さつま号 (八代 - 川内線)

さつま号（八代 - 川内線）

概要

「さつま号（八代 - 川内線）」は、1966年（昭和41年）5月1日から1975年（昭和50年）まで運行されていた快速バスです。熊本県八代市と鹿児島県川内市（現在の薩摩川内市）を結ぶ路線として、開設当初は1日4往復で運行されていました。

この路線は、県外を結ぶ路線でありながら「快速」の名称が用いられ、バスには丸いヘッドマークが取り付けられていました。所要時間は片道約3時間10分と、当時のバス路線としては長距離にわたっていました。運行開始当初から、熊本と鹿児島を直通で結ぶ構想があったようですが、所要時間などの問題から、まずは八代と川内を結ぶ区間での運行となったと考えられます。

しかしながら、国鉄との競合が激しく、当初より乗客数は伸び悩んだため、運行開始から10年足らずで廃止されることとなりました。

運行会社

「さつま号」は、以下の2社によって共同運行されていました。

九州産業交通
南国交通

停車停留所

「さつま号」は、以下の停留所に停車していました。

八代産交
総合病院
中塩屋
出町
八代駅前
日奈久温泉前
田浦駅前
佐敷
湯浦温泉前
津奈木役場前
旭町
水俣駅前
百間港
袋校下
米ノ津駅前
出水駅前
出水バスセンター
高尾野駅前
阿久根駅前
阿久根港入口
西方駅前
川内バスセンター
向田
川内駅前

これらの停留所は、八代市から川内市に至る主要な地域を結んでおり、当時の地域交通を支えていました。

脚注

※当時の資料に基づき記述。

関連事項

「さつま号」という名称は、他のバス路線でも使用されていました。以下に、関連する路線を記載します。

さつま号：かつて鹿児島と大阪を結んでいた夜間高速バス。この路線は、「さつま号（八代 - 川内線）」の廃止から15年後に同名で運行を開始しましたが、2012年9月30日をもって運行休止となり、2013年5月末日をもって廃止されました。
きりしま号：現在、熊本と鹿児島を結ぶ高速バスとして運行しています。
* なぎさ号：過去に熊本交通センターと水俣を結んでいた快速バス。この路線は、「さつま号（八代 - 川内線）」と八代駅 - 水俣間で経路が重複していました。

これらの路線は、いずれも熊本県と鹿児島県を結ぶ重要な交通手段として、地域住民の生活を支えてきました。

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