上荒田町

上荒田町（うえあらたちょう）

概要

上荒田町は、鹿児島県鹿児島市の中央部に位置する町です。新川の下流域に広がり、市街地の一部を形成しています。2020年4月1日現在の人口は6,336人、世帯数は3,451世帯です。町内全域で住居表示が実施されています。

地理

位置

鹿児島市の中央部に位置し、新川下流域に広がっています。北は中央町や上之園町、南は郡元や唐湊、西は田上や武、東は荒田に隣接しています。

交通

町域の西部には鹿児島市電2系統が南北に走り、中洲通電停、神田（交通局前）電停、市立病院前電停が利用できます。西端ではJR鹿児島本線と指宿枕崎線が合流し、鹿児島車両センターが所在します。

その他

南部にはかつて日本たばこ産業鹿児島工場がありましたが、2005年に閉鎖されました。跡地には、2015年に鹿児島市立病院と鹿児島市交通局の電車施設が移転しました。

河川

新川

歴史

成り立ち

上荒田町の歴史は古く、鎌倉時代には「荒田」という荘園名が確認されています。室町時代から戦国時代にかけては「荒田名」と記されるようになりました。

江戸時代には薩摩国鹿児島郡鹿児島近在に属し、「天保郷帳」では1,317石余、「旧高旧領取調帳」では1,525石余の村高でした。1879年（明治12年）には、荒田村の一部が分立し下荒田町となりました。

市制施行

1889年（明治22年）4月1日、鹿児島市が市制を施行した際、荒田村は鹿児島市の大字「荒田」となりました。

1911年（明治44年）には、鹿児島市大字荒田の一部が西武田村大字田上（現在の田上および田上町）に編入され、残りの部分が「上荒田町」と改称されました。

住居表示

1970年（昭和45年）には、西鹿児島駅前一帯の区画整理により、上荒田町の一部が中央町や上之園町に編入されました。1971年（昭和46年）には高麗・荒田地区で住居表示が実施され、荒田一丁目と荒田二丁目が設置されました。その後も、1973年（昭和48年）には下荒田・天保山地区、1974年（昭和49年）には郡元・鴨池・上荒田地区、1975年（昭和50年）には武・西田地区、1986年（昭和61年）には東田上地区において、住居表示の実施や町域の再編が行われました。

2012年（平成24年）には、上荒田町のうち住居表示未実施の区域（上荒田西部地区）において住居表示が実施されました。

町域の変遷

上荒田町は、歴史の中で幾度かの町域変更を経て現在の形になりました。

人口

1995年以降の人口推移は以下の通りです。

年	人口
:--	:---
1995年	データなし
2000年	データなし
2005年	データなし
2010年	データなし
2015年	データなし
2020年	6,336人

施設

公共施設

鹿児島市立病院
鹿児島市交通局
電車事業課
乗車券販売所
鹿児島市消防局中央消防署甲南分遣隊
上荒田の杜公園

教育

学校法人赤塚学園タラビューティ専門学校
学校法人赤塚学園タラ看護専門学校
学校法人赤塚学園タラデザイン専門学校

その他

九州旅客鉄道鹿児島車両センター
マーキュリーアシェンソーレ
南日本ハウス
GMOペパボ鹿児島オフィス
ギャラリー

小・中学校の学区

市立小・中学校の学区（校区）は以下の通りです。（詳細については、鹿児島市の公式サイト等でご確認ください）

交通

鉄道

鹿児島市交通局
神田（交通局前）電停 - 市立病院前電停 - 中洲通電停

道路

主要地方道
鹿児島県道24号鹿児島東市来線

著名な出身者

中原猶介
川村純義
仁礼景範
辺見十郎太
永山弥一郎

脚注

出典

鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅱ』 2巻、鹿児島市、1970年3月25日。
南日本新聞『鹿児島市史Ⅳ』 4巻、鹿児島市、1990年3月15日。
南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』 5巻、鹿児島市、2015年3月27日。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。
有田忠雄、河口貞徳、村田凞、稲葉行雄、村野守治、四本健光、紀野健一郎『鹿児島のおいたち』鹿児島市、1955年。

関連項目

荒田 ([[鹿児島市)]]

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