アダム・ダン

アダム・ダン：豪快なスイングと記録に残る三振の山

アダム・トロイ・ダン（Adam Troy Dunn）は、1979年11月9日生まれ、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の元プロ野球選手です。外野手、一塁手、指名打者として活躍しました。右投左打。

プロ入り前

高校時代は野球とアメリカンフットボールで才能を発揮。特にフットボールではクォーターバックとして注目され、テキサス大学オースティン校から奨学金のオファーを受けました。しかし、野球への情熱を捨てきれず、1998年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから2巡目指名を受け、プロの道へ進むことを決意しました。

レッズ時代

マイナーリーグを経て、2001年にメジャーデビュー。同年8月には12本塁打を放ち、ナショナルリーグの月間本塁打新人記録を樹立するなど、その才能を immediately に開花させました。

2004年には、46本塁打、102打点と自己最高の成績を収めましたが、195三振という当時のMLBシーズン最多記録も樹立。しかし、ダンは「ボンズの記録を一つ超えた」と胸を張っていました。

ダイヤモンドバックス、ナショナルズ時代

2008年にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。その後、2009年にはワシントン・ナショナルズへ移籍し、2009年のWBCアメリカ合衆国代表にも選出されました。

ナショナルズでは、2009年5月26日に通算1000本安打、7月4日には通算300本塁打を達成するなど、 milestones を積み重ねました。

ホワイトソックス時代

2010年シーズン後、シカゴ・ホワイトソックスへ移籍。しかし、2011年は打率.159と極度の不振に陥り、MLB史上最低打率を記録してしまいます。

2012年には41本塁打を放ち復活をアピール。通算400本塁打も達成しましたが、222三振を喫し、アメリカンリーグ最多記録を更新してしまいます。

アスレチックス時代、そして引退へ

2014年8月にはオークランド・アスレチックスへ移籍。自身初のポストシーズンを経験しましたが、出場機会はなく、シーズン終了後に引退を表明しました。

プレースタイル

アダム・ダンのプレースタイルは、一言で言えば「豪快」でした。恵まれた体格から繰り出されるパワフルな打撃は、多くのファンを魅了しました。一方で、三振の多さも彼の特徴であり、MLBの三振に関する記録を数多く保持しています。

しかし、闇雲にバットを振るだけでなく、優れた選球眼も持ち合わせており、多くの四球を選びました。その結果、打率が低い年でも高い出塁率を維持し、チームに貢献しました。

守備面では、内外野を守りましたが、守備範囲が狭く、失策も多かったため、晩年は指名打者としての出場が主となりました。

人物

アダム・ダンは、ケンタッキー州に住む女性レイチェル・ブラウンと結婚し、息子がいます。2013年には映画「ダラス・バイヤーズクラブ」にバーテンダー役で出演。引退後は、悠々自適な生活を送っているようです。

アダム・ダンは、その豪快なプレースタイルと数々の記録で、ファンの記憶に深く刻まれています。

記録

MLBオールスターゲーム選出：2回（2002年、2012年）
MLB開幕戦での通算本塁打数：8本（フランク・ロビンソン、ケン・グリフィー・ジュニアとタイ記録）
MLB2年間合計での歴代最低打率：.1845（2011年～2012年）
通算月間打率1割台記録回数：13回
シーズン160三振以上の回数：11回
シーズン170三振以上の回数：8回
シーズン180三振以上の回数：5回
シーズン190三振以上の回数：4回
MLB史上初の2年連続で安打数が三振数の半分以下（2011年～2012年）
シーズン40本塁打以上の選手での歴代最低の打率、安打数、長打率、OPS（2012年）
シーズン最多三振試合数：134試合（2012年）
開幕からの歴代最多連続試合三振記録：32試合連続（2012年）
連続試合三振記録：36試合連続（2011年～2012年）（野手では最多記録）
開幕戦での三振：13年連続（2002年～2014年）
通算2000三振：12年（歴代最速）
シーズン最多三振記録：195個（2004年）
* シーズン最多マルチ三振試合数：62（2004年）

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