まめバス

千葉県野田市コミュニティバス「まめバス」

概要

「まめバス」は、千葉県野田市が運行するコミュニティバスの愛称です。正式名称は「野田市コミュニティバス」ですが、案内では「まめバス」という愛称が広く使用されています。この愛称は、野田市が枝豆の出荷量で全国一位であること、小回りのきく小型バスであること、そして市民にこまめに利用してもらいたいという願いから、一般公募によって名付けられました。

まめバスは、野田市と関宿町の合併を機に運行を開始しました。運行は、茨城急行自動車と朝日自動車に委託されています。車両のデザインにも枝豆の色や形が取り入れられ、バス上部や主要ターミナルのバス停には、「まめバス」と書かれた枝豆のオブジェが設置されているのが特徴です。

運行開始の背景

合併前の野田市内と関宿町内では、かつて東武鉄道直営の東武バスが一般路線バスを運行していました。しかし、1993年に野田市が東武バスに委託して市内循環線を試験的に運行したものの、利用不振で短期間に廃止されました。その後、東武バスの路線は、朝日自動車と茨城急行自動車に移管され、東武バスは野田市から完全に撤退しました。

2003年の野田市と関宿町の合併に伴い、新市設立計画の中でコミュニティバスの運行が盛り込まれました。市民の意見を取り入れながら運行計画案がまとめられ、2004年1月9日に「まめバス」の運行が開始されました。

運行事業者

まめバスは、以下の2社が運行を担当しています。

朝日自動車境営業所: 関宿城ルート、関宿七光台ルート、関宿イオンタウンルート
茨城急行自動車松伏営業所: 上記以外のルート

2023年10月7日に茨城急行自動車野田営業所が松伏営業所へ統合されたため、運行体制が変更されました。

利用状況

運行開始以降、まめバスの利用者数は増加傾向にあり、2007年9月には100万人を達成しました。その後も利用者は増え続け、2012年6月3日には260万人を突破しました。

沿革

2004年1月9日: まめバス運行開始。
2004年5月26日: 一部ルートを変更。
2005年4月1日: 新ルートを開設。
2007年10月1日: 新ルート（新南・新北ルート）開設。
2011年4月1日: 各ルートのルート・ダイヤ改正。
2019年4月1日: 各ルートのルート・ダイヤ改正。運営会社を朝日自動車と茨城急行自動車に分割。
ルートの分割と同時に各ルートに番号が付けられ、全ルートが毎日運行（年末年始を除く）となりました。
2021年7月1日: 関宿城ルート、北ルート関宿（七光台経由）、北ルート関宿（イオンタウン経由）のダイヤ改正。
2024年10月1日: 各ルートのルート・ダイヤ改正、および一部ルート名変更。

運賃・乗車券類

中高生・大人: 100円
小学生: 50円
乳幼児: 無料
障害者手帳提示: 50円（介護人も50円）
1日乗車券: 大人200円、小学生100円（バス車内のみで販売、日付は乗務員が手書き）

PASMOやSuicaなどの交通系ICカードは利用できません。また、2024年夏より、おつりが出る運賃箱に変更されました。

現行路線（2024年10月1日以降）

年末年始（12月31日 - 1月3日）は全便運休します。

1. 関宿城ルート (朝日自動車運行)
関宿城博物館 - 関宿台町 - 関宿郵便局前 - 東高野 - 諏訪橋 - 二川郵便局前 - （やすらぎの郷） - 羽貫 - いちいのホール - 関宿中央ターミナル
関宿城博物館 - 関宿台町 - 関宿郵便局前 - 関宿はやま工業団地（平日日中のみ）

2. 関宿七光台ルート (朝日自動車運行)
関宿中央ターミナル - 下羽貫 - 木間ケ瀬小前 - （野田病院） - 七光台 - 北コミセン入口 - 川間駅南口

3. 関宿イオンタウンルート (朝日自動車運行)
関宿中央ターミナル - いちいのホール - 羽貫 - 下羽貫 - 関宿高入口 - （野田病院） - イオンタウン - 北コミセン入口 - 川間駅南口

4. 新北ルート (茨城急行自動車運行)
関宿総合公園 - いちいのホール - 下総利根大橋入口 - 木間ケ瀬小前 - （野田病院） - 尾崎小前 - 川間駅南口 - 北コミセン入口 - イオンタウン - 清水公園駅東口 - 柳沢新田 - （キッコーマン病院） - 市役所

5. 清水ルート (茨城急行自動車運行)
イオンタウン - 北コミセン入口 - 川間駅南口 - プラタナス通り中央 - 岩名中前 - 総合公園 - 清水公園駅 - 中野台 - 欅のホール - 上町 - 愛宕駅 - （キッコーマン病院） - 市役所

