さらば箱舟

『さらば箱舟』は、1984年に公開された寺山修司監督によるミステリー映画です。ガブリエル・ガルシア＝マルケスの小説『百年の孤独』を原作としており、その独特な世界観を映像化した作品として知られています。

この映画は、1985年の第38回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、1986年には第36回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でも上映されました。また、2015年には第28回東京国際映画祭の「寺山修司生誕80年 TERAYAMA FILMS」で上映され、改めて注目を集めました。

キャスト

時任捨吉：山﨑努
時任スエ：小川真由美
時任大作：原田芳雄
テマリ：高橋洋子
鋳掛屋：天本英世
時任米太郎：石橋蓮司
犬憑きの修験者：小松方正
老人：宮口精二
ツバナ：新高けい子
チグサ：高橋ひとみ
ダイ：若松武
旅芸人の少女：美加理
鍛冶屋の六：牧野公昭
木村弁護士：江幡高志
蝋燭屋の茂吉：榎木兵衛
下男アダ：三上博史
旅芸人の座長：ギリヤーク尼ヶ崎
時任ハナ：蘭妖子
視学官：斎藤正治
書生の林：根本豊
作男ズンム：福士恵二
六の妻ミツ：矢口桃
茂吉の妻グミ：末次章子
時任トメ：加藤土代子
下女咲：大林真由美
少年時代の大作：斉藤優一
少年時代のダイ：大山レオナ
電気工事夫：松田政男

スタッフ

製作：九条今日子、佐々木史朗、砂岡不二夫
企画：多賀祥介
監督：寺山修司
原作：ガブリエル・ガルシア＝マルケス『百年の孤独』
脚本：寺山修司、岸田理生
撮影：鈴木達夫
音楽：J・A・シーザー
美術：池谷仙克
装画：合田佐和子
録音：木村勝英
助監督：榎戸耕史
編集：山地早智子

受賞

1984年度 第8回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞 - 山崎努（『お葬式』と合わせて受賞）
1984年度 第27回ブルーリボン賞 主演男優賞 - 山崎努（『お葬式』と合わせて受賞）
1984年度 第39回毎日映画コンクール男優主演賞 - 山崎努（『お葬式』と合わせて受賞）
1984年度 第58回キネマ旬報 主演男優賞 - 山崎努（『お葬式』と合わせて受賞）
1984年度 第58回キネマ旬報 日本映画ベスト・テン5位
1984年度 第6回ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン7位

映画は、その独特な映像美と、寺山修司ならではの演出で観客を魅了します。主演の山﨑努の演技は高く評価され、数々の映画賞を受賞しました。

この作品は、単なるミステリー映画としてだけでなく、人間の内面や社会の矛盾を深く掘り下げた作品として、多くの観客に強烈な印象を与えました。『百年の孤独』の世界観をどのように映像化したのか、ぜひご覧いただきたい作品です。

外部リンク

さらば箱舟 - allcinema
さらば箱舟 - 日本映画データベース
さらば箱舟 - KINENOTE
Farewell to the Ark - IMDb（英語）
* さらば箱舟 - 国立映画アーカイブ

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