小樽築港駅

小樽築港駅

小樽築港駅は、北海道小樽市築港に位置するJR北海道函館本線の駅です。駅番号はS13で、電報略号はタコ。小樽の発展を支えた歴史と、再開発による近代的な姿が共存する駅です。

歴史

小樽築港駅は、その名の通り小樽港の築港のために開設されました。以下にその歴史を記します。

1910年（明治43年）11月21日：国有鉄道函館本線の駅として開業。
1918年（大正7年）10月：2代目駅舎が竣工。
1927年（昭和2年）7月1日：小樽機関庫廃止、「小樽築港機関庫」設置。
1932年（昭和7年）7月1日：函館本線（貨物支線）当駅 - 浜小樽駅間開業。操車場操業開始。
1937年（昭和12年）3月25日：石炭船積設備整備第1期工事竣工。
1968年（昭和43年）8月28日：函館本線小樽駅 - 滝川駅間が電化。
1986年（昭和61年）11月1日：貨物の取扱いを廃止し、旅客駅となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道の駅となる。
1999年（平成11年）2月26日：3代目駅舎業務開始。駅自動放送、自動改札機導入。
2007年（平成19年）10月1日：駅ナンバリング実施。
2008年（平成20年）10月25日：ICカードKitaca使用開始。

かつては、石炭の積み出しや貨物輸送で重要な役割を果たし、操車場や機関区も擁する大規模な駅でした。しかし、貨物輸送の衰退とともに規模は縮小し、1986年に貨物取り扱いを廃止。その後、駅周辺は再開発され、現在の姿に至ります。

駅構造

現在の駅舎は、デンマーク国鉄との共同デザインによる橋上駅で、モダンな外観が特徴です。島式ホーム1面2線を有し、みどりの窓口や自動券売機、自動改札機などが設置されています。駅の南北を結ぶ自由連絡通路（マリンロード）は、大型商業施設「ウイングベイ小樽」と直結しており、利便性が高い構造となっています。

小樽築港オフレールステーション

駅の西側約1kmの場所には、JR貨物のコンテナ集配基地である小樽築港オフレールステーションがあります。ここでは12ftコンテナのみを取り扱っており、札幌貨物ターミナル駅との間をトラック便が運行しています。

利用状況

小樽築港駅の乗車人員は、周辺地域の開発とともに増加傾向にあります。特に、ウイングベイ小樽の開業後は、駅利用者が大幅に増加しました。

駅周辺

駅周辺は、再開発によって大きく変貌を遂げました。ウイングベイ小樽をはじめとする商業施設や、築港臨海公園などのレジャースポットが点在し、多くの観光客や地元住民で賑わっています。また、新日本海フェリーターミナルへのアクセスも良く、道外からの玄関口としての役割も担っています。

築港臨海公園
北海道立総合研究機構環境・地質研究本部地質研究所小樽庁舎
国土交通省北海道開発局小樽開発建設部小樽港湾事務所
小樽港マリーナ
小樽シーポートマーケット
新倉屋総本舗
北海道済生会小樽病院
新南樽市場

バス路線

駅周辺には、北海道中央バスとジェイ・アール[[北海道バス]]の路線バスが乗り入れています。小樽市内各地や札幌方面へのアクセスが可能です。

隣の駅

JR北海道
函館本線
■特別快速「エアポート」: 南小樽駅 (S14) - 小樽築港駅 (S13) - 手稲駅 (S07)
■快速「エアポート」: 南小樽駅 (S14) - 小樽築港駅 (S13) - （一部朝里駅 (S12)） - 手稲駅 (S07)
■快速「ニセコライナー」・■普通: 南小樽駅 (S14) - 小樽築港駅 (S13) - 朝里駅 (S12)

まとめ

小樽築港駅は、過去の貨物輸送の拠点としての役割から、現在の旅客輸送と商業施設へのアクセス拠点へと姿を変えてきました。駅周辺の再開発は、地域経済の活性化に大きく貢献しており、今後も小樽市の発展を支える重要な駅として、その役割を果たしていくことが期待されます。

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