近鉄丹波橋駅

近鉄丹波橋駅

近鉄丹波橋駅は、京都府京都市伏見区桃山筒井伊賀東町に位置する、近畿日本鉄道（近鉄）京都線の駅です。駅番号はB07で、京阪電気鉄道（京阪）の丹波橋駅と接続しており、乗り換えが可能です。

歴史

この駅の歴史は、奈良電気鉄道が1928年に現在の近鉄京都線を開業した際に、堀内駅として始まったことに遡ります。その後、1945年に奈良電気鉄道は京阪神急行電鉄（現在の阪急電鉄）の丹波橋駅への乗り入れを開始し、堀内駅は丹波橋駅に統合されました。この結果、丹波橋駅は両社の共同使用駅となり、相互直通運転が行われました。

しかし、1968年に近鉄が京都線の架線電圧を昇圧したため、京阪の車両が乗り入れできなくなりました。また、近鉄が導入する新型車両が大型化したため、京阪線への乗り入れも困難になりました。そのため、近鉄は京阪への乗り入れを廃止し、京阪の丹波橋駅とは別に近鉄丹波橋駅を新たに設置し、路線を分離しました。

近鉄丹波橋駅の駅設備は、乗り入れ廃止の前年に設けられた近鉄京都線内列車専用ホームを利用したもので、この場所はかつての堀内駅の跡地でした。

年表

1928年（昭和3年）11月15日：奈良電気鉄道の堀内駅として開業。
1945年（昭和20年）12月21日：京阪神急行電鉄丹波橋駅への乗り入れ開始に伴い、堀内駅は廃止。
1963年（昭和38年）10月1日：奈良電気鉄道が近畿日本鉄道に合併。
1967年（昭和42年）3月29日：堀内駅跡地に近鉄京都線専用ホーム設置、暫定開業。
1968年（昭和43年）12月20日：京阪丹波橋駅への乗り入れ廃止。近畿日本丹波橋駅として正式開業。
1970年（昭和45年）3月1日：近鉄丹波橋駅に改称。
1998年（平成10年）3月17日：京都線快速急行停車駅となる。
2002年（平成14年）3月20日：特急停車駅に追加。
2003年（平成15年）3月6日：京都線快速急行廃止。
2007年（平成19年）4月1日：ICカード「PiTaPa」使用開始。
2017年（平成29年）6月29日：駅構内をリニューアル。

駅構造

相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有しています。ホームの有効長は6両編成に対応しています。

ホームとコンコースを結ぶエレベーターが設置されていますが、出口には階段しかありません。このため、ホーム南端のスロープか、京阪電鉄丹波橋駅のエレベーターを利用する必要があります。改札口は1か所のみで、京阪電鉄丹波橋駅とは連絡通路で繋がっています。

のりば

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1	京都方面
2	大和西大寺・橿原神宮前・奈良・天理・大阪難波・名古屋方面

特徴

ダイヤ面

特急や観光特急「しまかぜ」を含む全ての定期旅客列車が停車します。かつては京都方面からの準急が当駅から新田辺駅までの各駅に停車していましたが、ダイヤ改正により廃止されました。

駅構造上、列車待避ができないため、特急や急行と、向島駅で待避を行う準急や普通との接続がほぼ終日行われています。2002年から近鉄特急の停車駅となりましたが、それ以前は年末年始の臨時特急のみの停車でした。1998年から2003年までは快速急行の停車駅でもありました。

駅設備・営業面

京都駅が管理する有人駅で、PiTaPa・ICOCAに対応した自動改札機や自動精算機が設置されています。特急券は専用の自動発売機または駅窓口で購入でき、定期券は黒色の券売機で購入可能です。また、窓口での定期券サポートも利用できます。

近鉄リテーリングが運営する有人売店（ファミリーマート近鉄丹波橋駅1番ホーム店）が設置されています。

利用状況

近年の1日乗降人員は以下の通りで、近鉄京都線の途中駅では最も多いです。

2023年11月7日：39,779人
2022年11月8日：39,963人
2021年11月9日：36,707人
2018年11月13日：46,900人
2015年11月10日：46,795人
2012年11月13日：46,534人
2010年11月9日：47,904人
2008年11月18日：51,136人
2005年11月8日：52,365人

駅周辺

駅周辺には、京阪電気鉄道の丹波橋駅や各種商業施設、住宅地があります。

バス路線

駅周辺には京都市営バスと京阪京都交通のバス停があります。

隣の駅

近畿日本鉄道

京都線

□特急停車駅: 竹田駅 (B05) - 近鉄丹波橋駅 (B07) - 桃山御陵前駅 (B08)
■急行・■準急: 竹田駅 (B05) - 近鉄丹波橋駅 (B07) - 桃山御陵前駅 (B08)
■普通: 伏見駅 (B06) - 近鉄丹波橋駅 (B07) - 桃山御陵前駅 (B08)

(括弧内は駅番号)

外部リンク

駅の情報｜近鉄丹波橋 - 近畿日本鉄道

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