SP02

biblio Leaf SP02（ビブリオ リーフ エスピーゼロニ）は、台湾のFOXCONNとKDDIが共同で開発した電子ペーパー搭載の電子書籍端末です。KDDI／沖縄セルラー電話が展開するauブランドの端末として、CDMA 1X WINに対応した通信モジュールを内蔵しています。製造型番はFCS02です。

概要



この端末は、auブランド初の本格的な電子ブックリーダーとして登場しました。大きな特徴は、ソーラーパネルを搭載し、太陽光での充電が可能な点です。ただし、蛍光灯下での充電には対応していません。液晶パネルには、ソニー・リーダーと同様に電子インク（E Ink）技術を採用した白黒表示（16階調）の電子ペーパーが使われており、一度の充電で約50冊（約13,000ページ相当）の読書が可能です。2011年2月時点では、日本市場で唯一、3GとWi-Fi接続の両方に対応した電子ペーパー表示の電子書籍端末でした。

電子書籍の配信プラットフォームは、ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞社の合弁会社であるブックリスタが担当しています。同社が提供するコンテンツは、専用サイト「LISMO Book Store」を通じてXMDFファイル形式でダウンロード配信されます。ブックリスタは、ソニー・リーダーの電子書籍販売サイト「Reader Store」にもコンテンツを提供しており、両サイト間での販売タイトルに大きな違いはないとされていますが、互換性については不明です。なお、ソニー・リーダーのPRS-350と構造や操作面で類似点が見られますが、OEM製品ではないとされています。

料金プランは、この端末専用のものが用意されており、基本料金とパケット定額料込みで月額1575円の固定料金となっています。「誰でも割シンプル（特定機器）」を適用すると、月額525円に割引されます。

内蔵メモリは2GBで、XMDFファイルのほか、PDFやEPUB形式のファイルにも対応しています。

沿革



  • - 2010年10月18日：KDDIと沖縄セルラーから公式発表。
  • - 2010年12月25日：関西・沖縄地区で先行発売開始。
  • - 2011年1月以降：上記以外の地域で順次発売。
  • - 2012年5月：販売終了。
  • - 2016年4月30日：「LISMO Book Store」サービス終了。
  • - 2022年3月31日：3Gサービスの提供終了。

補足



端末名に「biblio」の名を冠していますが、EZweb経由でダウンロードした電子書籍（EZブック）は再生できません。また、2010年夏頃に販売終了した東芝製フィーチャーフォンbiblio（TSY01）に保存された電子書籍コンテンツとの互換性もありません。

関連項目




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