W61SH

W61SHは、シャープが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開した携帯電話です。この機種は、auのAQUOSケータイシリーズの2番目のモデルとして登場しました。

デザインと特徴

W61SHは、従来のAQUOSケータイとは異なる特徴を持っています。特に、ディスプレイは2.8インチと小型で、フルワイドVGA解像度ではありません。これは、他社のAQUOSケータイと比較して、画面サイズが小さくなっている点が大きな違いです。サブディスプレイには、LEDが採用されており、これまでのAQUOSケータイとは異なる印象を与えます。デザインは、左右非対称ではなく直線的なデザインで、W51SHとは異なるアプローチです。

W61SHは、カジュアル＆ジャストサイズとオーセンティックモダンをコンセプトにしており、女性を含む幅広いユーザー層をターゲットにしています。コンパクトなボディと手に馴染むサイズ感が特徴で、そのためにディスプレイサイズや解像度もQVGAとなっています。カラーバリエーションは豊富で、外箱も5種類用意され、ホワイトのボディカラーが用意された唯一のau向けAQUOSケータイです。

プリインストールされたアプリには、人気漫画「DEATH NOTE|DEATH_NOTE」のケータイコミックが含まれています。日本語入力システムは、W51SHとW52SHのケータイShoin5からケータイShoin6に進化し、名刺リーダーも搭載されました。

機能

W61SHは、EZ FeliCaやオープンアプリプレイヤーなど、W51SHにはなかった機能を搭載しました。しかし、Hello Messenger、テレビ出力機能、FMラジオ、デジタルラジオ放送受信機能は省かれました。また、ディスプレイは小型化されました。内蔵スピーカーは、W51SHと同様にヒンジの内側にモノラルスピーカーが組み込まれています。また、au向け端末として初めて「フェイク着信機能」が搭載されました。

外部メモリにはmicroSDカードが使用できますが、SDHCカードは認識されません。

歴史

2007年10月12日、電気通信端末機器審査協会（JATE）の認定を受けました。2007年12月17日にKDDIとシャープから公式発表され、2008年1月9日に中国・四国・九州地区で発売を開始し、その後、1月10日に北海道・沖縄、1月11日にその他の地域で発売されました。2008年1月28日には新色が発表され、2月21日に順次発売されました。

対応サービス

W61SHは、au Smart Sports、LISMO MUSIC、EZ FeliCa、モバイルSuicaアプリ、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、安心ナビ、災害時ナビ、緊急通報位置通知など、多くのサービスに対応しています。さらに、EZチャンネルプラス、EZニュースフラッシュ、EZニュースEX、EZケータイアレンジ、PCサイトビューアー、EZアプリ、au one My Pageなど、様々な機能が利用可能です。グローバルエキスパート、デコレーションメール、絵しゃべりメール、ラッピングメール、Touch Message、ケータイ探せて安心サービス、安心ロックサービス、アドレス帳預けて安心サービス、ペア機能、でか文字、緊急地震速報などの機能も搭載されています。

不具合

2008年4月25日には、緊急地震速報が正しく表示されない、消費電力を抑える機能が正しく動作しない、EZweb後にEメール送信に失敗するといった不具合が修正されました。初期製造ロット（2008年3月頃までに製造）の個体では、赤外線ポートやお知らせLED付近にヒビが入ったり、天板の塗装が剥がれ落ちるなどの問題が報告されています。

その他

シャープが中国市場向けに販売しているSH9110Cは、W61SHと同じデザインを採用しています。

W61SHは、コンパクトで使いやすいデザインと、多彩な機能とサービスを兼ね備えた、auユーザーにとって魅力的な一台でした。

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