ますむらひろし
ますむらひろしは、1952年10月23日生まれの日本の漫画家です。本名は増村博といい、山形県米沢市で生まれ育ちました。山形県立米沢興譲館高等学校を卒業後、東京デザイナー学院二部商業デザイン科で学びました。
イラストレーターを目指していた彼は、横尾忠則や伊坂芳太良に憧れ、1971年に上京。デザイン学校に通いながら、漫画家としての道を歩み始めます。1973年には、本名名義で応募した『霧にむせぶ夜』が第5回手塚賞に準入選。その後、『ガロ』などの雑誌に作品を発表し、1975年からは青林堂に勤務していました。
『マンガ少年』誌で連載された「ますむらひろしのファンタジーゾーン」シリーズは、後の代表作となる『アタゴオル物語』へと繋がります。1997年には『アタゴオル玉手箱』で第26回日本[[漫画家協会賞]]大賞を受賞。さらに、宮沢賢治作品の漫画化が高く評価され、2001年には第11回イーハトーブ賞を受賞しました。
60歳での引退を考えていたものの、『赤旗』日曜版での宮沢賢治作品の漫画連載の依頼をきっかけに、2014年から同紙で『やまなし』、『虔十公園林』、『オツベルと象』、『ひかりの素足』などの短編童話を連載。これらの作品は2015年に単行本化され、再び漫画家としての活動を本格化させます。その後も『銀河鉄道の夜』の漫画化に再挑戦するなど、精力的な活動を続けています。
ますむらの作風は、デビュー当初から変化を続けていますが、一貫して童話的、あるいは教訓的な要素が強く含まれています。代表作である「アタゴオルシリーズ」では、猫と人間が共存する世界を舞台に、人間のように直立し、近代的な文明と独自の文化を持つ猫たちが描かれています。
初期の作品では、水俣病の研究のために苦しむ猫の映像を見たことがきっかけで、猫を人間の復讐者や批判者として描いていました。しかし、次第に作風は広がりを見せ、「アタゴオルシリーズ」や『コスモス楽園記』では、現代文明に対する風刺や批判を交えつつ、個性的でファンタジックな世界観が展開されています。
美術面ではアントニ・ガウディの影響が強く、異国情緒的な風景描写が特徴的です。また、ビートルズの楽曲名をもじったサブタイトルや、作中でキャラクターがビートルズの歌詞を口ずさむなど、音楽からの影響も色濃く反映されています。
代表作である『アタゴオル物語』は、ヨネザアド大陸という架空の土地を舞台に、猫のヒデヨシとその友人たちの物語が描かれています。この作品は、ますむらの故郷である米沢市をモチーフにしており、彼の内なる理想郷である「イーハトーブ」を創出した宮沢賢治へのオマージュも込められています。
「アタゴオルシリーズ」は、現実世界の数倍から数十倍にも及ぶスケールの植物が茂り、りんごの家や猫の目を持つ時計など、ファンタジックでシュールな光景が描かれる一方、花火、かき氷、魚釣りといった日本の風情も取り入れられています。
ますむらの作品は、アニメ映画化もされており、2006年には『アタゴオルは猫の森』が公開されています。また、地元である米沢市では、アタゴオル・シリーズに登場するキャラクターが描かれたバスが運行され、野田市では壁画が制作されるなど、地域に根差した活動も行われています。
ますむらひろしの作品は、独特な世界観と、猫をモチーフにしたキャラクターが魅力で、多くの人々を魅了し続けています。彼の作品は、子供から大人まで幅広い世代に愛され、日本の漫画文化において重要な位置を占めています。
代表作
アタゴオル物語
宮沢賢治童話集
主な作品リスト
ヨネザアド物語（1975年）
アタゴオル物語（1976年 - 1981年）
アタゴオル・ゴロナオ通信（1976年 - 1980年）
ジャングル・ブギ（1981年 - 1982年）
アタゴオル玉手箱（1984年 - 1994年）
ジャリア（1991年 - 1993年）
ふぁんきい・きゃっと
アタゴオル（1994年 - 1996年）
ギルドマ（1997年 - 1999年）
アタゴオルは猫の森（1999年 - 2011年）
コスモス楽園記（1986年 - 1989年）
夢降るラビット・タウン（1989年? - 1999年?）
カリン島見聞録
ペンギン草紙（1988年）
オーロラ放送局（1992年 - 1993年）
円棺惑星（1991年 - 1993年）
アンダルシア姫（1993年 - 1996年）
惑星ミマナ（1997年 - 2000年?）
宮沢賢治童話集（1983年）
セロ弾きのゴーシュ
銀河鉄道の夜
風の又三郎
グスコーブドリの伝記
どんぐりと山猫
猫の事務所
十力の金剛石
雪渡り
カイロ団長（1997年 - 1998年）
洞熊学校を卒業した三人（1998年）
やまなし（2014年）
虔十公園林（2014年）
オツベルと象（2014年）
ひかりの素足（2014年）
銀河鉄道の夜 四次稿編（2020年）
