ちひろ (歌手・作曲家)
シンガーソングライターであり、ラジオパーソナリティとしても活躍するちひろ氏は、山口県を拠点に、童謡詩人金子みすゞの詩に作曲し歌い語る独自の音楽活動を全国で展開しています。長門市公認「金子みすゞアンバサダー」や山口七夕ふるさと大使も務め、故郷の文化振興にも深く関わっています。本名は藤井千尋。
山口県山口市で生まれ育ったちひろ氏は、幼少期から音楽に親しみ、3歳でソルフェージュと聴音、6歳でピアノを始めました。学生時代には、中学でブラスバンド部に所属してクラリネットを担当し、県大会で金賞を受賞。高校では軽音楽部でボーカルを務める傍ら、ダンス部では部長として振付や音楽編集を手がけるなど、多岐にわたる音楽活動に触れました。花園大学文学部（現社会福祉学部）社会福祉学科に進学後、老人福祉と音楽療法への関心を深め、卒業論文のテーマとしました。大学時代に自ら学費を捻出し、夜間の専門学校でコンピューターミュージックの技術を習得。この頃からミュージックコンポーザーとして活動を開始し、大学時代の音楽ユニットの作品がきっかけでスカウトされ上京、1997年からは作曲家として本格的に活動します。1998年には、株式会社ロックオンパブリッシャーズの前身である有限会社トライエックスミュージック社のSong Bank会員第1号としてデビューし、女優の遠藤久美子や声優の木村亜希子らに楽曲を提供しました。
2003年1月、故郷山口に帰郷したちひろ氏は、実家で偶然手にした金子みすゞの詩集に衝撃を受け、その詩の心に音楽をつけたいという強い思いに駆られます。当初は身内向けの創作でしたが、友人からの誘いで参加したライブで急遽空き時間ができたことから、みすゞの詩に作曲した数曲を披露。この年は、図らずも金子みすゞ生誕100年の記念すべき年であり、長門市仙崎に金子みすゞ記念館が開館した年でもありました。この出来事を機に、山口県を拠点とした歌手活動が本格的に始まります。みすゞの詩の世界を歌と語りで表現するコンサートスタイルは、多くの聴衆の心をつかみました。
彼女の楽曲は多岐にわたり、金子みすゞ関連の楽曲はもちろんのこと、第21回国民文化祭・やまぐち2006で行われたミュージカルの音楽、学校の校歌（岐阜聖徳学園高等学校、阿武町立阿武小学校など）、人権の歌（熊本県菊陽町『こころ』）、幼稚園の愛唱歌、ラグビー部の部歌（福島県立郡山北工業高等学校）、秋芳洞のBGMなど、様々な依頼に応えています。また、山口市、周防大島町沖家室島、美祢市秋吉台、岩国市柱島、大分県中津市本耶馬溪町西谷地区、萩市佐々並地域のご当地ソングなど、地域の特色を活かした楽曲も数多く手がけています。特に山口市の市民歌『ふるさとの風』や長門市の『一寸法師』は、防災無線のメロディとして採用され、地元住民に親しまれています。
メディアでの活躍も目覚ましく、ラジオパーソナリティとしては、NHKラジオ第1の「中国！ちゅーもく！ラジオYAMAGUTIC」、全国コミュニティFMで放送される「みすゞさんと明るいほうへ」、KRY山口放送ラジオ「ちひろとみすゞTime」（旧「ちひろDEブレイク」）などでレギュラー番組を持っています。2011年には、金子みすゞをテーマにしたエフエム山口の特別番組でパーソナリティを務め、日本放送文化大賞ラジオ部門の準グランプリ受賞に貢献しました。2022年にはKRY山口放送ラジオの特別番組で日本民間放送連盟賞優秀賞を受賞しています。テレビでは、KRY山口放送「熱血テレビ」のレギュラーコーナー担当や、特番でのナレーションなども務めています。また、2017年には宇部フロンティア短期大学の客員教授に就任し、教育分野にも関わっています。
