網中いづる

網中いづる（あみなか いづる、1968年 - ）は、日本を拠点に活動するイラストレーターです。宮城県出身で、セツ・モードセミナーでイラストレーションを学びました。ユナイテッドアローズ本店に勤務後、2002年にイラストレーターとして独立。現在は、書籍の装画や挿絵、雑誌、広告など幅広い分野で活躍しています。

2007年には、専門誌『イラストレーション』で特集号が組まれるなど、業界内でも高い評価を得ています。TIS（東京イラストレーターズ・ソサエティ）の会員であり、2018年からは同ソサエティの副理事長を務めています。

受賞歴

1999年 PATER大賞展 PATER賞
2003年 TIS公募 プロ部門大賞
2007年 第38回 講談社出版文化賞 さしえ賞

主な作品

網中いづるの作品は、書籍の装画や挿絵に多く見られます。その繊細で温かみのあるイラストレーションは、物語の世界観をより深く表現し、読者の想像力を掻き立てます。

2001年 田口ランディ『その夜、僕は奇跡を祈った』（大和出版）
2002年 メグ・キャボット『プリンセス・ダイアリー』（河出書房新社）
2003年 太田忠司『黄金蝶ひとり』（講談社Mystery Land）
2004年 浜田廣介『むく鳥のゆめ』（集英社）
2004年 林真理子『野ばら』（文藝春秋）
2005年 セキユリヲ『RUSSIAN WORDS A-Z』（COTO）
2005年『赤毛のアンシリーズ』（講談社文庫）
2007年 シドニー＝ガブリエル・コレット『青い麦』（集英社）
2009年 角田光代文『赤い靴』絵本（フェリシモ出版）
2009年 福井晴敏『真夏のオリオン』（講談社）
2014年 角野栄子原作 日本橋三越ライオン像100歳記念絵本『ヨコちゃんとライオン』

展覧会

個展やグループ展も積極的に開催しており、自身の作品世界を広く紹介しています。

2001年 HBギャラリーにて初個展
2005年 ギャラリー・エフにて「現在イラストレーションの三人展」（木内達朗、森流一郎と共同）
2008年 青山ブックセンター本店にて原画展
2009年 GALLERY TOKYO BAMBOOにてグループ［ミャウ］展「いつかのゆめのきおく」
2009年 HBギャラリーにて個展「once upon a time」
2011年 GALLERY SPEAK FORにて個展「So many memories」
2012年 メリーゴーランドにて個展「憧憬」
2014年 メリーゴーランドにて個展「青々」

その他、2011年秋より青山Pinpoint Galleryにて劇団針の穴に毎年参加。2005年『Casa BRUTUS』表紙、2006年メガネ店『consomme』ポスター、2007年『恵比寿ガーデンプレイス広告』、2009年ユニクロ『UT』、2009年・2011年『美術手帖』表紙、2012年資生堂『花椿』内イラスト、2013年LoFt夏・冬キャンペーンビジュアル等、多岐に渡る活躍をしています。

網中いづるの作品は、その繊細なタッチと色彩、そして温かい眼差しで、見る人の心に深く残ります。

外部リンク

* 網中いづる公式サイト

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