漫画以外の作品
* イーハトーブ乱入記（1998年）
イラストレーターを目指していた彼は、横尾忠則や伊坂芳太良に憧れ、1971年に上京。デザイン学校に通いながら、漫画家としての道を歩み始めます。1973年には、本名名義で応募した『霧にむせぶ夜』が第5回手塚賞に準入選。その後、『ガロ』などの雑誌に作品を発表し、1975年からは青林堂に勤務していました。
『マンガ少年』誌で連載された「ますむらひろしのファンタジーゾーン」シリーズは、後の代表作となる『アタゴオル物語』へと繋がります。1997年には『アタゴオル玉手箱』で第26回日本[[漫画家協会賞]]大賞を受賞。さらに、宮沢賢治作品の漫画化が高く評価され、2001年には第11回イーハトーブ賞を受賞しました。
60歳での引退を考えていたものの、『赤旗』日曜版での宮沢賢治作品の漫画連載の依頼をきっかけに、2014年から同紙で『やまなし』、『虔十公園林』、『オツベルと象』、『ひかりの素足』などの短編童話を連載。これらの作品は2015年に単行本化され、再び漫画家としての活動を本格化させます。その後も『銀河鉄道の夜』の漫画化に再挑戦するなど、精力的な活動を続けています。
ますむらの作風は、デビュー当初から変化を続けていますが、一貫して童話的、あるいは教訓的な要素が強く含まれています。代表作である「アタゴオルシリーズ」では、猫と人間が共存する世界を舞台に、人間のように直立し、近代的な文明と独自の文化を持つ猫たちが描かれています。
初期の作品では、水俣病の研究のために苦しむ猫の映像を見たことがきっかけで、猫を人間の復讐者や批判者として描いていました。しかし、次第に作風は広がりを見せ、「アタゴオルシリーズ」や『コスモス楽園記』では、現代文明に対する風刺や批判を交えつつ、個性的でファンタジックな世界観が展開されています。
美術面ではアントニ・ガウディの影響が強く、異国情緒的な風景描写が特徴的です。また、ビートルズの楽曲名をもじったサブタイトルや、作中でキャラクターがビートルズの歌詞を口ずさむなど、音楽からの影響も色濃く反映されています。
代表作である『アタゴオル物語』は、ヨネザアド大陸という架空の土地を舞台に、猫のヒデヨシとその友人たちの物語が描かれています。この作品は、ますむらの故郷である米沢市をモチーフにしており、彼の内なる理想郷である「イーハトーブ」を創出した宮沢賢治へのオマージュも込められています。
「アタゴオルシリーズ」は、現実世界の数倍から数十倍にも及ぶスケールの植物が茂り、りんごの家や猫の目を持つ時計など、ファンタジックでシュールな光景が描かれる一方、花火、かき氷、魚釣りといった日本の風情も取り入れられています。
ますむらの作品は、アニメ映画化もされており、2006年には『アタゴオルは猫の森』が公開されています。また、地元である米沢市では、アタゴオル・シリーズに登場するキャラクターが描かれたバスが運行され、野田市では壁画が制作されるなど、地域に根差した活動も行われています。
ますむらひろしの作品は、独特な世界観と、猫をモチーフにしたキャラクターが魅力で、多くの人々を魅了し続けています。彼の作品は、子供から大人まで幅広い世代に愛され、日本の漫画文化において重要な位置を占めています。
代表作
アタゴオル物語
宮沢賢治童話集
主な作品リスト
ヨネザアド物語（1975年）
アタゴオル物語（1976年 - 1981年）
アタゴオル・ゴロナオ通信（1976年 - 1980年）
ジャングル・ブギ（1981年 - 1982年）
アタゴオル玉手箱（1984年 - 1994年）
ジャリア（1991年 - 1993年）
ふぁんきい・きゃっと
アタゴオル（1994年 - 1996年）
ギルドマ（1997年 - 1999年）
アタゴオルは猫の森（1999年 - 2011年）
コスモス楽園記（1986年 - 1989年）
夢降るラビット・タウン（1989年? - 1999年?）
カリン島見聞録
ペンギン草紙（1988年）
オーロラ放送局（1992年 - 1993年）
円棺惑星（1991年 - 1993年）
アンダルシア姫（1993年 - 1996年）
惑星ミマナ（1997年 - 2000年?）
宮沢賢治童話集（1983年）
セロ弾きのゴーシュ
銀河鉄道の夜
風の又三郎
グスコーブドリの伝記
どんぐりと山猫
猫の事務所
十力の金剛石
雪渡り
カイロ団長（1997年 - 1998年）
洞熊学校を卒業した三人（1998年）
やまなし（2014年）
虔十公園林（2014年）
オツベルと象（2014年）
ひかりの素足（2014年）
銀河鉄道の夜 四次稿編（2020年）
漫画以外の作品
* イーハトーブ乱入記（1998年）
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。