桑名駅

桑名駅（くわなえき）の詳細情報

桑名駅は、三重県桑名市大字東方に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）・近畿日本鉄道（近鉄）・養老鉄道の3社が乗り入れる駅です。各路線の起点・接続点としての役割を担い、地域の交通拠点として重要な役割を果たしています。駅番号はJR東海がCJ07、近鉄がE13です。

乗り入れ路線

JR東海：関西本線
近鉄：名古屋線
養老鉄道：養老線（起点）

また、近接する場所に三岐鉄道北勢線の西桑名駅があり、乗り換えが可能です。

各路線のダイヤと運行形態

JR関西本線

特急を含む全旅客列車が停車します。朝夕ラッシュ時には、桑名駅 - 名古屋駅間の普通列車が頻繁に運行されています。区間快速は、桑名駅から亀山駅までの各駅に停車します。

近鉄名古屋線

名伊甲特急「しまかぜ」を除く全旅客列車が停車し、1日1本のみ名阪甲特急「ひのとり」が大阪難波から当駅に乗り入れます。早朝には桑名駅始発の近鉄名古屋行き普通列車が1本、深夜には近鉄名古屋駅からの桑名駅終着の普通列車が1本運行されています。

過去には、大阪難波発桑名駅終着の名阪乙特急や、桑名駅始発大阪上本町行き名阪乙特急が運行されていました。大学入学共通テスト時には、臨時急行が津新町 - 桑名駅間で運転されることがあります。

桑名駅では緩急接続や名古屋方面への列車待避が頻繁に行われます。名古屋線急行の待避可能駅の一つですが、駅構造上、伊勢中川方面への待避はできません。準急・普通列車は、益生駅で待避することがあります。

養老鉄道養老線

桑名駅が始発駅であり、普通列車のみが運行されています。深夜には美濃松山行きと駒野行きが各1本設定されている以外は、全て大垣行きです。

歴史

JR東海

1894年：関西鉄道の駅として開業
1907年：国有化
1987年：国鉄分割民営化によりJR東海の駅となる
2003年：ホームバリアフリー化、特急「南紀」全列車停車
2006年：TOICA導入
2020年：新駅舎供用開始、JR・近鉄の改札分離

近鉄・養老鉄道

1919年：養老鉄道線延伸時に開業
1929年：伊勢電気鉄道（現近鉄名古屋線）乗り入れ
1944年：近畿日本鉄道の駅となる
2007年：近鉄養老線が養老鉄道に譲渡
2020年：新駅舎供用開始、近鉄・JRの改札分離、養老鉄道専用改札口設置
2021年：養老鉄道でサイクルトレインの乗車が可能になる
2024年：桑名駅長廃止

駅構造

橋上駅舎を持つ地上駅で、JR東海、近鉄、養老鉄道がそれぞれホームを持ちます。ホーム番号はJR側から連番で振られており、5番線は欠番扱いです。バリアフリー化されており、エレベーターやエスカレーターが設置されています。

駅設備

JR東海は駅長・駅員配置駅で、管理駅として周辺駅を管理しています。近鉄では、特急券や定期券が購入可能です。養老鉄道では、無人駅から乗車した旅客のために自動精算機が設置されています。

連絡改札口

4番のりば（養老鉄道）と6番のりば（近鉄）の間には連絡改札口が設置されており、乗り換えが可能です。2020年の駅舎分離により、JR線への乗り換えは一旦改札を出る必要があります。

その他の設備・施設

近鉄名古屋線にはファミリーマートが、JR桑名駅にはベルマートキヨスクがあります。また、各ホームには自動販売機が設置されています。養老線の車両検査時には、桑名台車交換所で台車交換が行われます。

駅舎の移設

桑名市では、駅西土地区画整理事業に合わせて駅舎の移設が行われました。2020年8月30日から新駅舎の利用が開始され、JR・近鉄・養老鉄道の駅舎が分離されました。

旧駅舎でのICカードの扱い

JR関西本線（名古屋 - 亀山間）はTOICA、近鉄名古屋線はPiTaPaの利用可能エリアですが、当駅ではIC乗車カード専用の乗り換え改札機が設置されていました。

さらに昔の状況

1959年の近鉄名古屋線改軌前や、関西急行鉄道時代には、ホームの番号や使用方法が異なっていました。

利用状況

各社の乗車人員は、年度によって変動があります。近鉄からの北勢線・養老線分離以降、数値が大きく変動している点に注意が必要です。

駅周辺

桑名市街地の西端に位置し、桑名市役所、大福田寺、六華苑、桑名城址（九華公園）などの主要施設があります。

登場する文学作品

中原中也の詩『桑名の駅』や、泉鏡花の小説『歌行燈』に桑名駅が登場します。

隣の駅

JR東海：関西本線
名古屋駅 - 桑名駅 - 四日市駅
近畿日本鉄道：名古屋線
近鉄弥富駅 - 桑名駅 - 近鉄富田駅
養老鉄道：養老線
桑名駅 - 播磨駅

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