長岡京駅

長岡京駅：歴史と利便性を併せ持つ京都の駅

概要

長岡京駅は、京都府長岡京市神足にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線の駅です。駅番号はJR-A35で、「JR京都線」の愛称区間にも含まれています。1931年、乙訓郡新神足村に「神足駅」として開業し、その後、長岡京市の発展と共に1995年に現在の駅名に改称されました。市中心部からはやや離れていますが、多くの企業の通勤客や、京都府運転免許試験場へのアクセスとして、多くの利用客に支持されています。かつては、長岡京市中心部に近い阪急長岡天神駅の利用者数の方が多かったものの、現在は長岡京駅の方が利用者が多い状況となっています。ただし、停車本数は長岡天神駅の方が多いのが現状です。また、京都市伏見区西部からの利用者も多いことが特徴です。早朝通勤時間帯（5～7時台）には、快速電車が京都駅から西明石駅間を快速運転しますが、この区間で唯一当駅に停車します。

歴史

1931年（昭和6年）8月1日: 日本国有鉄道東海道本線向日町駅～山崎駅間に神足駅として開業。旅客・貨物の取り扱いを開始しました。
1945年（昭和20年）7月19日: 連合国戦闘機の機銃掃射による被害（神足空襲）が発生しました。
1972年（昭和47年）10月1日: 長岡京市が市制施行。
1985年3月14日: 日中時間帯の快速停車に対応するため、ホームを増設。同年11月1日には貨物輸送を廃止しました。
1987年2月: 橋上駅舎に改築。同年4月1日には国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。
1988年3月13日: 「JR京都線」の愛称を使用開始。
1995年6月12日: 京都駅以西通過運転の快速の一部が停車開始。9月1日には駅名を長岡京駅に改称し、平日の全快速が停車するようになりました。
1996年3月16日: ダイヤ改正により、快速が全列車停車。
1997年6月22日: 自動改札機設置。
2002年7月29日: JR京都・神戸線運行管理システム導入。
2003年11月1日: ICOCA利用開始。
2005年: 西口再開発ビル「バンビオ」完成、西口周辺整備が完了。
2007年3月18日: 駅自動放送更新。
2010年3月13日: ダイヤ改正により、停車列車が内側線のみとなる。5月15日にはホームに安全柵を設置。
2015年3月12日: 接近メロディ導入。
2018年3月17日: 駅ナンバリング導入。

駅構造

長岡京駅は、島式ホーム2面4線を有する地上駅で、12両編成に対応しています。通常は内側線ホームのみを使用します。駅舎は橋上駅舎で、改札外の通路は長岡京市の自由通路を兼ねています。自転車は地下通路を通って東西の行き来が可能です。各ホームにエレベーターが設置されていますが、エスカレーターはありません。改札口は1箇所、出入口は東口と西口の2箇所あり、エレベーターと上りエスカレーターが整備されています。西口は「バンビオ」とペデストリアンデッキで直結しています。高槻駅が管理する直営駅ですが、駅長は配置されていません。

のりば

1995年までは朝夕の普通と日中の高槻～京都間の各駅停車の快速のみが停車していましたが、その後、ダイヤ改正によって停車する列車やホームの利用状況が変わっています。現在は、ダイヤ乱れ時を除き、内側線ホームのみが使用されています。

利用状況

2022年度の1日平均乗車人員は約16,703人です。京都府内のJR駅では、京都駅、山科駅に次いで3番目に多い利用者数を誇ります。

駅周辺

長岡京駅は、長岡天満宮への最寄駅ですが、長岡京市中心部へは阪急長岡天神駅の方が近いです。駅周辺の建物密度は低めです。東口駅前広場には、車掌車や蒸気機関車の車輪などが展示されています。

西口

長岡天神駅へ向かう通り沿いに商店が並びます。再開発ビル「バンビオ」には、長岡京総合交流センター、図書館、商業施設などが入居しています。

東口

村田製作所本社など、多くの企業があります。国道171号線、勝竜寺城公園なども近隣にあります。

バス路線

西口と東口にバスのりばがあり、阪急バス、京都市営バス、京都京阪バス、長岡京市コミュニティバスなどが乗り入れています。

隣の駅

脚注

利用状況のデータは、JR西日本、京都府統計書、長岡京市統計書などを参照しています。

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