神戸山口組

神戸山口組について

神戸山口組（こうべやまぐちぐみ）は、兵庫県の加古郡稲美町に本拠地を置く特定抗争指定暴力団です。2023年末現在、組員数は約400人で構成員が約140人、準構成員が約260人とされています。かつては淡路市、そして神戸市に本部を置いていましたが、2023年に不動産業者によって売却され、現在の稲美町へ移転したことが兵庫県公安委員会より発表されました。同組織は、六代目山口組、住吉会、稲川会と共に警察庁から主要暴力団として認識されています。

組織の設立

神戸山口組は、2015年8月27日に六代目山口組を離脱した13名の組長によって結成されました。元々、六代目山口組の中で主流の運営方針に対する不満が募った結果、この分派が生まれました。この動きは、特に名古屋の弘道会出身者が重用される中で、関西系のメンバーの不満が高まっていたことが背景にありました。組の初代組長には、四代目山健組の組長であった井上邦雄が就任しています。

組員レンタルと抗争

設立以来、神戸山口組は六代目山口組との激しい抗争を続けています。抗争の初期には、発砲や車両突入など多数の事件が発生し、2016年3月までに49件が報告されています。この状態が警察により対立抗争として認定されたのは、翌日からです。その後も2023年末までに100件を超える抗争事件が確認されています。

組織内では、六代目山口組が要求する上納金が大幅に減額される一方で、一部の幹部には高額な支度金が用意されているという情報もあり、内部での権力闘争が繰り広げられていることが伺えます。

組織の歴史

神戸山口組は、2014年10月頃には離脱の動きがあり、2015年に正式に組織が発足しました。特に、離脱後には多くの傘下組織が神戸山口組に合流し、結成当初は約6,100人の人員がいたとされています。しかし、その後の数年間で、内部抗争や離脱によって急速に人数が減少し、2021年末にはおよそ1,000人にまで減少しました。

2022年にはさらに俠友会や二代目宅見組といった重要な団体が離脱し、組員数は約760人、構成員は330人程度にまで落ち込んでいます。

グループのポリシー

神戸山口組の活動には、田岡一雄が制定した五箇条の綱領が存在し、定例の会合などで唱和されています。これには和親合一、信義の重視、礼儀の遵守、節を守ること、人格の向上が含まれています。この他にも、毎年度異なる指針が定められ、組の活動の方向性が示されています。

基調となる考えは、信頼と忠誠に基づく精神であり、組織内外において信義を重んじることが求められています。将来的に、神戸山口組がどのように変化し、成長していくのかは注目のポイントです。

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