あめつち

あめつち：山陰地方を巡る観光列車

「あめつち」は、西日本旅客[[鉄道]]（JR西日本）が山陰本線と木次線の一部区間で運行する臨時快速列車です。山陰地方の豊かな自然と文化を満喫できる観光列車として、2018年に運行を開始しました。

列車名の由来とコンセプト

列車名の「あめつち」は、『古事記』の冒頭にある「天地（あめつち）の初発（はじめ）のとき」から取られています。山陰地方は古事記ゆかりの地であり、この列車名は、山陰地方の神話や歴史に深く根ざした旅を象徴しています。

「あめつち」のコンセプトは、山陰地方の魅力を五感で楽しむことです。雄大な自然、歴史的建造物、地元の文化、そして美味しい料理など、多様な魅力を体感できる旅を提供しています。

運行区間と停車駅

「あめつち」は、主に以下の区間で運行されています。

山陰本線：鳥取駅～出雲市駅間。倉吉駅、米子駅、安来駅、松江駅に停車。玉造温泉駅には上り列車のみ停車します。
木次線：米子駅～出雲横田駅間。安来駅、松江駅、玉造温泉駅、宍道駅、木次駅に停車。出雲三成駅には上り列車のみ停車します。
* 山陰本線：城崎温泉駅～鳥取駅間。浜坂駅、岩美駅に停車します。

一部駅では、停車時間のみ乗降が可能です。また、運行日や運行区間は季節によって変動します。

車両と車内設備

「あめつち」に使用される車両は、キハ47形を改造した専用車両です。2両編成で、全席グリーン席の指定席となっています。

車両のデザインは、山陰地方の自然や文化をモチーフとしています。紺碧色の車体には、たたら製鉄をイメージしたグレーとシルバーのラインがアクセントとして描かれています。車内には、鳥取県と島根県の工芸品が多数使用されており、地元の職人技が光る空間となっています。

車内では、山陰地方の食材を使った料理や飲み物が提供されます。地元の食材を使ったこだわりのメニューは、旅の楽しみをさらに高めてくれます。

運行状況と今後の展望

「あめつち」は、土曜日、日曜日、月曜日を中心に1日1往復運行されています。年間の運行日数は約150日です。運行開始当初は車掌が乗務していましたが、現在はワンマン運転となっています。

2023年11月に運行を終了した木次線の観光列車「奥出雲おろち号」の後継として、木次線区間での運行も開始されました。

まとめ

「あめつち」は、山陰地方の豊かな自然と文化を満喫できる、魅力的な観光列車です。美しい車窓風景、地元の食材を使った料理、そして温かいおもてなしで、忘れられない旅を演出します。山陰地方を訪れる際には、ぜひ「あめつち」を利用して、ゆっくりと時間をかけて旅を楽しんでみてください。

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