ジョン・ロウリネイティス

ジョン・ロウリネイティスのプロフィール

ジョン・ロウリネイティス（John Hodger Laurinaitis、1962年7月31日生まれ）は、アメリカ出身の元プロレスラー及びWWEの元副社長である。彼は「ジョン・ラリナイダス」とも表記され、全日本プロレスやWCWでの活躍を通じて親しまれてきたリングネーム「ジョニー・エース」で知られる。彼のプロレスキャリアには多くの技術革新が含まれ、その中でもカッターやスタナーなどのムーヴの創始者とされている。また、彼の家族にも著名なレスラーが多く、兄はジョー・ロウリネイティス（ロード・ウォリアー・アニマル）、弟はマーク・ロウリネイティス（ザ・ターミネーター / フューリー）である。さらに、甥のジェームズ・ロウリネイティスはNFLのラインバッカーとして活躍している。

来歴

フロリダのCWFで1986年にプロレスデビューを果たしたロウリネイティスは、当初マネージャーとしてヒール役を務めていた。その後、ジム・クロケット・プロモーションズに参加し、シェーン・ダグラスとタッグチーム「ダイナミック・デューズ」として活動。1988年には全日本プロレスに初めて来日し、小橋健太やスティーブ・ウィリアムスなどと共演しながら活躍した。

特に1990年代には全日本マットを主戦場とし、1998年には三冠ヘビー級王座への挑戦を果たした。この試合では敗北を喫したものの、シーンを盛り上げた存在であり続けた。入場時のオリジナルトランプのエースカードを撒くパフォーマンスや、ピースサインを用いるスタイルで観客を楽しませた瞬間も印象に残る。

2000年頃に全日本を離れると、WCWのブッキング部門の責任者に就任し、その後WWF（現WWE）へと移籍。そこで彼はタレント・リレーション部担当副社長などの要職を歴任し、エグゼクティヴとしての道を歩んだ。特に2011年以降は、ビンス・マクマホンやCMパンクとの絡みで頻繁に番組に登場し、WWEのストーリーに関与するようになった。

彼は公式にロウのGMに就任し、2012年のノー・ウェイ・アウトで自身の代理人に敗れ、GM解任となったが、その後もエージェントとしてWWEに関与し続けた。しかし、2022年には不正行為が報じられたことから、WWEを解雇される事態となった。

得意技

ロウリネイティスは、数多くの技を仕掛けるレスラーであり、特に「エース・クラッシャー」は彼の代名詞ともいえる技である。この技には複数のバリエーションがあり、立っている相手を持ち上げ、背中からマットに叩きつける形でダメージを与える。

他にも、インプラントDDTのような技「ジョニー・スパイク」や、トランプのエースカードを彷彿とさせる「トップロープ式エース・クラッシャー」など、観客を驚かせる多彩な動きを持ち味としている。さらに、彼のオリジナルな技として「ムーンサルトプレス」や「コブラクラッチ・スープレックス」もあり、これらは彼のレスリングスタイルを強調する要素となっていた。

家族と称号

ロウリネイティスは、家族にも多くのレスラーがいることから、彼自身もレスリング界での影響力を持つ存在となっている。彼のキャリアは全日本プロレスを中心としたものであり、名誉も多数存在。世界タッグ王座を4回獲得したり、アジアタッグ王座を2回持つなど、その実績は見逃せない。

彼の入場曲「Kickstart My Heart」や、近年のテーマ曲「Fanfare To The Rule」なども、彼のプロレスラーとしてのキャラクターを象徴するものとなっている。彼の影響力が大きいプロレス界は今も尚、彼の業績とその独自性を称賛し続けている。

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