運営するニコニコ動画でのみ閲覧可能であった点にあります。2010年10月29日、『ニコニコ動画（9）』から『ニコニコ動画（原宿）』へのバージョンアップに伴い、SMILEVIDEOの機能はニコニコ動画に統合され、サービスは終了しました。しかし、サービス終了後も基本的な機能はニコニコ動画に引き継がれ、SMILEVIDEOの理念は現在もニコニコ動画の中で生きています。

概要

SMILEVIDEOは、ニコニコ動画のアカウントを持つユーザーのみが動画をアップロードできるシステムでした。アップロード可能な動画形式は多岐にわたり、MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、Windows Media Video、DivX（および互換形式）、Flash Video、そしてswf形式（ニコニコムービーメーカー経由）が含まれていました。特にFlash Video形式の場合、一般会員は1ファイルあたり40MB以下、かつビットレート600kbps以下という制限がありましたが、H.263、On2 VP6、H.264コーデックを使用した動画は再エンコードされることなく閲覧できました。その他の形式では、1ファイル100MB以下という制限が設けられており、アップロードされた動画はエンコード処理後にニコニコ動画上で公開されました。

ユーザーが[アップロード]]できる動画の総容量には、一般会員とニコニコプレミアム会員（有料会員）で違いがありました。一般会員は2GBの制限があったのに対し、プレミアム会員は初期容量が8GBと大きく、さらに毎月1GBずつ容量が増加するため、事実上無制限に近い形で利用できました。また、プレミアム会員はFlash Video形式の動画に関しても、ビットレート制限がなく、ファイルサイズも100MBまで許容されていました。2008年3月5日にニコニコ動画]が開始された際、プレミアム会員限定で[H.264コーデックとAACコーデックを用いたMP4コンテナをFlash Videoとしてアップロードできるようになりました。その後、ニコニコ動画]のアップデートで、一般会員も[[H.264形式の動画投稿が可能となりました。ただし、一般会員のビットレートは600kbpsに制限されていました。

ニコニコ動画との関係

SMILEVIDEOは、ニコニコ動画と非常に密接な関係にありました。初期のニコニコ動画では、YouTubeの動画を引用していましたが、2007年2月23日にYouTubeがニコニコ動画からのアクセスを遮断したため、ニワンゴは自社で動画投稿サイトを運営する必要に迫られました。その結果、約1週間のサービス停止期間を経て、2007年3月6日にSMILEVIDEOが開始されました。SMILEVIDEOに投稿された動画はニコニコ動画でのみ閲覧可能であり、ニコニコ動画のアカウントがないとSMILEVIDEOを利用できなかったり、ニコニコプレミアム会員になるとアップロード可能な容量が増えるなど、サービスはニコニコ動画と不可分な関係にありました。

権利侵害への対応

他の動画投稿サービスと同様に、SMILEVIDEOにおいても著作権などの権利を侵害する動画のアップロードが問題となっていました。これに対し、SMILEVIDEOは知的財産権を持つ法人向けに、権利侵害対応プログラムを用意していました。このプログラムに登録した権利団体は、権利侵害動画の迅速な削除が可能になり、2007年9月8日時点で数社が登録していました。この対応は、SMILEVIDEOが著作権侵害問題に真摯に取り組む姿勢を示していました。

外部リンク

ニコニコ動画
ニコニコ動画 開発者ブログ - SMILEVIDEOに関する情報も含まれる
* SMILEVIDEO 権利侵害対応プログラム

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