長部

長部についての詳細

長部（ちょうぶ）は、漢字を部首に基づいて分類したグループの一つであり、康熙字典213部首の中で168番目に位置しています。これは、8画の部首の中で2番目に該当し、戌集の2番目の部首です。

長部の概要

この部首では、「長」または「镸」といった文字が含まれています。ただし、「髟」を含む文字は通常、髟部に分類されるため注意が必要です。単独の「長」という字は、時間的または空間的に大きな距離を表す意味を持ち、対義語には「短」があります。また、動物や植物の成長を示し、「幼」の対義語として年齢に関連する形容詞としても使用されます。

字源として「長」という漢字は、杖を持った年長者を象徴する象形文字に由来します。このように「長」は、本来持つ意味から、年長者や成長を連想させる重要な漢字です。意符としては、長さに関する文字として使われることが時々ありますが、それほど一般的ではありません。

楷書において「镸」を構成要素とした文字は、特に「髟」に関連する漢字に多く見られます。楷書の左側の偏に置かれる際には「镸」と表記されます。そのため、長部に所属する漢字は、日常生活においては「長」自身のみが広く知られていることが多いのです。その他の漢字としては、JIS補助漢字の「镸」、「镹」、「镾」が存在します。ユニコードを確認すると、特に拡張領域では「镸」を基本形とする漢字がいくつかまとめて見つかります。また、拡張B領域には「𨱥」や「𨱼」などの「長」の形を持つ漢字も存在しますが、現代の言語生活ではほとんど使われません。

中国における簡体字では「⻓」として表記され、長部に関わる漢字の中でこの形が使われているものは、2024年時点のUnicode一覧によれば、「⻓」そのものを含めて「𰿖」、「𲈤」、「𲈥」の3字しかありません。

部首の名称

日本では、長部は「ながい」と呼ばれています。一方、韓国では「길장부（gil jang bu）」、英米では「Radical long（Radical 168）」と呼ばれています。

部首の漢字

• - 長

漢字の音

中古音では、「広韻」や「詩韻」において、各音が示されています。現代音では、普通話（中国語）では「ピンインで1.cháng 2.zhǎng」や、注音「1.ㄔㄤˊ 2.ㄓㄤˇ」があり、広東語では「Jyutping:1.coeng4 2.zoeng2」と表記されます。

日本語では、「チョウ」や「ジョウ」に音読みされ、「ながい」などの訓読みがあります。韓国語では音が「장（jang）」となり、訓として「길（gil、長い）」「오랠（orael、久しい）」「멀（meol、遠い）」「뛰어날（ttwieonal、優れた）」「어른（eoreun、大人）」「자랄（jaral、育つ）」「맏（mat、序列が一番上の）」が用いられています。

例字

• - 長

長部に属する漢字や関連する漢字の多様性について知識を深めることは、漢字の理解を深めることにつながるでしょう。

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