みどり湖駅

みどり湖駅：塩嶺トンネル開通がもたらした、新たな交通の要衝

みどり湖駅は、長野県塩尻市上西条道畑に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線の駅です。1983年7月5日、塩嶺トンネルの開通と中央本線岡谷駅～塩尻駅間の短絡ルート開通に伴い開業しました。この路線変更により、従来の辰野駅経由からみどり湖駅経由が主流となり、諏訪地方と松本地方間の所要時間と距離が大幅に短縮されました。塩尻寄りには高架区間も存在します。

駅の役割と利用状況

みどり湖駅は、中央本線における重要な役割を担っています。普通列車（各駅停車）に加え、「みすず」号（岡谷駅でJR東海飯田線へ直通する快速列車）も停車します。特急「あずさ」は当駅を通過します。開業以来無人駅ですが、諏訪湖祭湖上花火大会（8月15日）と全国新作花火競技大会（9月第1土曜日）開催時には、臨時で駅員が配置され、乗車券の発売が行われます。

「統計しおじり」によると、みどり湖駅の1日平均乗車人員は推移しています。（※具体的な数値は公開情報に依存します）

駅の構造と設備

みどり湖駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。ホームは嵩上げされておらず、線路は掘割部分に南東から北西へ伸びています。ホームと公道は階段で直結しており、ホーム間の移動には線路を跨ぐ橋を利用します。駅舎はなく、塩尻駅が管理する無人駅です。各ホームには待合所、乗車駅証明書発行機、簡易Suica改札機が設置されています。かつては自動券売機もありましたが、2019年9月11日に撤去されました。発車ベルはなく、バリアフリー設備も整っていません。トイレは上りホーム入口付近と、塩尻東保育園近くの公衆トイレが利用可能です。駅周辺は入り組んでおり、車でのアクセスは可能ですが、大型バスは通行できません。

駅周辺の環境

駅周辺は住宅地が広がり、長野県住宅供給公社の分譲住宅団地も立地しています。商業施設は少ないですが、ふれあいセンター東部と塩尻東保育園を併設した総合福祉施設があります。駅からは塩尻市街地、高ボッチ高原、松本盆地を一望でき、条件が良い日には北アルプスの山々まで見渡せます。田川流域では6～7月にかけてゲンジボタルの観察も可能です。

駅名の由来であるみどり湖は、駅から東へ約1km、徒歩約20分の場所に位置する人工湖です。長野自動車道みどり湖PAの近くにあります。みどり湖周辺はみどり湖温泉郷と呼ばれ、田川浦鉱泉なども含まれています。桜や水芭蕉が美しく、近年は景観整備が進んでいます。みどり湖へは、駅近くの「塩尻東保育園」バス停から塩尻市地域振興バスを利用できます。塩尻駅からの利用も可能です。なお、みどり湖花公園への定期バス路線はありません。

みどり湖駅の岡谷寄りは塩嶺トンネルの入り口に近く、ホームからトンネルの開口部を眺めることができます。塩尻寄りには、急な勾配を調整するため線路が盛土されています。

歴史

1983年（昭和58年）7月5日：国鉄駅として開業。無人駅。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR東日本に移管。
2014年（平成26年）4月1日：東京近郊区間に編入。
2017年（平成29年）4月1日：Suica利用開始。
2019年（令和元年）9月11日：自動券売機撤去。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線

岡谷駅 - みどり湖駅 - 塩尻駅

関連情報

駅の情報（みどり湖駅）：JR東日本

みどり湖駅は、自然豊かな環境と便利な交通アクセスを両立した、魅力的な駅です。

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