6. 堤台ルート (茨城急行自動車運行)
川間駅南口 - 七光台駅 - 桜の里2丁目 - 堤台向山 - 中野台 - 欅のホール - 上町 - 愛宕駅 - （キッコーマン病院） - 市役所

7. 中ルート (茨城急行自動車運行)
イオンタウン - 北コミセン入口 - 川間駅南口 - 中央公園 - 岩名中前 - 堤台向山 - 中野台 - 欅のホール - 上町 - 愛宕駅 - （キッコーマン病院） - 市役所 - 目吹郵便局入口 - ゆめあぐり野田 - イオンタウン

8. 中根ルート (茨城急行自動車運行)
市役所 - ノア前 - 花井ポンプ場前 - 梅郷駅 - 下里 - みずき通り - みずき4丁目公園 - 西新田自治会館前 - 緑ヶ丘公園 - 西亀山 - 緑ヶ丘公園 - 西新田自治会館前 - みずき4丁目公園 - みずき通り - 下里 - 梅郷駅 - 花井ポンプ場前 - ノア前 - 市役所

9. 愛宕ルート (茨城急行自動車運行)
市役所 - （キッコーマン病院） - 愛宕駅 - 上町 - 仲町 - 桜台南 - 大和田 - 梅郷駅 - 西新田自治会館前 - みずき4丁目公園 - みずき通り - ハローワーク野田 - 梅郷駅 - 大和田 - 桜台南 - 仲町 - 上町 - 愛宕駅 - （キッコーマン病院） - 市役所

10. 大殿井ルート (茨城急行自動車運行)
市役所 - 野田市駅 - さわやかワークのだ - 大殿井 - 下鹿野 - 電建第一住宅 - みどり橋 - 大殿井 - さわやかワークのだ - 野田市駅 - 市役所

11. 南循環ルート (茨城急行自動車運行)
老人福祉センター - 野田梅郷住宅 - 二ツ塚 - 野田梅郷住宅入口 - 電建第一住宅 - みどり橋 - 大殿井 - さわやかワークのだ - ノア前 - 市役所 - （キッコーマン病院） - 愛宕駅 - 中野台 - 欅のホール - 仲町 - 桜台南 - 大和田 - 梅郷駅 - ハローワーク野田 - みずき通り - みずき4丁目公園 - 西新田自治会館前 - 緑ヶ丘公園 - 東京理科大学 - 老人福祉センター

12. 新南ルート (茨城急行自動車運行)
老人福祉センター - 東京理科大学 - 梅郷駅 - 大和田 - 花井 - 花井ポンプ場前 - 琴平通り入口 - 欅のホール - 中野台 - 愛宕駅 - （キッコーマン病院） - 市役所 - 野田市駅 - さわやかワークのだ - 大殿井 - 下鹿野 - 灰毛 - 瀬戸中央

過去の路線

2019年3月31日まで

関宿城ルート（土・休日運休）
北ルート（清水経由、堤台経由）
新北ルート（土・休日運休）
中ルート（小山経由、木野崎経由）（土・休日運休）
南ルート（循環）
新南ルート（今上経由、花井経由）

2019年4月1日から2024年9月30日まで

関宿城ルート
北ルート関宿（七光台経由）
北ルート関宿（イオンタウン経由）
新北ルート
北ルート清水
北ルート堤台
中ルート
南ルート中根
南ルート愛宕駅
南ルート大殿井
南ルート（循環）
新南ルート

車両

日野自動車製の小型ノンステップバス「日野・ポンチョ」が使用されています。現行車両は2代目ショートボディで、枝豆を意識した黄緑色をベースに、大豆のベージュ色、小豆の小豆色が使われています。車両上部には枝豆のオブジェが設置されています。また、前面には100円を意識したイラスト、側面と後方には、まめバスのキャラクター「まめ太郎」と、野田市に関連するキャラクターが描かれています。全車両が希望ナンバーで「100」を取得しています。

現行車両:
日野・ポンチョ（2代目ショートボディ、定員29名） - 13台
過去の車両:
日野・ポンチョ（初代）

代走

まめバス専用車両の車検時などには、運行会社のバスによって代走が行われます。この際、交通系ICカード対応車両が充当されることがありますが、まめバスでは使用できません。

その他

インターネットラジオ配信サイトの音泉で配信されている番組『ほめられてのびるらじおPP』で、まめバスが紹介されたことがあります。また、100円バスとして、全車両が希望ナンバーで「100」を取得しています。

脚注

[脚注の内容]

関連項目

野田市 / 関宿町
朝日自動車境営業所
茨城急行自動車
100円バス
日本のコミュニティバス一覧#千葉県

外部リンク

まめバス - 野田市
コミュニティバス - 朝日自動車

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