おき (列車)

スーパーおきの概要

『スーパーおき』は、西日本旅客鉄道（JR西日本）が運行する特別急行列車で、鳥取駅・米子駅から新山口駅間を結んでいます。この特急は、1975年に特急「おき」として運行を開始し、2001年7月7日から現在の名称に変更されました。

列車の起源

1975年3月10日に山陽新幹線が岡山駅から博多駅まで開通し、山陰地方西部の小郡駅（現：新山口駅）を新たに結ぶ必要が生じたことから、特急「おき」が運行を開始しました。それ以前は、山口線を経由する急行列車が存在していましたが、その運行形態を整理した結果、「おき」は山口線初の特急列車となりました。また、この列車は JR西日本広島支社管内で唯一の定期特急列車でもあります。

列車名の由来

列車名の「おき」は、島根県北方に位置する隠岐諸島に由来します。山陰本線の高速化事業が完了した2001年に新型振り子式車両を用いた運行が始まり、その際に「スーパー」の名称が付けられました。

運行状況

2024年3月16日現在、下りは鳥取駅発の2本と米子駅発の1本、上りは鳥取駅発の1本と米子駅発の2本が運転されています。交通系ICカード「ICOCA」は、鳥取駅と出雲市駅、山口駅及び湯田温泉駅、新山口駅で利用が可能ですが、これらを跨いでの利用はできません。運転番号については、変更がなく、下り列車は奇数、上り列車は偶数の号数が割り当てられています。この列車は、日本で最も所要時間が長い気動車特急列車としても知られています。

停車駅

停車駅は、鳥取駅から始まり、途中に鳥取大学前駅、倉吉駅、米子駅、安来駅、松江駅、出雲市駅、大田市駅、浜田駅、益田駅などがあります。さらに特定の列車には、玉造温泉駅や温泉津駅、浜田駅など、一部の駅にも停車します。これらの停車パターンは時刻表により異なるため、利用者は事前に確認が必要です。

使用車両

運行に使用される車両は、後藤総合車両所に所属するキハ187系（0・10番台）の2両編成です。また、多客期には3両以上での運行が行われることがあります。昔は、特急「おき」に使用される車両がキハ80系やキハ181系であった時期もあり、1986年まで運行されていました。これにより、特急「おき」は長年親しまれてきました。

山口線優等列車の歴史

特急「おき」の前に運行されていた準急「アキヨシ」は、1960年に山口駅と博多駅間で運転を開始し、様々な運行形態を経て1975年に廃止されました。その後、急行「ツワノ」という急行列車が1975年に登場しましたが、1980年に廃止され、「おき」のみが優等列車として残ることになります。

今後の展望

今後も『スーパーおき』は地域の交通手段として重要な役割を果たし続けることでしょう。特に、2025年には鳥取駅 - 米子駅間のワンマン運転が始まる予定で、利便性の向上が期待されています。これからも『スーパーおき』には、多くの利用客が訪れることでしょう。

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