SoftBank 920SC

SoftBank 920SCは、ソフトバンクモバイルから発売された、サムスン電子製の第三世代携帯電話（SoftBank 3G）端末です。この端末は「PHOTOS（フォトス）」というペットネームを持ち、「これはソフトバンクのカメラです」というキャッチコピーで宣伝されました。その名の通り、カメラ機能に非常にこだわった端末で、当時の携帯電話としては珍しい機能を多数搭載していました。

カメラ機能

920SCの最大の特徴は、有効画素数500万画素の高繊細イメージセンサーを搭載したカメラ機能です。さらに、携帯電話としては珍しいキセノンフラッシュや光学3倍ズーム機能を備えており、豊富な撮影モードも搭載されています。この機種以降、ソフトバンクの端末で光学ズームにこだわったカメラ搭載モデルは登場していません。

その他の特徴

外部接続端子は、ソフトバンク共通規格ではなく、独自規格のものが採用されています。サムスン製の端末はこれまでも独自のACアダプタ端子形状を採用していましたが、920SCでは、従来のサムスン製端末とも異なる端子が使われています。そのため、以前のサムスン製端末から乗り換える際にはケーブルを使い回すことができません。注意が必要です。

後継機種である820SCや821SCでは、920SCと同じタイプの端子が採用されています。また、端末のバージョンは、＊キーを押しながら電源を入れることで確認可能です。

関連項目

• - ソフトバンクモバイルの端末一覧
• - 500万画素デジタルカメラを搭載した主な機種

- カシオ計算機 - W53CA、W61CA（EXILIMケータイ。ただしW61CAにEXILIMケータイの愛称は無し）
- ソニー・エリクソン - SO905iCS、W61S (Cyber-Shotケータイ)
- シャープ - SoftBank 910SH (日本で最初に500万画素デジタルカメラを搭載)
- NEC - N905i (当時、日本国内で最高画素数となる520万画素のデジタルカメラを搭載)
- パナソニック - P905i、SoftBank 920P (VIERAケータイの愛称があり、共に510万画素のデジタルカメラを搭載)

外部リンク

SoftBank 920SC

920SCは、カメラ機能に特化したユニークな端末であり、その後のソフトバンク端末に大きな影響を与えました。特に、携帯電話の高画素カメラ競争の先駆けとなった機種の一つと言えるでしょう。また、独自の外部接続端子を採用したことは、ユーザーにとって不便な点もありましたが、端末の個性を示すものでもありました。

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