SoftBank 920SH

SoftBank 920SHは、シャープが開発しソフトバンクモバイルから2007年11月17日に発売されたW-CDMA方式の携帯電話端末です。通称「AQUOSケータイ 4th MODEL」として知られています。

このモデルは、高画質・高精細な液晶ディスプレイと国際ローミング対応が大きな特徴です。また、普及モデルとしての822SHや、株取引に特化した920SH YKも派生モデルとして存在します。

特徴

ディスプレイ: 920SHは、当時としては最大級の3.2インチフルワイドVGA（480×854ピクセル）、26万色表示のNewモバイルASV液晶を搭載。コントラスト比は2000:1と高く、リフレクトバリアパネルにより、優れた発色と視認性を実現していました。
薄型軽量化: 前モデルの912SHと比較して、大幅な薄型・軽量化が図られました。厚さは23mmから18mmに、重さは144gから123gにそれぞれ減少しました。
国際ローミング: AQUOSケータイとしては初の国際ローミング対応端末です。ソフトバンクモバイルとしても、ワンセグと国際ローミングの両方を備えた初の端末です。ただし、GPSは非搭載です。
822SH: 8xxシリーズ初のAQUOSケータイであり、9xxシリーズの廉価版がリリースされるのも初でした。
スピーカー: 912SHではステレオスピーカーが搭載されていましたが、920SHと822SHではモノラルスピーカーに変更されました。また、サブディスプレイの小型化、インカメラの廃止、テレビ出力の省略、バッテリー容量の減少など、小型化・薄型化のためにハードウェア面で退行した部分もあります。
ソフトウェア: 920SHには、PCでワンセグ動画を再生するためのSD-MobileIMpact V1.5が付属しています。
920SH YK: 株取引に特化したモデルで、「株ケータイ」とも呼ばれます。Yahoo!ケータイへのアクセスボタンが株ボタンに変更されており、SBI証券を介した株取引が可能です。その他の機能は920SHに準拠しています。

主な機能・サービス

ミュージックプレイヤー（Windows Media Audio対応）
Bluetooth（920SH/920SH YKのみ対応）
赤外線通信（IrDA、高速赤外線 (IrSS/IrSimple) 対応）
デルモジ表示
マイ絵文字
フィーリングメール
カスタムスクリーン
バイリンガル
QRコード読み取り・作成
ドキュメントビューア（Microsoft Word, Excel, PowerPoint, PDF）
国際ローミング（920SH/920SH YKのみ対応）

※920SH/920SH YKのみ対応の機能もあります。

その他

カラーバリエーション: 920SHのメタルブラックは、実際にはダークブルーに近い色合いです。
レスポンス: 全体的なレスポンスは良好ですが、アレンジメールモードではレスポンスが低下します。
明るさセンサー: 直射日光下など明るい場所ではバックライトがオフになり、画面が見えにくくなる問題がありました。ただし、明るさセンサーをオフにすることで改善可能です。
動画再生: 822SHは920SHと比較して動画再生機能が劣り、fps30の動画再生時にコマ落ちが発生します。
920SH YKのカラー: メタルブラックの一色のみです。
SH9010C: シャープが中国向けに販売しているSH9010Cは、この機種と同じデザインです。

不具合

2008年7月29日には、新着S!メールの受信操作をしないと、新着S!メールが表示されない場合があるという不具合が920SHと822SHで確認されました。

関連項目

SH905iTV
W61SH（同シーズンに発売された他キャリア向けのAQUOSケータイ）
ソフトバンクモバイルの端末一覧
AQUOSケータイ
Vodafone 905SH/SoftBank 905SH
SoftBank 911SH
SoftBank 912SH
SoftBank 923SH
ワンセグ

外部リンク

SoftBank 920SH｜SoftBank
SHARP 製品情報 SoftBank 920SH
株ケータイ SoftBank 920SH YK｜SoftBank
SoftBank 822SH｜SoftBank
SHARP 製品情報 SoftBank 822SH

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