U55 (潜水艦・初代)

U55：ドイツ海軍のU51型潜水艦

U55は、ドイツ海軍に属したU51型潜水艦の一隻であり、通称Ms型としても知られています。この艦は中型の量産潜水艦で、ドイツ海軍の潜水艦艦隊における重要な一翼を担っていました。

艦歴の詳細

U55は、1916年3月18日にドイツのゲルマニア社で進水し、同年の6月8日に竣工しました。艦の就航後は、多数の任務に従事し、特に商船に対する通商破壊作戦を展開しました。その結果、U55はカルパチアなど、合計65隻の商船を撃沈するという戦果を上げました。これにより、第一次世界大戦の海上戦域におけるドイツの威力を示したのです。

第一次世界大戦が終結すると、U55を含むいくつかの潜水艦が連合国によって戦利品として日本に受領されました。1918年12月19日、大正7年にあたるこの日、日本に渡ることになったのです。その後、U55はマルタ島から第二特務艦隊によって日本に回航され、横須賀に到着しました。日本海軍には編入されず、主に潜水艦の実験や技術的なデモンストレーションに用いられました。最終的には、U55は解体されました。日本では、この艦艇は「〇三潜水艦」という仮称で知られていました。

技術的な諸元

U55の常備排水量は710トン、全長は65.2メートルです。この艦は、ディーゼルエンジンと電動機を搭載しており、水上での出力は2400馬力、水中では1200馬力に達します。また、最高速力は水上で17.1ノット、水中で9.1ノットという性能を持っていました。

U55は、数種類の兵装を備えており、10.5センチの単装砲が1門、8.8センチの高角砲が1門、そして魚雷発射管が4門搭載されていました。これにより、艦は対艦攻撃や防空において一定の能力を発揮できました。

参考文献

艦に関する詳細な情報は、雑誌「丸」編集部の「写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦」（光人社、1990年）に記載されており、ISBNは4-7698-0462-8です。

関連項目

U55に関連する艦艇や情報は、大日本海軍艦艇一覧に記載されています。特に、第二次世界大戦におけるVIIB型潜水艦U-55については、さらに詳細な情報を別途参照することが推奨されます。

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