W62SA

W62SA：三洋電機が手がけた最後の携帯電話

W62SAは、鳥取三洋電機（現・三洋テクノソリューションズ鳥取）が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話のauブランドから発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。2008年に登場し、その特徴的な機能とデザインで注目を集めました。しかし、この機種の発売をもって、三洋電機の携帯電話事業は幕を閉じることとなりました。

主な特徴

防水対応: W53SAの後継機種として、防水性能が強化されました。これにより、日常生活での水濡れを気にせず利用できるようになりました。
ディスプレイ: 2.8インチの液晶ディスプレイを搭載し、ワンセグの視聴が可能です。
2軸折りたたみ: 2軸折りたたみ式を採用し、コンパクトな形状を実現しました。鳥取三洋電機としては、この機種が最初で最後のテンキー部分にシートキーが採用されました。
FMトランスミッター: FMトランスミッターを内蔵しており、対応機器で音楽などを楽しむことができます。
プリセットコンテンツ: 待ち受け画面には「ぐれ犬」がプリセットされており、ユニークな雰囲気を演出していました。
その他: EZ FeliCaには非対応です。

事業終息

鳥取三洋電機の携帯電話事業は京セラに移管されなかったため、W62SAは同社が最後に開発した携帯電話となりました。これは、当時の携帯電話業界の再編を象徴する出来事であり、ファンにとっては惜しまれる終焉でした。

発売とサービス終了

2008年1月28日: KDDI、三洋電機（大阪）、鳥取三洋電機より公式発表。
2008年2月21日: 沖縄地区で発売開始。
2008年2月22日: 四国地区で発売開始。
2008年2月23日: 北海道、東北、北陸、中部、関西、中国地区で発売開始。
2008年3月1日: 関東地区で発売開始。
2008年8月: 販売終了。
2012年7月22日: L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Bandclass 3）エリアでのサービスが終了。以降はN800MHz帯（新800MHz帯・CDMA Bandcass 0 Subband 2）エリアおよび2GHz帯（CDMA Bandclass 6）エリアで利用されることとなりました。

対応サービス

W62SAは、以下のような多彩なサービスに対応していました。

au Smart Sports Run&Walk
LISMO MUSIC（ビデオクリップ対応）
EZナビウォーク（声de入力・3D対応）
EZ助手席ナビ
安心ナビ
災害時ナビ
緊急通報位置通知
EZチャンネルプラス
赤外線通信
EZケータイアレンジ
PCサイトビューアー
EZアプリ(BREW)（オープンアプリプレイヤー対応）
ケータイコミック「ハチミツとクローバー（ワイド版）」、バンダイナムコゲームスの「おためしばん ことばのパズル もじぴったん」のプリセットアプリ
デコレーションメール
ラッピングメール
緊急地震速報
SD-Audio (AAC)
ハンズフリー機能
すすっとスキャン
ぱぱっとパノラマ
ヒーリングイルミネーション
とじるとロック
うごモジメール
パシャ文字メモ／パシャ文字カード

関連機種

W53SA: W62SAの前機種。
W61CA: 同時期に発表された防水ケータイ。

外部リンク

W62SA (SANYO)
* 製品アーカイブ W62SA (au) - ウェイバックマシン

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