細呂木駅

細呂木駅

細呂木駅は、福井県あわら市青ノ木に位置する、ハピラインふくい線（旧北陸本線）の駅です。1897年の北陸本線開業と同時に設置され、長い歴史を持つ駅ですが、2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、新たなステージを迎えています。

歴史

細呂木駅は、1897年（明治30年）9月20日、官設鉄道福井駅-小松駅間の延伸開業と同時に、一般駅として誕生しました。その後、1909年（明治42年）10月12日には線路名称制定により北陸本線に編入されました。

歴史の中で大きな出来事として、1948年（昭和23年）の福井地震による駅舎全壊が挙げられます。同年12月18日には駅舎の復旧工事が完了しました。貨物取扱いは1961年（昭和36年）10月1日に廃止され、旅客駅となりました。さらに1971年（昭和46年）3月25日には荷物の取扱も廃止され、駅員無配置駅となりました。

国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）4月1日からは、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅として運営されています。近年では、2018年（平成30年）9月15日にICカード「ICOCA」の利用が可能となり、利便性が向上しました。そして2024年（令和6年）3月16日、北陸新幹線の金沢駅-敦賀駅間開業により、ハピラインふくい線の駅へと生まれ変わりました。

駅構造

細呂木駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。ホームの西側には跨線橋があり、駅舎へと繋がっています。

北陸新幹線敦賀延伸まではJR西日本金沢支社福井地域鉄道部の管理下にある無人駅で、自動券売機は設置されていませんでした。ICカード専用型の簡易改札機が設置され、駅舎横にトイレがあります。駅周辺は道路に面しているため、駐車場や駐車スペースは設置されていません。

のりば番号は、ICOCA導入前までは設定されていませんでしたが、導入と同時に設定され、駅舎寄り（下り）が1番のりばとなっています。接近警告機のメロディーは、下りホームが「村の鍛冶屋」、上りホームが「エリーゼのために」です。

利用状況

2019年（令和元年）度の1日平均乗車人員は69人でした。近年は、利用状況に変化が見られます。詳細なデータは「福井県統計年鑑」などを参照ください。

駅周辺

駅周辺には、福井県道153号水口牛ノ谷線が駅舎と線路に並行して走っています。また、細呂木郵便局、福井県警あわら警察署細呂木交番、社会福祉法人さくら福祉会細呂木こども園、あわら市細呂木小学校などの施設があります。観光地としては金津創作の森が比較的近隣に位置しています。

隣の駅

ハピラインふくい線
芦原温泉駅 - 細呂木駅 - 牛ノ谷駅

参考文献

川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8
『週刊JR全駅・全車両基地18 北陸本線②（森本～米原） 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

細呂木駅 - ハピラインふくい

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