ユニークなエピソードとして、2023年に京都市で開催された「第17回世界仏教婦人会大会」での記念公演が挙げられます。この大会の会場である国立京都国際会館は、彼女の母方の祖父であり、日本初の電子顕微鏡開発者で世界的ウイルス学博士だった東昇氏が、設立当初に行われた国際会議で会頭を務め、こけら落としの講演を行った場所であり、世代を超えた特別な縁を感じさせる出来事でした。スポーツ分野では、2004年アテネオリンピック男子マラソン日本代表の油谷繁選手の応援歌や、高校相撲大会のイメージソングを作詞作曲しています。東日本大震災の被災地支援コンサートを続けた縁から、福島県の高校ラグビー部と交流し、その部歌を制作したエピソードは、音楽が人々に勇気を与える力を持つことを示しています。2016年には、プロ野球・広島東洋カープの公式戦で国歌斉唱を務め、マツダスタジアムにその歌声を響かせました。視覚障害者柔道選手の応援ソング制作や、湯田温泉のゆるキャラテーマソング、多数の企業CMソングなど、その活動範囲は非常に広範です。コープやまぐちの青果売り場では、彼女が作詞作曲し歌う『ヤサイコトバ』の歌が流れています。
ちひろ氏は現在も山口市を活動拠点とし、年間およそ80回に及ぶ公演を日本国内だけでなく海外でも展開しています。コンサートでは、歌唱に加え、金子みすゞの生涯や自身の経験に基づいた語りや朗読を取り入れ、観客を深く惹きつけています。また、自身のプロデュースによるオリジナルグッズブランド「CHIROSE」を展開するなど、多才なクリエイターとしての一面も持っています。金子みすゞの詩に宿る「いのち」や「やさしさ」といったテーマを音楽に乗せて伝え続けるちひろ氏の活動は、これからも多くの人々の心に響いていくことでしょう。
主なメディア出演経験は以下の通りです。
テレビ：NHK、読売テレビ、日本テレビ、KRY山口放送、tysテレビ山口、yab山口朝日放送、各地方局など
ラジオ：NHKラジオ第1、KRY山口放送、RCC中国放送、KBS京都、rfcラジオ福島、エフエム山口、全国コミュニティFMなど
* 新聞・雑誌：読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、山口新聞、中國新聞、月刊誌『御堂さん』など多数
ディスコグラフィーには、金子みすゞの詩に作曲した代表曲を含むシングルやアルバム、ミュージックビデオなどが収められています。
山口県山口市で生まれ育ったちひろ氏は、幼少期から音楽に親しみ、3歳でソルフェージュと聴音、6歳でピアノを始めました。学生時代には、中学でブラスバンド部に所属してクラリネットを担当し、県大会で金賞を受賞。高校では軽音楽部でボーカルを務める傍ら、ダンス部では部長として振付や音楽編集を手がけるなど、多岐にわたる音楽活動に触れました。花園大学文学部（現社会福祉学部）社会福祉学科に進学後、老人福祉と音楽療法への関心を深め、卒業論文のテーマとしました。大学時代に自ら学費を捻出し、夜間の専門学校でコンピューターミュージックの技術を習得。この頃からミュージックコンポーザーとして活動を開始し、大学時代の音楽ユニットの作品がきっかけでスカウトされ上京、1997年からは作曲家として本格的に活動します。1998年には、株式会社ロックオンパブリッシャーズの前身である有限会社トライエックスミュージック社のSong Bank会員第1号としてデビューし、女優の遠藤久美子や声優の木村亜希子らに楽曲を提供しました。
2003年1月、故郷山口に帰郷したちひろ氏は、実家で偶然手にした金子みすゞの詩集に衝撃を受け、その詩の心に音楽をつけたいという強い思いに駆られます。当初は身内向けの創作でしたが、友人からの誘いで参加したライブで急遽空き時間ができたことから、みすゞの詩に作曲した数曲を披露。この年は、図らずも金子みすゞ生誕100年の記念すべき年であり、長門市仙崎に金子みすゞ記念館が開館した年でもありました。この出来事を機に、山口県を拠点とした歌手活動が本格的に始まります。みすゞの詩の世界を歌と語りで表現するコンサートスタイルは、多くの聴衆の心をつかみました。
