新冠駅

新冠駅（にいかっぷえき）：日高本線の歴史を刻んだ駅

新冠駅は、かつて北海道新冠郡新冠町に位置し、JR北海道日高本線に属していました。電報略号は「ニフ」、事務管理コードは▲132213。

歴史

1926年、日高拓殖鉄道の駅として高江駅（たかええき）が開業。その後、国有化を経て日高線、日高本線と線名が変更されました。

• - 1926年（大正15年）12月7日：日高拓殖鉄道厚賀駅 - 静内駅間延伸開通に伴い高江駅（たかええき）として開業。一般駅。
• - 1927年（昭和2年）8月1日：日高拓殖鉄道が国有化により鉄道省に移管。線路名を日高線に改称、それに伴い同線の駅となる。
• - 1943年（昭和18年）11月1日：線路名を日高本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
• - 1948年（昭和23年）8月1日：新冠駅に改称。
• - 1977年（昭和52年）2月1日：貨物取扱い廃止。日本交通観光社所属の国鉄OBが出改札業務を行う業務委託駅となる。同時に急行「えりも」1往復の停車を開始。
• - 1984年（昭和59年）

- 2月1日：荷物取扱い廃止。
- 3月31日：駅員無配置駅となる。その後簡易委託廃止、完全無人化。
- 4月1日：簡易委託化。

• - 1986年（昭和61年）11月1日：急行「えりも」廃止により再び普通列車のみの停車となる。
• - 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となる。
• - 1999年（平成11年）12月17日：駅舎改築。同時に苫小牧方に移転。
• - 2015年（平成27年）1月8日：厚賀駅 - 大狩部駅間の高波被害により列車の運行を休止。
• - 2021年（令和3年）4月1日：鵡川駅 - 様似駅間の廃止に伴い、廃駅となる。

1948年には新冠駅に改称。1977年には貨物取扱が廃止され、国鉄OBによる業務委託駅となりました。急行「えりも」の停車駅でもありましたが、1986年に廃止。1999年には駅舎が改築され、苫小牧方面へ移転しました。2015年以降は高波被害により列車の運行が休止され、2021年に廃駅となりました。

駅名の由来

駅名は所在地名に由来します。旧駅名の高江は、かつての地名である新冠郡高江村から取られました。

駅構造

島式ホーム1面1線を有する地上駅でした。以前は列車交換が可能な構造でしたが、交換設備廃止後は棒線駅となりました。駅舎は改築され、町の施設「出会いと憩いのセンター」として活用されていました。バリアフリー対応のトイレや特産品展示コーナー、観光案内図などが設置されていました。

利用状況

開業当初は利用が少なかったものの、戦後の開拓や発電所計画に伴い発展しました。しかし、発電所工事終了後の人口減少やモータリゼーションの影響で利用が急減しました。

駅周辺

駅周辺には、国道235号、北海道道209号滑若新冠停車場線、道の駅サラブレッドロード新冠、新冠町役場、新冠郵便局などがあります。また、新冠泥火山や新冠ダム、判官館などの観光スポットも点在しています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

日高本線

節婦駅 - 新冠駅 - 静内駅

新冠駅は、時代の流れとともに変化し、その役割を終えました。しかし、その歴史は地域の人々の記憶に深く刻まれています。

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