W63H

Woooケータイ W63Hは、日立製作所（現カシオ日立モバイルコミュニケーションズ）が開発し、KDDIと沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。

デザインとディスプレイ

W63Hは、Woooケータイシリーズの3代目にあたります。先代のW62Hで採用されたダブルオープン式ではなく、初代W53Hと同様の回転2軸型折りたたみ式を採用し、デザインもW53Hに近いものとなっています。特徴的なのは、世界初となる3.1インチワイドVGA有機ELディスプレイ（Visual WVGA）を搭載したことで、携帯電話としてはEXILIMケータイ W63CAと共に、この高画質ディスプレイを「プレミアム画質」としています。ディスプレイの高解像度化と大型化により、EZwebやPCサイトビューアー利用時を除き、より鮮明な文字や画像表示が可能になりました。

機能

映像エンジンには「Picture Master for Mobile」が搭載されており、ワンセグ映像を30fpsに変換する「なめらかモード」を備えています。ワンセグアンテナは、Woooケータイとしては初のホイップアンテナを採用しました。メインカメラは500万画素に大幅に向上し、オートフォーカス機能も復活しました。また、日立製の携帯電話としては初めて国際ローミングのグローバルパスポートCDMAに対応しました。これらの機能を搭載しつつ、W53Hよりも軽量化を実現した点も特筆されます。

基本構造はW63CAと共通であり、電池パックも同じものが使用されています。サファイアブラックモデルには、日立製端末でお馴染みのマジョーラ塗装が施されています。

歴史

2008年9月17日：電気通信端末機器審査協会（JATE）を通過（認定日：2008年8月29日）。
2008年10月27日：KDDIより発表。
2008年11月28日：北海道、北陸、四国、沖縄地区にて発売。
2008年11月29日：上記以外の地区で発売。

対応サービス

W63Hは、auの様々なサービスに対応していました。詳細なサービス内容については、当時のauの公式サイトやパンフレットをご参照ください。

不具合とアップデート

発売後、W63Hにはいくつかの不具合が確認され、以下の通りケータイアップデートで修正されました。

2008年11月28日：アラーム、スケジュール、タスクリスト等が設定時刻に起動しない不具合を修正。
2009年2月18日：データフォルダのデータが参照できない、EZアプリ起動中にEZwebでの文字入力でフリーズする不具合を修正。
2009年7月2日：SSLサイトでのファイルアップロード時の接続切断、EZweb利用中のフリーズ、アラームが鳴らない、ムービー撮影後のフリーズなどの不具合を修正。
2009年8月25日：7月2日のアップデートによるダウンロード予約機能の不具合を修正し、アップデートを再開。

関連情報

W62H：前モデルのWoooケータイ。
H001：同時期に発売された日立製のau携帯電話。
伊東美咲：W63Hのイメージキャラクターを務めた。

外部リンク

W63H (HITACHI)
W63H (au by KDDI) (ウェイバックマシン)
W63H- auケータイ探検隊 (au one)
* NEW COLLECTION 2008 AUTUMN & WINTER (ウェイバックマシン)

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