ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円

ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円

『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円』は、TBS系列で不定期に放送されていたお笑いネタ番組であり、ウッチャンナンチャンの冠番組です。番組はハイビジョン制作で、タイトルが長いため「ザ・イロモネア」や「イロモネア」と略されることもあります。

概要

この番組の基本的なルールは、挑戦する芸人が観客席からランダムに選ばれた5人を、1分の持ち時間内に規定のジャンルに従ったネタで笑わせるというものです。このチャレンジを5回行い、全て成功すれば100万円が授与されます。挑戦する芸人の人数や芸歴は問われませんが、若手芸人の参加が目立ちます。

番組開始当初のコンセプトは、「『クイズ$ミリオネア』の大喜利版」でした。プロデューサーの中川通成によると、芸人が途中で賞金を獲得してリタイアするか、最後まで挑戦するかを楽しむ番組にするつもりだったそうです。しかし、実際には芸人たちはプロ意識からか途中棄権せずに最後まで挑戦する者がほとんどだったため、コンセプトは徐々に変化していきました。

また、クリアの基準を決めることも難題でした。様々な案が出ましたが、最終的に観客から無作為に選ばれた5人を審査員とするというスタイルが採用されました。観客が審査員であることに気づかせないよう、5台のカメラで無意識のうちに顔を抜くという工夫もされています。

2009年には、アジア・テレビジョン・アワードで同局の『時短生活ガイドショー』と共にグランプリを受賞し、その斬新なフォーマットが高く評価されました。

来歴

番組は、2005年1月3日に『ウンナン芸人道祭り’05極限ネタバトル!』として単発特番でスタートしました。その後、『クイズ$ミリオネア』をもじった現在のタイトルに改題され、ゴールデンタイムに移行しました。

数回の特番放送を経て、2008年4月12日からは毎週土曜日19:00 - 19:56にレギュラー放送されるようになりました。レギュラー放送では、派生企画として「ゴールドラッシュ」、「サバイバルルールSP」、「ピンモネア」などが週替わりで放送されました。

2009年4月16日からは木曜21時台に放送時間が移動しましたが、視聴率が伸び悩んだため、2010年3月18日に約2年間続いたレギュラー放送は打ち切りとなりました。最終回では、番組終了の挨拶などはなく、次回の特番についても告知はありませんでした。

レギュラー放送終了後は、再び不定期の特別番組として放送されるようになりました。2013年までは年2回程度の放送でしたが、2014年から2017年は年始のみの放送となりました。2017年1月2日の放送を最後に途絶えていましたが、2025年早春に8年ぶりの特番放送が決定しました。

2015年1月5日の放送からは、ステレオ放送が実施されています。

スペシャル放送実績

番組は、パイロット版、レギュラー時代、復活特番と分けて放送されています。

出演者

司会

ウッチャンナンチャン（内村光良・南原清隆）
内村は「ザ・テルヨシ」名義で挑戦者として出演することもありました。内村が挑戦者の際は、南原が1人で司会を務めました。また、2010年12月18日の放送では、三村マサカズと「三内芸」というコンビ名で挑戦し、100万円を獲得しました。
2006年10月6日の放送では、立ち位置が逆になっていましたが、これは「ネタをする時と司会をする時では立ち位置が逆だから」と説明されました。
小林麻耶（2009年3月まで、当時TBSアナウンサー）
出水麻衣（『日立 世界・ふしぎ発見!』と同時交代）

ナレーション

垂木勉

ルール

基本ルール

各ステージは1st、2nd、3rd、4th、Finalステージ（5th）と呼ばれます。芸人がスタートコールをかけると、100人の観客からランダムに5人が選ばれます。挑戦者と観客には誰が選ばれたかは知らされませんが、司会のウンナンやスタジオの芸人には知らされます。

各ステージで、芸人は一発ギャグ、モノマネ、ショートコント、モノボケ、サイレントの5つのジャンルから一つを選び、1分間の持ち時間でネタを行います。

1stから4thステージでは観客5人のうち3人、Finalステージでは5人全員を笑わせればクリアとなります。観客の歯が見えるとカウントされ、微笑むだけではカウントされません。挑戦者は誰が選ばれたかは具体的に知ることができませんが、何人笑ったかは知ることができます。

制限時間は60秒で、残り10秒になると警告音が鳴り、照明が黄色くなります。0秒になると照明が赤くなります。

全ステージクリアで100万円が授与されますが、1stから4thステージをクリアするごとに賞金が加算されます。各ステージをクリアするたびに、次のステージに進むか、賞金を受け取って終了するかを選択できます。途中で失敗すると、獲得賞金は無効になり参加賞の100円のみとなります。ただし、チャレンジ中に反則行為をして成功した場合は失格となり、参加賞ももらえません。

レギュラー放送以降は、イロモネア本戦への予選となる「ゴールドラッシュ」が開始されました。番組全体が特殊ルールで行われることが多くなり、通常のイロモネアが行われることは少なくなりました。

特番復帰後は、特殊ルールは無くなり、通常のイロモネアに戻っています。

特殊ルール

ゴールドラッシュ イロモネアへの道

「イロモネア」への予選という位置づけで、3週連続でクリアすると本選への出場権が得られます。審査委員長として南原清隆を含む芸能人審査員がランダムで選ばれ、全員を笑わせるとチャレンジクリアとなります。内村光良は舞台裏の中継を担当し、司会進行は小林麻耶や出水麻衣が務めました。

「イロモネア」サバイバルルール

基本ルールは同じですが、挑戦するジャンルの順番が固定されています。ジャンルの順番は回によって異なりますが、サイレントは基本的に4thチャレンジで固定されています。

