日本プロロジスリート投資法人

日本プロロジスリート投資法人：物流不動産市場をリードするJ-REIT

日本プロロジスリート投資法人は、東京都千代田区に本社を置く、東証1部上場（J-REIT）の投資法人です。プロロジス社をスポンサーとし、主に同社が開発した『プロロジスパーク』ブランドの、先進的なAクラス物流施設への投資を専門としています。

事業概要

同法人は、国内の物流施設市場において、主要なプレーヤーとして確固たる地位を築いています。その投資戦略は、関東と関西地域を主要市場と位置付け、全体の70％以上の投資を集中させる一方、東北、中部、九州といった地域にも投資を分散させるバランスの取れたポートフォリオを構築しています。

資産運用会社はプロロジス・リート・マネジメント株式会社が担っており、高品質な物流施設への投資と、その効率的な運営によって安定的な収益の創出を目指しています。2012年の設立、2013年の上場以来、着実な成長を遂げ、GLP投資法人と並ぶ、国内最大級の資産規模と時価総額を誇る物流リートとして知られています。日本における物流リート市場の発展に大きく貢献しており、他の主要な物流リート（日本ロジスティクスファンド投資法人、ラサールロジポート投資法人など）と比較しても、その規模と影響力は際立っています。

ポートフォリオとリスク管理

2021年5月時点でのポートフォリオは、取得価格合計7,583億円、保有物件数52件に及びます。広範な地域にわたる多様な物件群を保有することで、リスクを分散し、安定的な収益確保を図っています。

しかし、大規模な投資には、リスクも伴います。2020年4月には、保有物件の一つである「プロロジスパーク岩沼1」で火災が発生し、延床面積4万㎡の建屋が全焼する事態となりました。テナントには日本アクセス、F-LINE、プラス（ジョインテックス、オペレーションは日本通運）が入居していましたが、迅速な対応と火災保険金等の活用により、損失は限定的なものにとどまりました。同物件は2022年4月に再開発が完了し、事業継続に成功しています。この出来事は、同法人のリスク管理能力の高さを示す事例と言えるでしょう。

今後の展望

日本プロロジスリート投資法人は、今後も、高品質な物流施設への投資を継続し、国内物流不動産市場の成長を牽引していくことが期待されます。Eコマースの拡大やサプライチェーンの高度化といった社会情勢の変化に対応しつつ、安定的な成長と高い収益性を両立させる戦略が求められます。その上で、環境問題への配慮やESG投資への対応など、サステナビリティにも配慮した経営姿勢が、今後の更なる発展に繋がるでしょう。 日本経済の成長と密接に関連する物流業界において、同法人の役割はますます重要性を増しています。

関連事項

不動産証券化
物流不動産
* その他の主要物流リート：日本ロジスティクスファンド投資法人、GLP投資法人、ラサールロジポート投資法人、三井不動産ロジスティクスパーク投資法人、三菱地所物流リート投資法人、CREロジスティクスファンド投資法人、伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人、SOSiLA物流リート投資法人

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