W51Hは、
日立製作所(現・
日立コンシューマエレクトロニクス)と
カシオ日立モバイルコミュニケーションズ(現・NECカシオ モバイルコミュニケーションズ)が共同開発し、
KDDIおよび
沖縄セルラー電話のauブランドで販売された
携帯電話です。
特徴
W51Hは、au初のワイドVGA(800×480
ドット)のIPS液晶を搭載した機種の一つです。同時期に発売されたW52TもワイドVGA液晶を搭載していましたが、W51Hの画面サイズは2.9
インチでした。高精細な画面表示が特徴で、特にPCサイトの閲覧においてその能力を発揮しました。
おサイフケータイに対応し、電子マネーやポイントカードとして利用できるほか、新たに「auケータイクーポン」サービスにも対応しました。プリインストールアプリとしては、「BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-(体験版)」が搭載されていました。この体験版は、後に製品版アプリが他の機種に順次対応していく中、W51Hへの対応が遅れたため、購入動機の一つとしていたユーザーから不満の声が上がりました。
また、タスク切り替え機能を搭載しており、複数のアプリを同時に使用することができました。PCサイトビューア、
EZナビウォーク、
EZ助手席ナビはワイドVGAに対応したバージョンが提供され、高画質での利用を可能にしました。スマートセンサーは、指紋認証や画面の横表示操作に利用されました。
W51Hは、ワイドVGAの高精細な画面を活かし、PCサイトを快適に閲覧できることを重視した機種であり、ワンセグ機能は搭載されていませんでした。音楽関連では、YUIのヒット曲「
CHE.R.RY」の「
LISMO!Versionプロモーションビデオ」に、プレミアムレッドのW51Hが登場しています。また、フジテレビ系ドラマ「プロポーズ大作戦」では、藤木直人さんが使用する
携帯電話としても登場し、話題を呼びました。
沿革
2007年1月16日に
KDDIと
日立製作所(当時)より公式発表されました。
2月14日に沖縄地区で先行発売を開始し、その後、2月15日に
北海道と中国地区、2月16日に関東・北陸・
四国地区、2月17日に東北・中部・近畿・
九州地区で順次発売されました。同年8月には販売を終了しています。
対応サービス
W51Hは、以下のサービスに対応していました。
au Smart Sports(アプリのダウンロードが必要)
EZチャンネルプラス
EZニュースフラッシュ
デコレーションメール
PCサイトビューアー
au LISTEN MOBILE SERVICE(ビデオクリップ対応)
着うたフル
Hello Messenger
EZナビウォーク(声de入力)
EZ助手席ナビ
EZ・FM
EZ FeliCa
赤外線通信 (IrSimple)
バックグラウンド受信
SD-Audio (AAC)
SD-Video
安心ナビ
オープンアプリプレイヤー
関連項目
携帯電話
au(
携帯電話)
カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
日立製作所
CDMA 1X WIN
蛙男商会 (
FROGMAN)
東貴博
外部リンク
au
*
KDDI au: オンラインマニュアル > W51H
注
この機種は、PCサイト閲覧に特化したモデルであり、高精細な画面とスマートセンサーによる操作性が特徴でした。また、当時の人気アーティストやドラマにも登場したことで、話題を集めました。