オーシャンズ11 (宝塚歌劇)

『オーシャンズ11』は、2001年のアメリカ映画を原作とする宝塚歌劇団のミュージカル作品です。2011年の星組公演を皮切りに、花組、宙組と再演を重ね、宝塚歌劇の代表的な人気演目の一つとなっています。各組の個性が光る演出や、豪華なキャストによる華やかな舞台が特徴です。

初演：星組公演（2011年）

2011年11月11日から12月13日まで宝塚大劇場、2012年1月2日から2月5日まで東京宝塚劇場で上演されました。形式名は「NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター ミュージカル」で、2幕30場構成。脚本・演出は小池修一郎氏が担当し、以降の再演も手がけています。この公演は、未沙のえるさんの退団公演でもありました。主なスタッフは以下の通りです。

脚本・演出：小池修一郎
作曲・編曲：太田健
編曲：青木朝子
音楽指揮：佐々田愛一郎
振付：御織ゆみ乃、若央りさ、桜木涼介、AYAKO、SHUN
装置：大橋泰弘
衣装：有村淳
照明：勝柴次朗
音響：大坪正仁
小道具：伊集院撤也
映像：奥秀太郎
イリュージョン：北見伸
歌唱指導：楊淑美

出演者には、英真なおき、万里柚美、美稀千種、柚希礼音、夢咲ねねらが名を連ねました。また、この公演では、97期生B班が初舞台を踏みました。

花組公演（2013年）

2013年2月8日から3月11日まで宝塚大劇場、3月29日から5月5日まで東京宝塚劇場で上演されました。形式名は「ミュージカル」で、2幕30場構成。2012年に再演が発表されました。専科の北翔海莉さんが特別出演しています。主なスタッフは以下の通りです。

脚本・演出：小池修一郎
作曲・編曲：太田健
編曲：青木朝子
音楽指揮：佐々田愛一郎
振付：御織ゆみ乃、若央りさ、桜木涼介、AYAKO、SHUN
装置：大橋泰弘
衣装：有村淳
照明：勝柴次朗
音響：大坪正仁
小道具：伊集院撤也
映像：奥秀太郎
イリュージョン：北見伸
歌唱指導：楊淑美
ジャグリング指導：リスボン上田
ヨーヨー指導：長谷川貴彦

出演者には、蘭寿とむ、桜一花、望海風斗、蘭乃はならが名を連ねました。

宙組公演（2019年）

2019年4月19日から5月27日まで宝塚大劇場、6月14日から7月21日まで東京宝塚劇場で上演されました。形式名は「ミュージカル」。この公演では、主役のダニー役を真風涼帆さんが演じ、彼女は2011年の星組公演の新人公演でも同役を演じています。また、105期生の初舞台公演でもありました。主なスタッフは以下の通りです。

脚本・演出：小池修一郎
作曲・編曲：太田健
編曲：青木朝子
音楽指揮：佐々田愛一郎
振付：御織ゆみ乃、若央りさ、桜木涼介、AYAKO、SHUN、鈴懸三由岐
擬闘：六本木康弘
装置：大橋泰弘
衣装：有村淳
照明：勝柴次朗
音響：大坪正仁
小道具：今岡美也子
口上指導：立ともみ
映像：奥秀太郎
イリュージョン：北見伸
歌唱指導：KIKO、堂ノ脇恭子
ジャグリング指導：リスボン上田
ヨーヨー指導：長谷川貴彦

出演者には、真風涼帆、芹香斗亜、星風まどからが名を連ねました。また、この公演では、105期生が初舞台を踏みました。

各公演の主な配役の変更

各公演の新人公演では、役名が一部変更されています。2013年の新人公演では、ニック・スタインがローズ・スタインに、エディがエイミーに、ハロルドがジュリーに、バッキーがローラ・ブキャナンに変更されました。2019年の新人公演では、ニック・スタインがニッキー・スタインに、エディがエイミーに、ハロルドがサマンサに、ジョーがジョーンに、バッキーがバッキーナ・ブキャナンに変更されました。

スタッフ

各公演のスタッフには、脚本・演出の小池修一郎氏をはじめ、作曲・編曲の太田健氏、振付の御織ゆみ乃氏など、宝塚歌劇団を代表するクリエイターたちが参加しています。また、装置、衣装、照明、音響などの専門スタッフも、舞台を彩る上で重要な役割を果たしています。

参考文献・出典

小林公一監修『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて（舞台編）』阪急コミュニケーションズ、2014年
* 宝塚歌劇団公式サイト

『オーシャンズ11』は、映画の魅力を損なうことなく、宝塚歌劇ならではの華やかさやエンターテイメント性を加え、多くの観客を魅了しています。各組の個性が際立つ演出や、スターたちの熱演は、見どころ満載です。

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