ウンナン極限ネタバトル! ザ・ピンモネア

ピン芸人はもちろん、コンビやトリオで活動している芸人もピンで挑戦します。各ステージで設定されたシチュエーションで、観客を笑わせます。途中リタイヤはできません。設定以外の小道具の持ち込みは基本的に禁止されています。

セットにはシチュエーションに合った劇団員が用意され、ドラマや映画に出演している俳優が劇団員を務める場合もありました。

非常に難易度が高く、100万円獲得者はわずか4名です。

ロケバージョンとして「ロケモネア」も放送され、芸人が様々な場所で設定された役柄で審査員を笑わせる企画もありました。

ウンナン極限ネタバトル! ザ・グルモネア

ピン芸人だけでなく、コンビやトリオで活動している芸人もピンで挑戦します。回転台の上にある小道具や人物などを使って、各ステージで笑いを取ります。賞金獲得システムは通常ルールと同じです。

なりきりモネア

芸人が有名人に扮して中継先でネタを行い、スタジオの一般審査員を笑わせる企画です。クリアした芸人には、100にちなんだ商品が贈られました。

10モネア

ショートコントのみで挑戦し、ゲスト審査員5人中3人を笑わせるとクリアとなります。10ラウンド連続でクリアすると100万円を獲得できます。

パーツモネア

芸人によるネタ披露はなく、女性芸人とアイドルが体のパーツを公開して美しさを競います。男性審査員がどちらが美しいかを審査し、勝ったチームに韓国旅行が贈られました。

ザ・早ボケハウス123

芸人にイロモネアの収録だと知らせず偽のロケ番組を収録し、南原とゲストが最初にボケた順番を当てるクイズ企画でした。

演じるジャンル

一発ギャグ: その場限りのギャグで笑いを取る。コンビ芸人がツッコミを入れることも許容されています。
モノマネ: 芸能人や動物、機械などのモノマネで笑いを取る。シチュエーションコントも許容されています。
ショートコント: 短いコントで笑いを取る。漫才は不可です。
モノボケ: 用意された小道具を使って笑いを取る。小道具を禁止される芸人もいます。
サイレント: 顔芸や動きだけで笑いを取る。喋るのはNGです。最も難しいジャンルとされています。

賞金額

通常ルール

サバイバルルール

ザ・ピンモネアルール

ロケモネアルール

ザ・グルモネアルール

10モネアルール

10ラウンド連続クリアで100万円。

ゴールドラッシュルール（2006年 - 2008年の年始）

ジャンルと順序が固定化されており、Finalステージクリアでイロモネアに出場可能でしたが、Finalステージをクリアした芸人はいません。

ゴールドラッシュルール（2008年の年始以降）

3週連続でクリアすると本戦出場。

100万円獲得者

イロモネア通常ルール

数多くの芸人が100万円を獲得しています。インパルスは番組初の100万円獲得者であり、複数回獲得しています。バナナマン、劇団ひとり、柳原可奈子なども複数回100万円を獲得しています。特別ユニットの関根勤軍団も2度100万円を獲得しています。

サバイバルルール

次長課長、アンガールズが100万円を獲得しています。

ピンモネア

鳥居みゆき、富澤たけし、設楽統が100万円を獲得しています。

ロケモネア

田中卓志が100万円を獲得しています。

グルモネア

藤田憲右、小島よしおが100万円を獲得しています。

10モネア

トータルテンボス、オテンキ、Wエンジン、友近が100万円を獲得しています。

複数回100万円獲得者

設楽統は番組最多の4回、田中卓志、バナナマン、インパルス、劇団ひとりが3回、次長課長、アンガールズ、小島よしお、藤田憲右、柳原可奈子、関根勤軍団が2回100万円を獲得しています。

なりきりモネア 賞品獲得者

ゆってぃ、原西孝幸、くまだまさし、木本武宏、柳原可奈子、設楽統、川島明、土屋伸之、河本準一、はなわ、箕輪はるかが賞品を獲得しています。

ピンモネアの各ステージの特徴

1st: 学校の教室が舞台で、先生の設定でネタを披露します。
2nd: 誰もいない部屋や窓拭きなど、窓から入る設定が多いです。
3rd: 葬式や手術室などのシリアスな場面が多いです。
4th: スポーツに関係した設定が多いです。
Final: 謝罪会見場が舞台で、謝罪人の設定でネタを披露します。

ゴールドラッシュ イロモネアへの道

若手芸人がイロモネア出場をかけて3週に渡り出演し、スタジオの芸能人を笑わせればイロモネアに出場できます。漫才を披露することも可能で、純粋な持ちネタで勝負します。

審査員は、TBSのドラマや映画の出演者が多いです。以前は南原と内村が審査員でしたが、後に南原が審査員、内村は楽屋レポーターになりました。

ゴールドラッシュSP

過去に勝ち抜いた経験のある芸人と未勝利の芸人が出場し、番組後半で勝ち抜きに挑戦します。審査員は交代しません。

2016年の放送では、バナナマンがMCを務め、勝ち抜けば2017年1月2日の本戦に出場できるというものでした。

スポンサー体制

土曜夜7時枠時代は、前半と後半にスポンサー表示が右下表示でした。木曜夜9時枠では、前半と後半で提供の入れ替えが行われました。

無料お試しサービス

2009年にTBSオンデマンドで無料お試しサービスが実施されました。

ネット局

（省略）

スタッフ

（省略）

パロディ

多くの番組でイロモネアのパロディ企画が放送されました。

AKBINGO!
NOGIBINGO!5
はねるのトびら
めちゃ×2イケてるッ!
お笑いDynamite!
THE MONOMANE
おまけのDON!
『ぷっ』すま
アリケン
日向坂で会いましょう

関連項目

笑いが無理なら体張れ

外部リンク

公式サイト(WaybackMachineによるアーカイブ)

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