石津川駅

石津川駅：南海本線の要衝、堺市西区の拠点

石津川駅は、大阪府堺市西区に位置する南海電気鉄道南海本線の駅です。駅番号はNK13。1919年（大正8年）6月1日、南海鉄道湊駅～諏訪ノ森駅間に新設され、以来、地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能してきました。

歴史を刻む駅

当初は南海鉄道の駅でしたが、1944年（昭和19年）6月1日の会社合併により近畿日本鉄道の駅となります。その後、1947年（昭和22年）6月1日には路線譲渡により再び南海電気鉄道の駅となりました。1983年（昭和58年）7月3日より上り線が高架化され、1985年（昭和60年）5月7日には高架化が完了。近代的な駅へと生まれ変わりました。2012年（平成24年）4月1日には駅ナンバリングが導入され、現在に至ります。

駅構造と利用状況

石津川駅は、相対式2面2線のホームを持つ高架駅です。ホームは3階にあり、改札口は1階に設置されています。駅構内にはトイレも完備されています。

2019年（令和元年）の1日平均乗降人員は14,488人（乗車人員7,060人、降車人員7,428人）を数え、南海線において区間急行以上の種別が停車しない駅としては最多の乗降客数を誇ります。近年も利用客数は安定しており、地域における重要な交通結節点としての役割を果たしています。

駅周辺の環境

駅周辺は、商業施設や公共施設が充実しています。駅構内には「ショップ南海」があり、ちょっとした買い物にも便利です。駅西側には大阪府道204号堺阪南線と大阪府道29号大阪臨海線が併走しており、交通アクセスも良好です。

また、徒歩圏内には阪堺電気軌道阪堺線の石津北停留場と石津停留場があり、近隣エリアへのアクセスも容易です。駅名の由来となった石津川も駅から約400m南に流れており、自然豊かな環境も魅力です。

さらに、駅西側には堺泉北臨海工業地帯が広がり、多くの工場や事業所があります。バス・タクシー乗り場からは、石津西町や築港新町といった工業地帯の中核を成す埋立地への道路が伸びており、路線バスに加え、各事業所・工場の送迎バスも多数発着しています。

その他、堺浜寺石津郵便局、堺市立浜寺石津小学校、石津太神社、石津神社、臨海ホテル石津店など、生活に必要な施設が揃っています。過去には西鉄ライオンズ二軍チームの合宿所もあった歴史も持ちます。

バス路線

南海バス石津川駅前停留所からは、複数の路線バスが運行されています。主な路線としては、臨港七区・六区方面循環の90系統（平日は14本、土曜は10本運行、休日は運休）と、諏訪ノ森駅前・浜寺公園駅前通・鳳駅前を経由し堺市立総合医療センター前へ向かう112系統があります。112系統は市立堺病院の移転・高機能化に伴い、2015年7月1日から運行開始され、運行本数も大幅に増加しています（平日・土休日とも駅発11本、病院発9本）。

隣の駅

[石津川]]駅の隣の駅は、上り方面が[[湊駅]、下り方面が[諏訪ノ森駅]です。特急サザン、急行、空港急行、区間急行は通過します。準急（難波行きのみ）、普通は停車します。

石津川駅は、歴史と現代が調和した、地域に根付いた活気のある駅です。今後も地域の拠点として、発展を続けていくことでしょう。

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