栗東駅

JR栗東駅：滋賀県栗東市の交通拠点

JR栗東駅は、滋賀県栗東市綣二丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線（琵琶湖線）の駅です。駅番号はJR-A23。琵琶湖線愛称区間内にあり、近隣住民の生活を支える重要な交通拠点となっています。

駅の歴史

栗東駅は1991年3月16日、東海道本線守山駅～草津駅間に新設されました。開業当初は利用者が少なかったものの、その後、周辺地域の大規模マンション建設や住宅開発が進むにつれて、利用者数は増加の一途を辿っています。

駅の主な歴史は以下の通りです。

1991年3月16日：開業
1992年11月1日：みどりの窓口開設
1998年3月11日：自動改札機導入
2003年11月1日：ICOCA利用開始
2006年10月1日：JR京都・神戸線運行管理システム導入
2007年3月18日：駅自動放送更新
2015年3月12日：接近メロディー導入
2018年3月7日：みどりの窓口営業終了
2018年3月8日：みどりの券売機プラス導入
2018年3月17日：駅ナンバリング導入
2018年3月27日：改札内エレベーター新設

駅の構造と設備

栗東駅は、地上駅で橋上駅舎を有し、2面2線の相対式ホームの構造となっています。ホームの有効長は12両編成に対応しており、多くの乗客を収容可能です。改札口は1ヶ所のみです。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。

総工費は5億5200万円で、その90％は地元自治体が負担した請願駅です。JR西日本交通サービスによる業務委託駅となっており、草津駅が管理駅となっています。ICOCAをはじめとするICカードが利用可能です。

ダイヤと利用状況

日中の時間帯は1時間に4本の電車が停車し、平日の朝ラッシュ時は本数が増加します。大阪方面行きの電車は、京都駅（一部時間帯のみ）・高槻駅から快速となります。

近年の1日平均乗車人員は増加傾向にあり、2022年度は8,819人でした。開業当初は利用者が少なかったものの、周辺開発により利用者が増加し、2022年の利用者数は滋賀県内で11位、琵琶湖線内の新快速通過駅では瀬田駅、膳所駅に次ぐ3位となっています。

駅周辺

栗東駅の東側は、駅の開業に伴う区画整理により、マンションや商業施設が立ち並ぶ近代的な街並みが形成されています。一方、西側は比較的古くからの住宅地が広がっています。

東口周辺

アル・プラザ栗東（旧栗東サティ）
ウイングプラザ
栗東芸術文化会館さきら
積水化学工業滋賀栗東工場
こだま保育園、こだま乳児保育園
大宝幼稚園分園
滋賀県道31号栗東志那中線

西口周辺

大宝神社
大宝郵便局
栗東市立大宝小学校
滋賀県道2号大津能登川長浜線
滋賀県道31号栗東志那中線

東口と西口にはそれぞれロータリーがあり、路線バスやコミュニティバスが発着しています。かつては近江鉄道バスの済生会病院線や、帝産湖南交通の志那中町発着路線も運行していました。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本） 琵琶湖線（東海道本線）
■新快速：通過
■普通（京都駅または高槻駅以西は快速）：守山駅 - 栗東駅 - 草津駅

参考文献

川島令三『【図説】日本の鉄道東海道ライン全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅 - 大阪エリア』講談社、2009年8月20日
『2021年 - 2022年版 都市鉄道完全ガイド 関西JR編』双葉社、2021年6月22日

付記

計画当初は「びわこ栗東駅」という仮称で、南びわ湖駅（仮称、建設中止）計画もありました。

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