新旭川駅

新旭川駅：北海道の鉄道史を刻む、最北端の分岐点

新旭川駅は、北海道旭川市東8条6丁目に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）と日本貨物鉄道（JR貨物）の駅です。宗谷本線と石北本線の分岐駅として重要な役割を担い、その歴史は、北海道の鉄道発展と深く関わっています。

駅の起源と歴史：旭川と比布の誘致合戦から

1917年、旭川と遠軽を結ぶ鉄道計画（旭遠線）が決定された際、分岐駅設置場所を巡り、比布駅と旭川駅の間で激しい誘致合戦が繰り広げられました。最終的に、当時の永山村（現在の旭川市の一部）牛朱別に新旭川駅が設置されることが決定。これは、旭川市への将来的な編入を見越した戦略的な判断であったと言われています。

1922年11月4日、宗谷本線旭川駅と永山駅間に新設開業。同時に石北線当駅～愛別駅間も開業しました。当初の駅名は「新旭川」でしたが、読み方は「しんあさひがわ」でした。その後、1988年3月13日に現在の「しんあさひかわ」に変更されています。

開業以来、新旭川駅は地域の重要な交通拠点として機能。日本製[[紙]]旭川工場への専用線も開設され、貨物輸送も盛んに行われていました。しかし、時代の流れと共に貨物輸送は減少し、専用線は1997年に廃止されました。

駅構造と設備：単式ホームと島式ホームの地上駅

新旭川駅は、駅舎に面した単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホームは跨線橋で連絡しており、旅客の利便性を確保しています。旭川駅周辺の再開発事業に伴い、旭川運転所の移転により電車回送が行われるようになったため、ホームを持たない側線を除いて電化されていますが、現在運行されている定期旅客列車はすべて気動車です。また、木造の駅舎は、歴史を感じさせる貴重な存在となっています。

駅舎内には、自動券売機などは設置されていませんが、男女別の水洗式トイレが備えられています。

運行状況と周辺環境：無人駅ながら地域の生活を支える

新旭川駅は旭川駅管理の無人駅です。宗谷本線と石北本線が乗り入れており、旭川方面へのアクセスに重要な役割を果たしています。

駅周辺は市街地であり、国道39号（大雪通）やバス停、郵便局、金融機関、商業施設などが近接しています。日本製[[紙]]北海道工場旭川事業所も近くにあります。

新旭川駅の未来：変化と発展を続ける駅

新旭川駅は、歴史と現代が交差する駅です。最北端の分岐駅として、そして地域の交通拠点として、これからも発展を続けていくことでしょう。その歴史的背景や、周辺の環境変化、利用状況などを踏まえ、今後の役割を再考し、より地域に密着した発展が期待されます。

年表

1922年11月4日：開業
1927年10月10日：石北線が石北西線に改称
1932年10月1日：石北西線が石北線に改称
1939年10月：日本製[[紙]]旭川工場への専用線開業
1949年6月1日：国鉄に移管
1961年4月1日：石北線が石北本線に改称
1963年2月25日：小口扱貨物の取扱いを廃止
1978年1[[2月1日]]：車扱貨物の取扱いを廃止
1984年2月1日：荷物の取扱いを廃止
1984年11月10日：簡易委託化
1987年4月1日：国鉄分割民営化
1988年3月13日：駅名の読みを変更
1992年4月1日：簡易委託廃止
1997年9月：日本製[[紙]]旭川工場の専用線廃止
* 2003年5月10日：駅構内電化

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