安善駅

安善駅について

安善駅（あんぜんえき）は、神奈川県横浜市鶴見区安善町一丁目にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）と日本[[貨物鉄道]]（JR貨物）の駅です。横浜市内で最も東に位置する駅であり、鶴見線の本線と大川支線が分岐する重要な駅となっています。駅番号はJI 06です。

概要

鶴見線の本線上にある駅ですが、大川支線の列車もこの駅で本線から分岐します。これは1996年に大川支線の車両更新時に武蔵白石駅の大川支線ホームが撤去されたため、運行上の分岐駅が安善駅に変更されたことによります。大川支線の列車は全て鶴見駅発着で運行されています。

ただし、大川支線の正式な起点は現在も武蔵白石駅であるため、運賃計算上は安善駅と武蔵白石駅の間は含めずに計算されます。

また、安善駅はJRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅に指定されています。

歴史

安善駅の歴史は、1926年に鶴見臨港鉄道の貨物駅「安善町駅」として開業したことに始まります。その後、旅客駅の「安善通駅」が開設され、1943年に鶴見臨港鉄道が国有化された際に両駅が統合され、現在の安善駅となりました。貨物輸送もこの時から開始されました。

1971年には無人駅となり、自動券売機が設置されましたが、2022年には自動券売機の営業が終了しています。1996年には、運行上の分岐駅が武蔵白石駅から当駅に変更されるなど、路線の運行形態の変化も経験しています。また、2002年にはICカードSuicaが利用可能になりました。

駅名は、鶴見臨港鉄道を支援した安田財閥の創業者、安田善次郎に由来しています。

駅構造

安善駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、木造の駅舎が特徴です。ホームと駅舎の間は構内踏切で連絡しています。駅は無人化されており、簡易Suica改札機が設置されています。トイレは一時撤去されましたが、2015年に新たに設置されました。構内には貨車入換作業用の側線が複数あり、広い敷地を有しています。

のりば

駅舎側から見て、1番線、2番線の順に番号が振られています。

貨物取扱・専用線

安善駅では、現在も専用線発着の貨物輸送が行われています。特に、駅に隣接する在日米軍鶴見貯油施設への専用線が重要で、ジェット燃料輸送に使用されています。この燃料輸送には「米タン」と呼ばれる貨物列車が利用され、拝島駅まで運行されています。

かつては、駅西側の東京瓦斯鶴見工場への専用線で石炭が輸送されていたり、周辺の工場への専用線もこの駅を分岐点としていました。また、エクソンモービル潤滑油工場への専用線も存在し、潤滑油輸送が行われていました。

利用状況

旅客輸送については、2008年度の1日平均乗車人員は1,625人でした。無人駅のため、2009年度以降の乗車人員は公表されていません。貨物輸送の年間発着トン数は、近年減少傾向にあります。

駅周辺

安善駅は工業地帯に位置しており、駅周辺には工場や倉庫が多く見られます。

その他

安善駅の駅名が「安全」に通じることから、一時的に切符が大量に購入される現象も見られました。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

鶴見線（本線）: 浅野駅 (JI 05) - 安善駅 (JI 06) - 武蔵白石駅 (JI 07)
鶴見線（大川支線）: 安善駅 (JI 06) - （※） - 大川駅 (JI 61)
※：運賃計算上は武蔵白石駅を経由します。

脚注

駅の情報（安善駅）：JR東日本

関連項目

* 日本の[[鉄道駅一覧]]

もう一度検索