彼女の楽曲は多岐にわたり、金子みすゞ関連の楽曲はもちろんのこと、第21回国民文化祭・やまぐち2006で行われたミュージカルの音楽、学校の校歌（岐阜聖徳学園高等学校、阿武町立阿武小学校など）、人権の歌（熊本県菊陽町『こころ』）、幼稚園の愛唱歌、ラグビー部の部歌（福島県立郡山北工業高等学校）、秋芳洞のBGMなど、様々な依頼に応えています。また、山口市、周防大島町沖家室島、美祢市秋吉台、岩国市柱島、大分県中津市本耶馬溪町西谷地区、萩市佐々並地域のご当地ソングなど、地域の特色を活かした楽曲も数多く手がけています。特に山口市の市民歌『ふるさとの風』や長門市の『一寸法師』は、防災無線のメロディとして採用され、地元住民に親しまれています。
メディアでの活躍も目覚ましく、ラジオパーソナリティとしては、NHKラジオ第1の「中国！ちゅーもく！ラジオYAMAGUTIC」、全国コミュニティFMで放送される「みすゞさんと明るいほうへ」、KRY山口放送ラジオ「ちひろとみすゞTime」（旧「ちひろDEブレイク」）などでレギュラー番組を持っています。2011年には、金子みすゞをテーマにしたエフエム山口の特別番組でパーソナリティを務め、日本放送文化大賞ラジオ部門の準グランプリ受賞に貢献しました。2022年にはKRY山口放送ラジオの特別番組で日本民間放送連盟賞優秀賞を受賞しています。テレビでは、KRY山口放送「熱血テレビ」のレギュラーコーナー担当や、特番でのナレーションなども務めています。また、2017年には宇部フロンティア短期大学の客員教授に就任し、教育分野にも関わっています。
ユニークなエピソードとして、2023年に京都市で開催された「第17回世界仏教婦人会大会」での記念公演が挙げられます。この大会の会場である国立京都国際会館は、彼女の母方の祖父であり、日本初の電子顕微鏡開発者で世界的ウイルス学博士だった東昇氏が、設立当初に行われた国際会議で会頭を務め、こけら落としの講演を行った場所であり、世代を超えた特別な縁を感じさせる出来事でした。スポーツ分野では、2004年アテネオリンピック男子マラソン日本代表の油谷繁選手の応援歌や、高校相撲大会のイメージソングを作詞作曲しています。東日本大震災の被災地支援コンサートを続けた縁から、福島県の高校ラグビー部と交流し、その部歌を制作したエピソードは、音楽が人々に勇気を与える力を持つことを示しています。2016年には、プロ野球・広島東洋カープの公式戦で国歌斉唱を務め、マツダスタジアムにその歌声を響かせました。視覚障害者柔道選手の応援ソング制作や、湯田温泉のゆるキャラテーマソング、多数の企業CMソングなど、その活動範囲は非常に広範です。コープやまぐちの青果売り場では、彼女が作詞作曲し歌う『ヤサイコトバ』の歌が流れています。
ちひろ氏は現在も山口市を活動拠点とし、年間およそ80回に及ぶ公演を日本国内だけでなく海外でも展開しています。コンサートでは、歌唱に加え、金子みすゞの生涯や自身の経験に基づいた語りや朗読を取り入れ、観客を深く惹きつけています。また、自身のプロデュースによるオリジナルグッズブランド「CHIROSE」を展開するなど、多才なクリエイターとしての一面も持っています。金子みすゞの詩に宿る「いのち」や「やさしさ」といったテーマを音楽に乗せて伝え続けるちひろ氏の活動は、これからも多くの人々の心に響いていくことでしょう。
主なメディア出演経験は以下の通りです。
テレビ：NHK、読売テレビ、日本テレビ、KRY山口放送、tysテレビ山口、yab山口朝日放送、各地方局など
ラジオ：NHKラジオ第1、KRY山口放送、RCC中国放送、KBS京都、rfcラジオ福島、エフエム山口、全国コミュニティFMなど
* 新聞・雑誌：読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、山口新聞、中國新聞、月刊誌『御堂さん』など多数
ディスコグラフィーには、金子みすゞの詩に作曲した代表曲を含むシングルやアルバム、ミュージックビデオなどが収められています。
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