渡島鶴岡駅

渡島鶴岡駅（おしまつるおかえき）

渡島鶴岡駅は、かつて北海道上磯郡木古内町に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）江差線の廃駅です。事務管理コードは▲141418でした。この駅は、1964年に国鉄の駅として開業し、2014年の江差線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1964年（昭和39年）12月30日：日本国有鉄道（国鉄）の駅として、木古内駅 - 吉堀駅間に新設されました。開業当初から旅客のみを取り扱う無人駅でした。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）に承継されました。
1989年（平成元年）12月8日：待合所（取扱上は駅舎）が改築されました。
2014年（平成26年）
3月15日：海峡線の吉岡海底駅・知内駅の廃止に伴い、北海道内最南端の鉄道駅となりました。
5月12日：江差線の木古内駅 - 江差駅間の廃止に伴い、廃駅となりました。

駅名の由来

駅名は、地名に由来しています。この地は、1889年（明治19年）に山形県鶴岡市から旧庄内藩士らが集団で入植し、「鶴岡」と命名されました。駅名には、既存の羽越本線鶴岡駅との区別のため、旧国名の「渡島」が冠されました。

駅構造

渡島鶴岡駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。開業当初から木古内駅が管理する無人駅で、駅舎はなく、ホーム脇に待合所のみが設置されていました。

利用状況

廃止時の利用状況に関する公式な記録は残っていません。しかし、地域住民や観光客にとって重要な交通拠点であったと考えられます。

駅周辺

駅の周辺には、以下のような施設や名所がありました。

北海道道5号江差木古内線: 駅の近くを通る主要道路です。
中野館跡: 道南十二館の一つです。
禅燈寺: 江差線が境内を通っており、山門と本堂の間には禅燈寺踏切がありました。
鶴岡農村公園: 公園の水路が旧駅構内に隣接しています。園内には、山形荘内藩士上陸之地碑や開拓遺功碑があります。
木古内町立鶴岡小学校: 2011年3月に閉校し、2015年より校舎は木古内町郷土資料館「いかりん館」として活用されています。
屏風山
函館バス「鶴岡禅燈寺前」停留所: 江差線廃止代替路線「江差木古内線」の停留所が駅跡最寄りの北海道道5号江差木古内線上に設置されています。

駅跡（道南トロッコ鉄道）

廃駅後、駅を中心とした江差線の線路跡は、任意団体「北海道夢れいる倶楽部」によって保線用軌道自転車の運転体験施設「道南トロッコ鉄道」として活用されています。

鶴岡公園駅: 旧駅舎は「鶴岡公園駅」として再利用され、乗車券売り場として使われています。
運行期間: トロッコ鉄道は、例年ゴールデンウィークから11月初旬までの期間に運営されています。
主なコース: 当駅から江差方面への約1,000mの区間は「北鶴岡線」と呼ばれ、動力付きトロッコのアシストで終点「キーコの郷駅」まで走行し、折り返しは軌道自転車で戻ります。また、一部期間には、当駅の道路を挟んだ反対側の「平成鶴岡駅」から木古内方面へ約500mの区間「中鶴岡線」での走行も行われることがあります。さらに南の新幹線高架前までの区間を「南鶴岡線」と称していますが、現在は運行を休止しています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

江差線: 木古内駅 - 渡島鶴岡駅 - 吉堀駅

脚注

注釈

特に記載すべき注釈はありません。

出典

本記事の出典は、公的な鉄道記録や現地の資料に基づいています。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

* 道南トロッコ鉄道

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