The band apart

the band apart (ザ・バンド・アパート) の軌跡

the band apart、通称「バンアパ」は、1998年に荒井岳史（Vo, G）、川崎亘一（G）、木暮栄一（Dr）の3人によって結成された日本のロックバンドです。所属レーベルはasian gothicで、4人組のバンドとして独自の音楽性を追求し続けています。

バンドの歩み

1998年の結成当初から英語詞の楽曲を発表していましたが、2012年の7thシングル「2012 e.p.」で初めて日本語詞の楽曲をリリースしました。その後、2015年の10thシングル「TENNIS CLUB e.p.」で英語詞の「冬の窓」を発表するまで、全ての楽曲が日本語詞で発表されました。2016年からは、アコースティック編成での活動を「the band apart (naked)」名義で行っています。

初期の活動

1993年、中学校の同級生だった原昌和、川崎亘一、木暮栄一の3人を中心にヘヴィメタルのコピーバンドが結成されました。1995年に、共通の友人を通して荒井岳史が加入し、現在のメンバー構成となりました。初期はメタルなどのコピーを続けていましたが、音楽性の不一致から木暮が一時的に脱退したこともありました。1998年頃に現在のバンド名となり、本格的な活動を開始しました。バンド名の由来は、クエンティン・タランティーノの映画プロダクション「A Band Apart」からです。

インディーズ時代からメジャーへ

1999年には1st、2ndデモを制作し、順調に販売を重ねました。2001年にはLimited Recordsから「FOOL PROOF」、2002年には「Eric.W」をリリースしました。2003年には1stアルバム「K.AND HIS BIKE」をリリースし、自身の運営するasian gothic labelからの活動を開始しました。2004年には、独立後初のシングル「RECOGINIZE ep」をリリースし、限定15,000枚を即完売させました。

オリコンチャート入りとライブ活動

2005年に2ndアルバム「quake and brook」をリリースし、オリコン最高位5位を獲得。2006年には3rdアルバム「alfred and cavity」をリリースし、オリコン最高位9位を獲得しました。同年12月23日には両国国技館で“smooth like butter tour final”を開催しました。2007年には、盟友バンドMOCK ORANGEと初のアメリカツアーを敢行。2008年には4thアルバム「Adze of penguin」をリリースし、オリコン最高位7位を獲得しました。同年7月13日には、幕張メッセイベントホールで“4th album Adze of penguin release live SMOOTH LIKE BUTTER TOUR FINAL”を開催しました。

その後の活動

2011年に5thアルバム「Scent of August」をリリースし、オリコン最高位12位を獲得。同年6月17日には日本武道館でASPARAGUSとのツーマンライブ『SMOOTH LIKE BUTTER』を開催しました。2013年には6thアルバム「街の14景」、2015年には7thアルバム「謎のオープンワールド」をリリースし、それぞれオリコン最高位13位を獲得しました。

メンバー紹介

荒井岳史（あらいたけし）
ボーカル・ギター担当。
1978年 8月10日生まれ、A型、身長185cm。
使用ギターは、ギブソン・SG、フェンダー・ジャガー、フェンダー・ストラトキャスターなど。
複雑なコードのカッティングやオブリガート的なフレーズを歌いながら弾きこなします。
ソロアルバムや、The Yasuno N°5 Groupのメンバーとしても活動しています。

川崎亘一（かわさきこういち）
ギター担当。
1979年 1月19日生まれ、A型。
使用ギターはモズライトマークI及びマークIV。
速弾きや特殊奏法を取り入れたテクニカルなプレイが特徴です。
重度のスニーカーマニアでもあります。

原昌和（はらまさかず）
ベース・コーラス担当。
1978年 10月17日生まれ、A型。
使用ベースは、Rickenbacker・4003、MUSICMAN・STINGRAYなど。
エフェクターは使用せず、チューナーはBOSS・TU-2を使用。
SCAFULL KING、FRONTIER BACKYARD、MOP of HEADのメンバーとしても活動しており、怪談師としても知られています。

木暮栄一（こぐれえいいち）
ドラムス担当。
1978年 7月7日生まれ、B型。
使用ドラムセットはdw、スネアドラムはカノウプスのZelkova hs-1465、ドラムスティックはpro-mark。
3rdアルバムからはジャムブロック、カウベルなど様々なパーカッションを導入。
絵が得意で、Tシャツ、CDジャケットのデザインを担当しています。
* The Yasuno N°5 Groupメンバーとしても活動。

音楽性

ロック、ヘヴィメタル、メロコア、フュージョン、ソウル、ジャズ、ボサノヴァなど、多岐にわたるジャンルの音楽を独自に消化・吸収したサウンドが持ち味です。メンバー全員が曲作りに参加し、各自が持ち寄ったアイデアを基に楽曲を完成させています。

歌詞は、初期は英語詞で日常生活や少年期への想いを描いたものが中心でしたが、「2012e.p.」以降は日本語詞の楽曲を発表しています。歌詞は木暮と荒井が担当し、メンバーの友人であるジョージ・ボッドマンが作詞のアドバイザーを務めています。

その他

プロモーションビデオは匿名性が強く、メンバーがシルエットや遠景で映されることが多いです。「coral reef」のプロモーションビデオは、バンド名の由来となったA Band Apartによって制作されました。また、MOCK ORANGEとは非常に親交が深く、合同ツアーやスプリットシングルをリリースしています。

ディスコグラフィー

(詳細は割愛)

ライブイベント

ワンマンライブや主催イベントのほか、多くのイベントに出演しています。

まとめ

the band apartは、独自の音楽性とライブパフォーマンスで、日本のロックシーンにおいて確固たる地位を築いています。多岐にわたる音楽ジャンルを融合させたサウンドと、メンバーそれぞれの個性が際立つ演奏スタイルは、多くの音楽ファンを魅了し続けています。