鵜苫駅

鵜苫駅（うとまえき）

鵜苫駅は、かつて北海道様似郡様似町に位置し、JR北海道日高本線に属していた駅です。1937年に開業し、長年にわたり地域の足として機能しましたが、2021年に廃止されました。

歴史

1937年（昭和12年）8月10日：日高線延伸に伴い開業。
1943年（昭和18年）11月1日：日高本線への線名改称に伴い、同線の駅となる。
1960年（昭和35年）4月1日：業務委託化。
1977年（昭和52年）2月1日：貨物・荷物扱い廃止、同時に無人化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
時期不明：貨車駅舎に改築。
2015年（平成27年）1月8日：高波被害により列車の運行が休止。
2015年（平成27年）1月27日：静内駅 - 様似駅間で運行再開。
2015年（平成27年）2月28日：土砂流出により再び運行休止。
2015年（平成27年）4月29日：代行バスの乗降場所を国道336号上に移設。
2021年（令和3年）4月1日：鵡川駅 - 様似駅間の廃止に伴い、廃駅。

駅名の由来

駅名は、所在地の地名に由来します。地名はアイヌ語の「ウトゥマㇺペッ（utumam-pet）」（抱き合う・川）から来ており、これは現在の鵜苫川のアイヌ語名で、かつて日高幌別川と合流していたことにちなんでいます。

駅構造

島式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の南側に位置し、転轍機を持たない棒線駅でした。かつては列車交換が可能な交換駅で、島式ホーム1面2線を有していました。駅舎側が1番線、反対側が2番線でしたが、1983年（昭和58年）4月時点では、旧1番線の苫小牧方の分岐器が維持され、側線として残っていました。しかし、1993年（平成5年）3月までに撤去されました。

静内駅が管理する無人駅で、駅舎は構内の南側に位置し、ホームとは通路で繋がっていました。有人駅時代の駅舎は改築され、ワフ29500形有蓋緩急車を改造した貨車駅舎が使用されていました。出入口扉はアルミサッシに変更され、塗色は1993年（平成5年）3月時点では水色でしたが、その後、様似中学校美術部の生徒により、海の生物のイラストが描かれました。

利用状況

（省略）

駅周辺

駅周辺には以下の施設があります。

国道336号
鵜苫郵便局
日高中央漁業協同組合様似支所鵜苫事業所
様似町立鵜苫小学校
鵜苫漁港 - 釣りスポットとしても知られています。
鵜苫河口 - こちらも釣り場として利用されています。
ジェイ・アール北海道バス日勝線「鵜苫駅」停留所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

日高本線

日高幌別駅 - 鵜苫駅 - 西様似駅

脚注

出典

JR北海道
北海道運輸局

関連項目

日本の鉄道駅一覧

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